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iPhoneの電池を長持ちさせる「ワザ」あれこれについて

出先でiPhoneの充電が切れそうになって困った、、、なんて経験、誰しも一度ぐらいはあるのではないでしょうか。そんな時、iPhoneの設定をいくつか変えることで、多少は長持ちさせることができます。
いわゆる「Tips」ですが、知ってると知らないでは、万が一の時に差が出ますので、知識としては持っていた方が良いでしょう。
今回は、こうした電池を長持ちさせる「ワザ」について、いくつかご紹介していきましょう。

この記事でわかること
・iPhoneの電池が切れそうな時に長持ちさせる方法について
・普段使いにおける「画面表示」と「通信関係」の注意点
・バッテリーの寿命を伸ばすための注意点

iPhoneの電池が切れそうな時に長持ちさせる方法

充電の残量が気になるシチュエーションとして、大きく3パターンが考えられます。
一つ目は出先で充電が切れそうになった時です。しばらく充電できる状況にない場合など、結構慌ててしまいます。
こんな時には「一時的に電池の消費を抑える方法」について、知識があると役に立ちます。

二つ目は、日常的に電池の減りが早いケースです。このような場合は、普段使いの中でどうしたらできるだけ電池を節約できるか?を考えておく必要があります。
この2つのケースでは、バッテリーはあくまで正常に働いていることを前提としています。

三つ目として、バッテリーが劣化をしていて充電が早く切れてしまうケースです。
この場合、「バッテリーの劣化を防ぐ」にはどうしたら良いかを考える必要があります。

不適切な使い方をしているとバッテリーそのものがヘタってしまい、正常な状態より早く充電が切れてしまいます。
バッテリー自体は消耗品ですので、いずれは性能が落ちて使えなくなるのは仕方ありませんが、できるだけ正常な状態を保つ工夫はしておいた方がいいでしょう。

今回の記事では、この3つのケースを想定しながら、電池を長持ちさせる「ワザ」をご紹介していきます。

電池の消耗防止と便利さはトレードオフの関係

まず意識しておくことは、便利な機能を使おうとすればするほど必然的に多くの電力を消費するという点です。当たり前のことですが、逆に言えば電池の消費を節約しようとするなら、ある程度便利な機能の利用を諦めなければいけません。
そこで考えるべきことは、何が必要で何が不要かをきちんと判断することです。

便利だからといって普段あまり使わない機能をオンにしておくと、それだけ電池の消耗が早くなってしまいます。普段使いでの電池消耗を防止するには、「不要な機能をオフにする」事に尽きます。

一方、出先で一時的に電池の消耗を防ぐには「今必要な機能以外をオフにする」ことです。日常的には使っているけど、あと数時間電池を持たせたいと言う緊急時の対応です。

このあたりの区別は人によって、また状況によって異なってきます。
以下に電池消耗を防止する個別の設定をご紹介しますので、「普段使い」か「緊急時」かを個別に判断してください。また、いくつか注意事項も併記しておきますので、判断する場合の参考にすると良いでしょう。

◯低電力モード

一番手っ取り早い設定は「低電力モード」にすることです。
いくつかの設定を自動でオフにするなど、できるだけ電力を消費しないようにしてくれます。出先で電池残量が少なくなった時などは、まずはこの設定をするのがオススメです。*注1

<低電力モードで自動的に停止または制限される内容>

・iPhone12モデルの5Gが無効になる(ビデオストリーミングなど一部機能は除く)
・自動ロックの時間を最短の30秒に設定
・ディスプレイの明るさ
・Pro Motionディスプレイ搭載モデルのディスプレイのリフレッシュレートを最大60Hzにする
・一部のビジュアルエフェクト
・iCloudの写真との連携を一時的に停止
・自動ダウンロード
・メールの取得
・アプリのバックグラウンド更新

低電力モードは電池残量が80%以上に回復した時に、自動的に解除されます。
そのため、この機能はあくまで「一時的」な対応であり、日常的に設定するものではありません。

普段使いでは「画面表示」と「通信関係」に注意!

◯画面表示関連

画面表示について、個別の設定を見ていきましょう。
ここから先は、普段使いする時に不要と感じればオフにしておいて良い設定です。各項目の後には設定手順を記載しておきますので、参考にしてください。

1)画面の明るさの自動調整機能をオフにする
(設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ)

2)自動ロックの時間を早めに設定する
(設定>画面表示と明るさ>自動ロック)

3)ダークモードに切り替える
(設定>画面表示と明るさ)

4)画面の明るさを下げる
(設定>画面表示と明るさ)

5)手前に傾けてスリープ解除機能をオフにする
(設定>画面表示と明るさ)

6)壁紙でダイナミック/Liveを使わない
(設定>壁紙>壁紙を選択)

7)視覚効果を減らす/オフにする
(設定>動作>視覚効果を減らす)

壁紙や視覚効果などの余分なエフェクトは、普段から使わないように設定すると良いでしょう。このような機能は無駄にバッテリーを消費するだけです。
自動ロックや明るさについては、あまり極端な設定にすると使いにくくなってしまいます。これらについてはそれぞれの使い方に合わせて、適切な設定を選択すると良いでしょう。

画面表示に関して、ちょっと面白い設定をご紹介しておきましょう。
「設定>プライバシー>モーションとフィットネス>フィットネストラッキングをオン」に設定します。その状態でiPhoneの画面を下にしておくというものです。

フィットネストラッキングをオンにすると、iPhoneは自分がどちらを向いているかをセンサーで認識します。この状態で画面を下にして置くと、通知があった時でも画面上に表示されません。通知が頻繁にあるような方の場合、いちいち画面を明るくすることで無駄なバッテリーが消費されるのを防止することができます。

しかし、フィットネストラッキング機能を常時動かすための電力消費は増加しますので、一概にプラスになるとは限りません。また、リアルタイムで通知が確認できないという欠点もあります。面白い着眼点ではありますが、効果としては微妙かもしれません。

◯通信関係

iPhoneは頻繁に、通信可能な基地局やWi-Fiスポットなどを探しています。この動作での電力消費も大きいため、必要に応じて通信の設定を見直すことでバッテリーの消耗を抑えることができます。

またアプリの更新やメール受信など、自動的に実行されるネットワークへのアクセスも電力消費の要因となります。更新されるアプリが多かったり、メールやSNSの通知が多い場合、頻繁にアクセスが発生しそれに伴い思わぬ電力の消費に繋がります。

1)バイブレーションと通知設定をオフにする
(設定>サウンドと触覚)
   ※着信スイッチ選択時、サイレントスイッチ選択時などの項目をオフにする

2)App Storeの自動ダウンロードをオフにする
(設定>App Store)

3)Wi-Fiの接続を確認をオフにする
(設定>Wi-FI)

4)インターネット共有をオフにする
(設定>インターネット共有)

5)AirDropをオフにする
(設定>一般>AirDrop)

6)Bluetoothをオフにする
(設定>Bluetooth)

7)位置情報サービスを見直す
(設定>プライバシー>位置情報サービス)
 
7の位置情報サービスの設定では、位置情報を利用するアプリの一覧が表示されます。
ここで、「使用中のみ」「許可しない」など細かく設定が可能です。「システムサービス」を選択すると、さらに細かい設定項目が表示されます。
「製品の品質向上」については、個人が利用する場合の利便性には直接関係ありません。どちらかというとAppleに情報を提供することで、サービス全体の質の向上に協力する機能です。

通信に関してはあくまで必要に応じて設定を見直しましょう。
iPhoneは豊富な通信機能を持った高性能小型コンピューターです。常時通信できることがそのまま利便性に繋がります。機能をオフにすればその分、利便性は犠牲になりますので注意が必要です。

また、画面や通信だけでなくアプリについても、バッテリーの消費が多いものがありますので注意が必要です。

◯アプリ関係

1)バッテリー消費の多いアプリを確認する
(設定>バッテリー)

バッテリー消費については、消費量の多いアプリを把握しできるだけ使わないようにしましょう。この項目は個別に設定する事はありません。

2)アプリのバックグラウンド更新を無効にする
(設定>一般>Appのバックグラウンド更新)

電池の消耗を防ぐTIpsを紹介する記事の中には「Siriをオフにする」というものもあります。しかし、Siriを比較的よく利用する方にはお勧めできません。というよりやめた方がいいでしょう。
「Siriをオフにする」にしてしまうと、再度使おうとした時に音声の登録からし直す必要があり、思ったよりも面倒です。もし、Siriを二度と使わないという方であれば「Siriをオフにする」は有効です。

他にも「プッシュ通知からフェッチに変更する」という方法を紹介している記事も見かけます。しかし、これについてもあまりお勧めできません。
そもそもiPhoneを常時携帯している大きな目的は、どこにいても情報の取得ができることであり、リアルタイムに情報を受け取れることが非常に重要です。

コミュニケーションツールとしての機能を制限するというのはiPhoneの最大のメリットを犠牲にする事になります。バッテリーの節約は他の項目でなんとかやりくりして、コミュニケーション機能は最大限利用できるようにした方が使い勝手が良く、効率的であると考えます。
iPhoneを使う目的がコミュニケーション以外というなら話は別ですが。*注2

バッテリーの寿命を伸ばすために気をつけること

バッテリーは消耗品です。長く使っていると次第に充電できる容量が減少し、フル充電でも十分な時間機能できなくなってしまいます。
iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーの場合、500回ほど充電を繰り返すと80%程度でフル充電となります。これは、バッテリーの劣化を避けるためにAppleが設定している仕様です。

使用状況や製造日からの年数、充電状態などによってバッテリーの寿命は変動します。これらの要因が複雑に絡み合いますが、おおよそ2年~3年程度で寿命を意識した方が良いでしょう。
しかし普段の充電方法や利用方法に気を使うことで、バッテリーの寿命を伸ばすことができます。

〇バッテリーの寿命を伸ばす

1)充電中の使用を避ける

2)高温下での使用を避ける

充電中に操作していると、本体の温度が高くなる経験をした方も多いのではないでしょうか?
iPhoneには適切な温度範囲があり、高温下で使用を続けるとバッテリーに負担がかかり劣化の大きな原因となります。充電しながら動画を見る・ゲームをするなどは、バッテリーの寿命を短くしてしまいますので、気をつけましょう。

バイクに乗るときにiPhoneをナビがわりに使うことがあります。
ハンドルに固定してバイクのバッテリーから電源をとりながらナビを常時利用する。このような使い方はかなり過酷な使用状況となってしまいます。
私も経験がありますが、夏場だとものの1時間も走ると温度異常が検出され、iPhoneがロックされてしまいます。

3)バッテリー充電の最適化をオンにする
(設定>バッテリー>バッテリーの状態)

これはiPhone利用者の普段の充電スケジュールを学習し、最適なタイミングでフル充電になるよう自動で判断し実行する機能です。フル充電した状態で充電プラグに長く接続しているとバッテリーに負担がかかるため、それを避けるための機能です。

この機能をオンにすると、「◯◯時に充電が完了するようにスケジュールされています」と言うダイアログがでてきます。
注意する点としては、iPhone利用者の普段の行動スケジュールに合わせて充電タイミングを判断しているということです。

iPhone側で利用者が普段のスケジュール通りに行動しているかどうかは「位置情報サービス」「システムカスタマイズ」「利用頻度の高い場所」などの機能をオンにしておかないと把握できません。
しかし、これらの機能をオンにすると電力消費が増加しますので、「電力節約」か「バッテリー寿命」かのトレードオフ関係となります。
私は「バッテリー寿命」が重要と考え、これらの機能はオンにしています。*注3

4)最新のシステムにする

最新のシステムにすることで、無駄な電力消費を抑えることができるケースがあります。しかし新たな機能が追加され、それが新たな電力消費につながることもありますので、一概に有利とも限りません。
とは言え、古いシステムのまま使うことは、セキュリティの意味で絶対に推奨できません。電力消費の有無とは別に、常に最新システムにアップしておきましょう。

【まとめ】

今回はiPhoneの電池を長持ちさせるワザについて、いくつか具体的にご紹介してきました。
最後に究極の「ワザ」を案内してこの記事のまとめとします。それは「無駄な使用を避けること」。これに尽きます。
便利で快適、動画やゲームは面白いしSNSも常にのぞいていたい。それら全部を満たすにはiPhoneのバッテリー容量は十分ではありません。結局、無駄遣いしないことが一番の「Tips」ではないでしょうか。

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■参考文献
注1
Apple 「iPhone や iPad で低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる」
https://support.apple.com/ja-jp/HT205234

注2 
IT media Mobile 「iPhoneのバッテリーを長持ちさせる方法7選(2022年最新版)」
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2204/11/news065.html

life hacker 「iPhoneのバッテリーを長持ちさせる8つの裏技」
https://www.lifehacker.jp/article/232543battery-drain-ios-fixes/

モバレコ 「iPhoneの電池の減りが早い方必見!バッテリーを長持ちさせる充電節約術27選」
https://mobareco.jp/a18630/

iPhone Mania 「【Tips】iPhoneのバッテリーを長持ちさせる10の方法」
https://iphone-mania.jp/manual/trick-395214/

GIZMODO 「iPhone 12のバッテリーを1%でも長持ちさせるワザ」
https://www.gizmodo.jp/2020/12/how-to-get-the-most-battery-life-possible-out-of-your-i.html

注3
Apple 「iPhone の「最適化されたバッテリー充電」について」
https://support.apple.com/ja-jp/HT210512

「バッテリー」
https://www.apple.com/jp/batteries/maximizing-performance/

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