注目のLINE WORKSとはどんなサービス?チャットワークとSlackを脅かす存在になれるのか
LINEとワークスモバイルジャパンは2月2日、LINEとシームレスに繋がるビジネスコミュニケーションツール「LINE WORKS」の提供開始を発表しました。
LINEが昨年、日米同時上場を果たし話題となったのは記憶に新しいですね。
海外ではまだまだ発展途上のようですが、日本では多くのユーザー数を獲得しており、圧倒的な地位を占めています。
そんなLINEがビジネスのコミュニケーションにも進出するようです。
この記事では、LINE WORKSとは何かをわかりやすく説明していきたいと思います。
LINE WORKSとは
LINE WORKSとは、2017年2月4日に提供が開始されたLINEとワークスモバイルジャパンによるビジネスコミュニケーションツールです。
以前はWorks Mobileというサービス名で提供されており、LINEのようなユーザインタフェースであったり、スタンプの使用、それから掲示板やカレンダー、そしてファイル共有機能を備えた新しい形のビジネスチャットツールとして展開してきました。
そして今回これまで提供されてきたWorks MobileがLINE WORKSへと名称が変更され、LINEとLINE WORKSがシームレスにつながる新たな機能が提供されます。
LINE WORKSには6つのコア機能がある
LINE WORKSは充実した6つのコア機能によって構成されています。それでは6つのコア機能を一つ一つ紹介していきたいと思います。
・トーク機能
LINEと同じ使いやすさで、チャットや無料通話・ビデオ通話まで対応しており、既読確認はもちろん、写真や動画、ファイルの共有も簡単に行うことが可能です。
LINEユーザーや外部のLINE WORKSユーザーともつながることができるため、手軽に素早く効果的にコミュニケーションが取れます。
・ホーム機能
チーム全体への情報共有や周知に便利な掲示板機能が搭載されており、さらに「必読」設定することで投稿が上位に表示されるので、大事な連絡の読み逃しを防ぐことができます。
また、組織単位やトピック単位で掲示板を作成し、アクセス管理も可能であり、管理者は掲示板ごとに自由に閲覧・編集する権限を設定することができます。
・アドレス帳機能
階層型組織表現や兼務など日本の企業文化に対応しており、自分が所属する組織やグループ、共有アドレス帳等に登録された連絡先をひと目で確認できます。
また連絡先からチャット、メール、会議招待(カレンダー)などの連携もスムーズにでき、チームで連絡先を共有し、いつでもどこでも誰にでもすぐに連絡することができます。
・メール機能
国際認証取得済みの強力なセキュリティでサービスが提供されており、迷惑メールの自動分類、ウイルスファイルの送受信および添付の遮断、なりすましメールの検知といった様々な技術でメールを安全に保護してくれます。
メール添付が難しい大容量ファイルも独自技術で送受信が可能であり、大量のメールも安定して送受信できます。
また、メールからチャット、予定登録、Driveへのファイル保存などの連携もスムーズです。
・カレンダー機能
メンバー間の業務を効率化する予定共有機能を備えており、会議の日程調整や会議室の予約も、すべてスマホから簡単に行えます。
また、予定から会議参加者へのチャットやメールなどの連携もスムーズです。
・Drive機能
LINE WORKSにはスマホからすばやく簡単に資料を保存・共有・確認できるDrive機能が搭載されています。
大容量のクラウドストレージで、サーバー運用の手間から解放され、セキュリティを確保して社員や社外とドキュメントを共有することができます。
Driveに保存されたファイルやフォルダはリンクで手軽に共有することができ、ワンタイムパスワード認証や有効期限などきめ細かなアクセス権限設定で、さらに安全に共有できます。
以上の6つのコア機能に加え、セキュリティ・管理機能や監査・モニタリング機能、アーカイブ機能といった企業向け管理機能も備え付けられており、チームの仕事を最大限に効率化することができます。
(参照: ワークスモバイルジャパン株式会社)
LINE WORKSの競争優位
ここまでLINE WORKSの素晴らしい機能について紹介してきましたが、このビジネスチャットツールの市場にはすでに2社が大きなシェアを誇っています。それが、チャットワークとSlackです。LINE WORKSを導入しそうな企業は、すでに少なくともこのどちらかを使用していると思います。
そう考えると、LINE WORKSの普及は厳しいのではないかと最初は思ってしまいましたが、どうやらそうでもないようです。
チャットワークとSlackにもそれぞれ異なった競争優位性を備えていることから、この2つを併用している企業も多くあります。
LINE WORKSにも、ほとんどの人がアカウントを保持しているLINEとシームレスに繋がるという競争優位性があります。
そのため、この3つのチャットツールを併用していく企業も出てくるかもしれません。
まだ提供が開始されたばかりですのでどうなるかはわかりませんが、いずれにせよほとんどの人がアカウントを保持しているLINEとシームレスに繋がることができるという競争優位性や後発生の利益を利用できることから、チャットワークとSlackとも十分戦える力があるといえます。
LINE WORKSは、現在30日間の無料トライアル登録を行っているので、一度試してみる価値はあるでしょう。