Autodesk Flowとは?APS経由で提供される新しいクラウドサービスの役割
Autodeskは新しいクラウドサービスの提供に注力しており、従来のクラウド機能の強化を推進しています。その中で新たに発表されたクラウドサービスの「Autodesk Flow」は、業界では珍しくエンターテイメント領域におけるサービスとなっており、今後の活躍に期待できそうです。
この記事ではそんなAutodesk Flowの概要を解説しながら、どのような提供形態を採用しているのか、そして今後どのようなサービスとなっていくかについて、展望を紹介します。
目次:
- Autodesk Flowとは
- Autodesk Flowを提供するAutodesk Platform Servicesについて
- Autodesk Flow活用に期待されるメリット
- Autodesk Flowの具体的な機能は?
- Autodesk FlowやAPSの今後
Autodesk Flowとは
Autodesk Flowは、Autodeskが2022年9月に発表した、新しいクラウドサービスの一種です*1。同サービスはメディアおよびエンターテイメント業界向けの展開が予定されており、コンテンツ制作の包括的なライフサイクルを効率化する目的で誕生しました。
直接業務を遂行するためのツールというよりも、エンターテイメント関連のツール同士を連携させ、Autodesk Flow上で効果的な運用ができるよう支援することを目的としています。エンターテイメント業界に属しており、各部門やチーム間のコミュニケーション強化を検討している組織にとって、頼もしいクラウドサービスとなるでしょう。
Autodesk Flowを提供するAutodesk Platform Servicesについて
そんなAutodesk Flowを提供しているのが、Autodesk Platform Services、通称APSと呼ばれるクラウドプラットフォームです。APSはAutodeskが従来まで提供していたプラットフォームのForgeの生まれ変わりとして新たに登場したサービスで、業務遂行や情報共有におけるハブとなれるような空間を提供したり、便利な開発ツールを提供したりすることにフォーカスしています。
Forgeの頃から提供していたAPI連携サービスのほか、APSへの移行に伴い、新たなクラウドサービスの提供も開始しました。それが
- Autodesk Fusion
- Autodesk Forma
- Autodesk Flow
の3つで、Autodesk Flowはそのうちの一つというわけです。
Autodesk Fusionは、製造業向けのクラウドサービスとして活躍が期待されています。Autodesk Formaは建設・建築向けのクラウドサービスで、いずれの2つもAutodesk Flow同様、コラボレーションの強化による業務効率化を推進するものです。
APSを導入し、自社の業界や課題に合わせたクラウドサービスを活用することで、多くの業界に貢献できるのがこれらのサービスの魅力と言えるでしょう。
Autodesk Flow活用に期待されるメリット
Autodesk Flowの導入は、
- 業務効率化
- 情報共有の強化
- 働き方改革
という3つのメリットにつながると期待されています。それぞれの利点を解説します。
業務効率化につながる
Autodesk Flowは、主にツール間の連携を強化することを目的としたサービスです。データ共有の負担を減らし、修正作業を最小限に抑えたり、修正にかかる時間を短縮したりといった効果が期待できます。
業務の周辺で発生する余計な負担を、Autodesk Flowが解消します。
情報共有を強化できる
Autodesk Flowがあれば、単に業務負担を減らすだけでなく、業務そのものの質を改善する上でも役に立つでしょう。情報共有の面倒を小さくすることで、細かく指示やフィードバックを送れるようになり、最終的なプロジェクトの品質向上に貢献します。
オンライン作業が増え、細かな指示がやりにくくなったと感じている場合、Autodesk Flowが非常に便利です。
働き方改革に貢献する
働き方改革を実現する上でも、Autodesk Flowは欠かせないサービスとなるでしょう。制作プロセス全体の管理をAutodesk Flow上で実施し、業務負担が減れば実質労働時間の削減に役立ちます。
残業や休日出勤の減少はもちろん、リモートワークへの移行も後押しするため、従業員満足度の高い働き方へとシフトが可能です。
Autodesk Flowの具体的な機能は?
Autodesk Flowは、主に異なるスタジオやアーティストをオンラインでコラボレーションする上での業務改善を後押しします*2。3D作成ソフトのMotion BuilderやMaya、ワークフロー管理ソフトのShortGridなどとの連携のほか、クラウド映像管理プラットフォームのMoxionとの連携にも対応するのが特徴です。
制作プロセス全体の資産管理をAutodesk Flow上で行い、クラウド上でディレクターからのフィードバックを受けたり、修正を行ったりできる環境を整えられます。
詳細な機能についてはまだ広く紹介されていませんが、今後運用事例が増えていけば、詳しいケーススタディを参考にしたり、さらなる機能改善も進むでしょう。
Autodesk FlowやAPSの今後
Autodesl Flowは、クラウドプラットフォームという形式でコラボレーションを地理的な影響を受けることなく遂行することができるサービスです。近年はエンターテイメント業界のグローバル化も進んでおり、本社機能は欧米にありながら、制作スタジオはアジアにあるというケースも珍しくありません。
日本ではまだグローバルな制作プロセスの実践例は少ない一方、中国や欧米のスタジオやエンターテイメント会社は、グローバルであることがスタンダードになりつつあります。Autodesk Flowのような業務効率化サービスが普及すれば、日本も同じように制作形態のグローバル化が進むかもしれません。
Autodesk FlowやAPSは、単なる業務改善ツールにとどまらず、働き方やビジネスモデルにも大きな影響を与えることとなるでしょう。
まとめ
この記事では、Autodesk Flowの役割や活用メリットについて、解説しました。Autodsek Flowの運用事例はまだ少ないものの、そのポテンシャルの高さから、今後多くの企業で導入が進むと期待できます。
早期から同サービスの強みについて理解を深め、自社の課題解決に役立てましょう。
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参考:
*1 MONOist「「Autodesk Platform Services」をベースとする3つの業界別クラウドを発表」
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2210/03/news031.html
*2 デジタルクロス「人とプロセスとデータをつなぐ、米Autodeskが見据えるアフターコロナのチームワークの作り方【後編】」
https://dcross.impress.co.jp/docs/news/003318-2.html