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AndroidアプリをSwiftで作る?Swiftの習得がお勧めな理由

昨今、Androidアプリの開発言語が、Swiftに対応するのではないかということが話題となっています。Swiftは言わずと知れた、Appleが開発したObjective-Cにかわる言語です。
アプリは、Javaを使って開発することが当たり前となっています。今、どうしてAndroidアプリとAppleのSwiftの関係が取りだたされているのでしょうか。

オラクルとの訴訟でアプリ開発にJavaが使えなくなる?

Androidの開発にはJavaが使われていることはご存じの通りです。アプリの開発にJavaを使うのですが、Androidアプリの実行にはGoogleが独自に開発した仮想マシン「Dalvik VM」を使用しています。
この独自の仮想マシンについてGoogleはオラクルから、JavaのAPIをコピーして利用したとして、権利を侵害を訴えられていて、2015年にはオラクルの言い分が認められていますが、Googleはフェアユースを主張しています。
Googleがオラクルからおよそ1兆円を請求されているこの訴訟の問題を解決するには、Androidアプリの開発をJavaから別のプラットフォームに移すのが、いちばん手っ取り早い対応法という訳です。

SwiftがAndroidアプリ開発で注目される理由

Swiftは、それまでのiOS、MacOSアプリの開発言語であったObjective-Cを大幅に刷新し、現代風の言語に改めた物です。そして、Swiftは2015年12月にオープンソースとして、GitHubに公開されました。ライセンスも、Apple以外の企業が利用しやすい「Apache」ライセンスを採用しています。
Objective-C時代には、Apple製品のアプリしか作成できませんでしたが、Swiftになって汎用的なアプリの開発や、WebやWebサーバもSwiftで開発できるようになりました。
そして注目すべきなのは、Swiftがオープンソース化された2015年12月にFacebook、Uber、GoogleがロンドンでSwiftに関する会議を行い、FacebookとUberが今後Swiftを開発の中心に据えることを決め、GoogleもSwiftを「ファーストクラス」の開発言語として扱うことを決めたと伝えられていることです。

「Go」よりも「Swift」が本命か

GoogleがAndroidアプリ開発においてJavaの利用が難しくなったからといって、すぐにSwiftに乗り換えるということはあり得ないでしょう。Googleには、自社で開発した言語「Go」もあるからです。
オラクルとGoogleの訴訟が始まった時、Androidアプリの開発言語はJavaにかわって「Go」が採用されるのではないかというのがもっぱらの噂でした。
しかし、「Go」が思ったほど普及せず、開発者の間での人気の上ではSwiftの方が上という現状です。また、AndroidアプリをSwiftで開発するための環境を発表する技術者もでてきています。
今後、Androidアプリの開発言語がどうなるかはGoogleの正式な発表を待たなければなりませんが、開発者の間でこれだけ盛り上がっているSwiftのことをGoogleも無視することはできないでしょう。
もちろん、AndroidアプリがSwiftで開発できるようになったとしても、iOSアプリと同じコードで動作することは不可能でしょう。
しかし、Swiftの人気の高まりとみると、Androidアプリの開発者もSwiftを習得しておいて損はないはずです。
Swiftによって、クロスプラットフォーム開発の環境が実現することを願わずにはいられません。

 

 

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