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Facebookが推し進めるソーシャルVR、動くアバターで新感覚のコミュニケーション

Facebookは、VRゴーグルを装着して仮想空間上でコミュニケーションを図るソーシャルVRネットワーク「Facebook Spaces」の開発に力を入れています。ゴーグル越しに広がる世界観は、これまで平面ディプレイで繰り広げてきたものでは体験できない新たなコミュニケーションの可能性を秘めています。

 

 

ゴーグルをつけて楽しむFacebookの新たな交流サービスFacebook Spaces

 

SNS大手のFacebookは、利用者に新たな交流やコミュニケーションを提供するために、VRを駆使したソーシャルネットワーキングサービス「Facebook Spaces」の開発を進めています。

Facebook Spaces

Facebook Spacesは、専用のVRゴーグルをつけてネット上の人とコミュニケーションを図る点が最大の特長です。利用者は、ゴーグルに投影された仮想空間上で自分の分身に当たるアバターと相手のアバターを互いに向かい合わせながら、音声での会話やしぐさを交えながら交流を深めます。

対応するVRゴーグルは、Oculusの「Oculus Rift」と、HTCの「HTC Vive」の2機種です。

Oculus Rift

HTC Vive

Facebook Spacesは、2017年の年次開発者会議で始めて発表されました。現在ベータ版の段階ですが、新しいコミュニケーションのプラットフォームとして注目が集まっています。
アバターと360度パノラマのVR空間で繰り広げる新たなコミュニケーション
Facebook Spacesをするには、登録時に自分自身の分身となるアバターを作成します。アバターは、頭部や髪型、顔つきなど、あらかじめ用意されているパーツを組み合わせて自分好みの体型を作ることができます。アメーバ運営のWebコミュニティサービス「アメーバピグ」でキャラクターを作るのと同じ要領です。
アバターはVRゴーグル上に映し出され、首を左右に動かすと背景もそれに応じて動きます。たとえば、背景に劇場を選択して、舞台の上で二人が会話をするといった疑似体験ができます。背景は没入感があり、360度パノラマの3D映像を体感できます。

https://www.facebook.com/FacebookforDevelopers/videos/10155535425463553/

アバターでのやり取りは会話だけでなく、小道具を使った動作もできます。プロモーション動画では、互いに剣を持って立ち振る舞う映像が紹介されています。

アバターを使ったコミュニケーションサービスには、ブラウザを使ったアメーバピグや、スマートアプリを使ったmiitomo(サービス終了)があります。いずれも平面ディプレイ上に映し出された二次元映像のため臨場感が物足りませんでした。しかも、マウスや指を使って操作しなければならず、使いにくさがありました。VRゴーグルとアバターを使ったFacebook Spacesでは、自らの体を動かせばアバターを操作できます。そのため、PCやスマートフォンでのサービスがもつ操作上の短所を克服しています。

Facebook SpacesはVRを駆使しながらも、現実世界と同じ感覚でネットでつながっている人とコミュニケーションをできるところが、これまでにない斬新さがあると言えます。

 

 

課題は利用者を飽きさせないサービス運営

 

Facebookは、VRゴーグルを使った新しいコミュニケーションを提供するプラットフォームとしてFacebook Spacesの開発を着実に進めてています。次なる課題は、このプロットフォーム上でいかに利用者に魅力的なサービスを展開していくかです。

VRゴーグルを装着してのコミュニケーションは最初は物珍しさもあり、利用者を引きつけるでしょう。しかし、VR空間上で利用者が夢中になれるサービスや付加価値を提供していかなければしだいに利用者離れを起こします。任天堂が運営していたmiitomoも、スマホを使ったアバターによる新しいコミュニケーションとして当初は人気を集めました。しかし、その後にこれといった魅力的なサービスを打ち出せず、2018年5月9日をもってサービス終了に至っています。

miitomo

コミュニケーションを主体としたサービスはプラットフォームだけでは成り立ちません。今後、Facebook Spacesが本サービスを開始した際に、利用者を魅了できる運営を展開できるかが、成功のカギを握ります。

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