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VRカメラの流行で2018年流行語大賞は「VR映え」になるか

仮想現実と訳されるバーチャルリアリティ(VR)が、飛躍的に進化しています。自分の周囲360度の映像として展開されるVRは、今では実体験に近いクリアな空間となりました。安価な高機能VRカメラも登場しており、今では素人でも高いレベルのVRを楽しむことができます。

 

 

360度カメラの登場がVRを飛躍的に進化させた

 

VRの研究は1960年代から始まっていました。かつて5分間のVR映像を体験するためには専門の技術者でも準備に1週間ほどかかり、撮影機材も一式1000万円以上かかっていました。それがこの数年で、PCにつなげる安価なVRヘッドマウントディスプレイが登場し、VRゴーグルが安価で高性能化してきました。
さらに、スマホに直接さして専用アプリを使う360度カメラが数万円で購入することができます。YouTubeにも簡単に公開できることで、一般の人でも手軽にVR動画を製作するようになりました。

 

手軽に使える360度カメラ

 

VRを身近にしたのは、360度カメラの登場が大きく貢献しています。360度カメラとは、画角が180度以上の魚眼レンズを2つ前後に設置し、撮影した画像を自動でつないでいきます。このつなぐことをステッチングといい、360度の画像を異和感なくつなぐのは高度な技術でした。現在は安価な360度カメラでもかなりのレベルでスティッチングができます。
近距離画像の場合、不自然なスティッチングになることもあります。これは度の合わないメガネをかけると足元の画像に異和感を覚えるのと同じ感覚です。それでも高度なスティッチング処理を自動でする機能は便利です。

 

高画質VRを作成するには

 

広角レンズをつけた一眼レフカメラを使うことで高画質VRを作成することができます。同じ場所から違う向きで撮影した画像をスティッチングして編集します。プロ用の撮影は今でもこの手法が使われます。
一眼レフカメラを同時に扱える器具やスティッチング用ソフトもあり、防水カメラを使うことで水中のVRも可能にします。
ハイスペックなプロ用360度カメラもありますが、こちらは10万円から600万円と価格も幅があります。

 

 

3DとVR画面の理屈は同じ

 

人間が目で見る画面を再現する手法は、3DもVRも一緒です。人間は右目と左目があって、それぞれの目は微妙に異なる映像を見ています。その二つの映像を脳の中でシンクロさせることで、立体的に見えています。
3D、VRとも人間の脳が行っている視覚を物理的に再現させています。視差の分だけずらした右目用と左目用のレンズで同じ画像を撮影し、右目用レンズで撮った画像を右目で、左目用レンズの画像を左目で見ることで立体的に見えます。
3D映画で3D用メガネをかけると、宇宙映画では惑星や衛星が立体的に見えたり、宇宙船がスクリーンから飛び出すように見えるのはこの原理です。VRの場合は、スクリーンだけが立体的に見えるのではなく、頭や目を動かした360度の周囲が立体的に見えます。

 

 

VR画像は高度な技術が必要

 

VRは、自分の正面だけだった3Dの画像が周囲360度に存在する状態です。その画像同士は異和感なく連続していることが必要です。さらに、自分が向いた方向の映像が周囲も含め時間的にリアルタイムに追従しなければなりません。頭を向けた画像が遅れて動くと、自分がその中にいる感覚が薄れるばかりか、映像に酔ってしまいます。
人間の目と脳による視覚は、頭が動いて視野が写っていくと画像と時間がシンクロしていく感覚を脳の中で処理します。VRはこの複合した動きを多くの技術でカバーすることで実現しており、高度な技術によって実現しているのです。

VRカメラはこの数年で小型、高性能、低価格が飛躍的に進みました。YouTubeやFacebookなどのコミュニケーションの発達が、今後も加速度的な普及を約束しています。「インスタ映え」は2017年の流行語大賞に選ばれましたが、2018年は「VR映え」になるかもしれませんね。

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