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Autodesk Formaとは?活躍が期待される業界や役割を解説

建設業界におけるクラウドサービスの活用は、BIMや3D CADの普及に伴い広く見られるようになってきました。ただ、これらのハイテク活用にはまだまだ課題も残されており、中でもコラボレーションに問題を抱えているという企業は少なくありません。

そこで登場したのがAutodesk Formaと呼ばれるクラウドサービスで、業務負担の改善やコスト削減に貢献するとして、広く普及することが期待されています。

この記事では、そんなAutodesk Formaの役割や導入から期待できる効果について、詳しく解説します。

目次:

  1. Autodesk Formaとは
  2. Autodesk Formaを提供するAutodesk Platform Servicesの概要
  3. Autodesk Formaの仕組みと役割
  4. Autodesk Forma導入で期待できる効果
  5. Autodesk Formaの活用がもたらす組織の変化

Autodesk Formaとは

Autodesk Formaは、Autodeskが2022年9月に発表した新しいクラウドサービスで、主に建設・建築業界の業務効率化を目的としています*1。

Autodesk Formaは、直接業務に貢献するのではなく、業務上運用が欠かせないツール同士の連携を強化することに重きを置いているのが特徴です。設計や建築に関するBIMワークフローの連携を改善し、業務負担を減らしたりプロジェクトの品質向上に役立てたりすることができます。

そのため、対象としてはすでにCADやBIMを導入しているが、十分な導入効果を得られていない、業務改善が頭打ちになっているなどの問題を抱えている現場の組織です。

Autodesk Formaを提供するAutodesk Platform Servicesの概要

Autdesk Formaは、Autodeskが公開したAutodesk Platform Services(APS)と呼ばれるクラウドプラットフォーム上で提供されているサービスです。

APSは従来Autodeskが提供してきたクラウドワークフロー改善サービスのForgeにかわって新たに登場したサービスで、従来のAPI連携機能などに加え

  • Autodesk Fusion
  • Autodesk Forma
  • Autodesk Flow

という3つのクラウドサービスを実装しています。Autodesk Fusionは製造業向け、Autodesk Flowはエンターテイメント向け、そしてAutodesk Formaは建設業向けという位置付けです。

いずれのサービスも、各領域の業務で用いるツール活用の連携効果を高めるための機能を有しており、自社の領域に応じて必要なサービスを使い分けることができます。

Autodesk Formaの仕組みと役割

Autodesk Formaは、Autodesk社のBIMソフトであるRevitの連携効果を高めることを前提として、開発されたサービスです。Revitを軸として、同社のCADソフトであるAutoCADやビジュアライズソフトのInfraWorksなどを連携することができ、業務改善を推進します。

また、Autodesk社以外の関連ツールとの互換性も備えており、McNeil and Associates社のRhinoceros 3Dとの連携が可能です*2。他社製品とのコラボレーションを実現したことで、BIMやCADソフト運用における互換性の問題をクリアできるなど、強力な効果を発揮します。設計データやデザインデータを、CADソフトの互換性を気にすることなく共有できるのは大きな変化です。

Autodesk Forma導入で期待できる効果

Autodesk Formaの導入は、

  • 業務効率化
  • 市場開拓の強化
  • 働き方改革

という3つの観点から高い効果を発揮することが期待できます。

業務効率化に貢献する

Autodesk Formaは、建設プロジェクトにおけるコラボレーションを強化し、周辺業務負担の削減に貢献するクラウドサービスです。シームレスにデータをやりとりできるようになることで、コミュニケーションコストを削減し、修正作業や品質改善などに注力する時間を確保できます。

必要な労力が少なくなることで、人材不足で業務が遅々として進まないような状況を打破する上でも役に立つでしょう。

市場開拓の強化につながる

Autodesk Formaの導入によるコラボレーションの強化は、企業間のプロジェクト遂行を活性化する働きも期待できます。これまでソフトの互換性や共同作業において問題を抱えていた企業が、Autodesk Formaによって問題を解決できるようになった場合、新しいビジネスチャンスを創出できるでしょう。

ツールの互換性の有無は重要性を増しており、市場開拓においても大きな意味を持ちます。Autodesk Formaは、そんなビジネスチャンスの拡大に貢献できるサービスです。

働き方改革を推進できる

Autodesk Formaのコラボレーション機能を強化する力は、社内の働き方改革を推進する上でも役に立つでしょう。クラウドサービスの積極活用により、ITツールを導入し、オンラインでも作業ができる環境の整備を後押しします。また、オンラインでの情報共有が改善されることで、出社の必要性を相対的に低下させ、オンラインでも業務を遂行できる環境へと移行可能です。

現場の働き方改善が進まない場合、Autodesk Formaの導入を起爆剤とするアプローチも良いでしょう。

Autodesk Formaの活用がもたらす組織の変化

Autodesk Formaの導入は、組織文化に良い影響をもたらすことが期待できます。情報共有の円滑化やクラウドサービス活用を後押しし、リモートワークや業務改善といった、働き方改革を実現します。

直接的な業務改善にはRevitやAutoCADの導入が有効ですが、これらのポテンシャルを引き出すためにはクラウドプラットフォームの存在が欠かせません。Autodesk Formaを導入することで、BIMやCAD運用の欠点を解消し、迅速にハイテク化を進めることができます。

まとめ

この記事では、Autodesk Formaの導入効果や役割について解説しました。同サービスは各ITツールの潜在能力を引き出し、クラウド上でデータをやりとりするために欠かせない機能を発揮します。既存のIT活用に限界を感じている場合、Autodesk Formaの導入を検討すると良いでしょう。

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参考:
*1 MONOist「「Autodesk Platform Services」をベースとする3つの業界別クラウドを発表」
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2210/03/news031.html

*2 デジタルクロス「人とプロセスとデータをつなぐ、米Autodeskが見据えるアフターコロナのチームワークの作り方【後編】」
https://dcross.impress.co.jp/docs/news/003318.html

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