1. TOP
  2. ブログ
  3. 360度VR動画が撮影できるVRカメラ比較

360度VR動画が撮影できるVRカメラ比較

VRやARを体験できる施設やアプリに触れる機会が増え、いよいよこうした映像体験が身近になって来ました。動画などの映像コンテンツについて提供される側ではなく、実際に自分で撮影して見たいと言う方も多いのではないでしょうか?今回は動画撮影に興味がある方の参考になるよう、現在個人でも入手できる360度カメラについてまとめてみました。

 

 

360度カメラの仕組み

 

一口に360度撮影可能といっても、その実現方法にはいくつかの種類があります。わかりやすいのは数台の既存のカメラを接続して広範囲をカバーする仕組みのものです。iZugarという製品はGoProのHERO4を2台から3台組み合わせることによって360度カバーをしています。撮影した映像については、後でソフトウエアで合成する必要があります。このタイプには同じくGoProを6台組み合わせるCopro Omniなどもありますが、価格を考えると、とても一般のユーザーが手を出せるレベルではありませんね。

 

全天球型360度カメラとは

 

現在、「全天球型」と呼ばれるものが多く市販されています。前後に2つのレンズを設置することで360度をカバーしています。個別に記録された映像をソフトウエア上で合成することでダイナミックな動画を作成することができます。この合成のことを「スティッチ」と呼びますが、スティッチの良し悪しで継ぎ目が気にならないかどうかの差が出て来ますので、360度カメラではソフトウエア性能も重要なポイントになります。

 

 

手軽で便利 RICHO THETA SC

 


RICOH THETA SC

国内でもっとも有名なのはRICHO THETAではないでしょうか。2013年の発売以来進化を遂げ、現在では動画撮影にも対応しています。現行機種は前機種の廉価版として発売されたSCで、価格的にも2万円台と手頃な設定になっています。何と言ってもスティックタイプの小型で扱いやすい形状は、気軽に持ち歩ける360度カメラとして定番となっています。

手軽さを追求したRICHO THETAシリーズですが、1200万画素のイメージセンサーとF2.0の高性能カメラを搭載しています。スマホから操作が可能で、FacebookやYoutubeなどのSNSへのアップロードもワンタッチでできる手軽さは秀逸です。撮影から編集までスマホで完結することができ、HDR合成やインターバル撮影にも対応しています。後に紹介する価格帯が上の機種と比べるとやや画質が劣りますが、SNSでのシェアであれば十分な性能と言えます。入門機としてはオススメの機種です。

 

 

アメリカ発のアクションカメラ 360fly 4K(HD)

 

360fly 4K

360度VRカメラは当初静止画から出発しました。パノラマ撮影の延長といった位置付けだったようです。現在では動画撮影が主流となり、GoProが開拓したアクションカメラとしての機能を合せ持つことがスタンダードになっています。こうしたラインナップの一つとしてアメリカのフロンティアファクトリー社が販売する360fly 4K(HD)があります。

この機種は厳密に言うと「全天球型」カメラではありません。水平方向360度・垂直方法240度の魚眼レンズで撮影するシステムを採用しています。そのため、完全な360度撮影をすることはできません。しかし、1つのレンズしか使ってないため、他機種では必要となる動画の合成(スティッチ)が不要です。そのため切れ目のないスムースな広範囲の動画を作成することができます。また、ソフトウエアでの加工工程が必要ないため、リアルタイムで動画の確認ができるという便利さがあります。このような特徴によってVR映像としても不自然さのないスムースな動画が作成できます。今後はライブストリーミングなどにも対応してくと思われます。

 

 

国内メーカーのフラッグシップモデル Nikon Key Mission360

 

KeyMission 170
高級カメラメーカーであるNikonが満を持して投入したのがKey Mission360です。2400万画素の圧倒的な高画質で、4K UHDに対応した動画が撮影できます。30M防水・防塵・耐衝撃性能もあり、アクションカメラとしては十分な機能を持ったカメラです。前述した360fly 4Kも10M防水・防塵・耐衝撃性能を持ったアクションカメラとして登場していますので、これからの360度カメラはこの領域での競争が激化しそうです。

 

 

アクションカメラのGoProからFUSIONが登場

 

GoPro: Fusion であの瞬間をもう一度

アクションカメラと言えば忘れてはいけないのがGoProでしょう。2017年のBCN AWARDの発表によると、GoProがアクションカメラ部門で全体シェアの67%を確保しており、相変わらずの人気となっています。国内では人気のGoProですが、ドローン事業の失敗やメディア事業での不振などで業績が低下してしまい、2018年になって大規模なリストラを発表しました。自らが切り開いたアクションカメラの分野でも競争が激しくなって来ていますので、なんとか頑張ってほしいものです。

さて、GoProのFUSIONですが、前後に約200度の魚眼レンズを搭載し、5.2K、30fpsを実現した期待のモデルです。画像のつなぎ目をなくすスティッチングの性能が高いとされています。2018年4月に国内販売予定で、360度アクションカメラのシェアを挽回できるかが期待されています。

 

アングルを自由に決められる Over Capture機能を搭載

 

2018CESで発表されたOver Capture機能を搭載するモデルになります。360度カメラでもアクションカメラとして利用するときに便利なのが撮影した後からアングルを決定できる機能です。エクストリームスポーツなどでは激しく動く中での撮影が要求されます。そのため、ここというアングルを捉え損なうことが多く、せっかくの動画もピントの外れたものになりかねません。そこで、広域を撮影する機能を活用し、編集段階でカメラのアングルを決定できるようにしたものがOver Captureです。

今回紹介した製品は2万円台から8万円台までの価格帯に位置し、比較的一般ユーザーでも手が出しやすいものです。2018年の主流としては、アクションカメラとしての用途を想定した耐久性の高いモデルが揃ってきますので、海や山でのアクティビティの記録として一台持っていると、いろいろな楽しみ方ができるのではないでしょうか。

AR/VRのホワイトペーパーダウンロードはこちら

保存保存

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP