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WovenCityって?気になるトヨタの未来都市づくり

トヨタの豊田章男社長は日本時間の1月7日、ラスベガスで開催されていたCES でトヨタが開発するスマートシティ「WovenCity」を公表しました。
まだまだ分からないことも多い「WovenCity」ですが、どのような街なのでしょうか?
WovenCityの概要について、本記事で説明します。

未来都市’’WovenCity’’

Woven Cityは、街を通る道は3つに分類され、それらの道が網の目のように織り込まれた街です。「woven」は動詞「weave(織る・編む)」の過去分詞で、woven cityを直訳すると「織られた町」となり、都市の名前と構造が一致しています。
掲げられたテーマは「人が住んで、働いて、遊んで、あらゆる技術を安全に実証する都市」です。
導入する技術・取り組みとしては、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などが現在挙げられています。

トヨタのビジョン

トヨタのビジョンとして「人とクルマ、そして人と社会(コミュニティ)が通信でつながる未来の街づくり」が掲げられています。
加えて豊田章男社長はCESで「世界をより良くすることは責任であり約束です。この計画は、最初は小さくても約束の実現に向けて希望に満ちて前進することでしょう。ありがとうございました」と発言しています。

WovenCityの特徴

場所・広さ

2020年末に閉鎖予定のトヨタ自動車東日本 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用して、将来的に約70.8万m2、東京ドーム15個分、ディズニーランド1.5個分の範囲において街づくりを進める予定です。初期はトヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、2000名程度の住民が暮らすことを想定しているとのこと。
ディズニーランド1.5個分に2000人なら、人口密度も高くなくゆったりとして落ち着いた生活が送れそうです。

3種の道路

3種類に分かれた道路が、WovenCityの最も大きな特徴といっても過言ではないのではないでしょうか。
下記がその3種類です。

1 スピードが速い車両専用の道
自動運転車「e-Palette」など、完全自動運転かつゼロエミッションのモビリティのみが走行する(木々により、車と歩行者が分断されていて安全)
2 プロムナードのような道
歩行者とスピードが遅いパーソナルモビリティが共存
3 歩行者専用道
公園内歩道のような道

この3道路なら、歩行者と自動車が絡む事故は極めて少なくなるのではと感じます。自動運転車なら安心してお年寄りも移動手段として活用できますし、大きな期待が持てますね。

今までにない都市構造

WovenCityは、今までの都市になかった特徴が盛り込まれています。
その一部がこちらです。

・街の建物は主にカーボンニュートラルな木材で作り、屋根には太陽光発電パネルを設置するなど、環境との調和やサステイナビリティを前提とした街作り
・インフラはすべて地下に設置(燃料電池発電・物流の設備など)
・室内用ロボットなどの新技術のほか、センサーのデータを活用するAIにより、住人の健康状態をチェックしたり、日々の暮らしに役立てたりすることができる
・「e-Palette」は人の輸送やモノの配達に加えて、移動用店舗としても使われる

インフラがすべて地下にあるってすごいですよね。
従来の都市とまったく違う見た目や住み心地の都市が出来上がりそうです。

まとめ

聞けば聞くほど未知な「WovenCity」ですが、人々の暮らしをより良く、より豊かにしてくれることは間違いなさそうですね。
大規模に自社として未来の街づくりに具体的な投資を行う自動車メーカーは現在のところトヨタのみで、今後の展開に多くの人が注目しています。
2021年初めには着工する、ということであと1年後にはきっと始まっているのでしょうか。
更なる詳細発表、今後のTOYOTAや協力会社の動きから目が離せません。

【参考】
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/31170943.html
https://media.dglab.com/2020/01/07-ces-toyota-01/
http://dorattara.hatenablog.com/entry/20200108/1578409200

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