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Meta Code LIamaとは?ブラウザ版の使い方やChatGPTとの比較も検証

今回は、コードの生成や解説ができるMeta社の生成AI「Code LIama」(コードラマ)についてご紹介します。
Meta Code LIamaブラウザ版の使い方や、実際に使ってみた画面も掲載しています。
生成AIを使って業務の効率化を考えている方や、プログラミング学習を始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります

1.Meta Code LIamaとは
2.Meta Code LIamaの使い方・ブラウザで使う方法
3.Meta Code LIamaとChatGPTで同じプログラムを作って比較した結果

Meta Code LIamaとは

Code LIama(コードラマ)は、Meta社が開発した生成AIです。
2023年8月にリリースされました。(*1)

LIamaといえば、Meta社が公開しているオープンソースの大規模言語モデルです。(*2)
Code LIamaは、23年7月にリリースした「Llama 2」をベースに、コード作成支援に特化したモデルです。

Llama 2には、基本モデルの「Llama Chat 」(ラマチャット)とプログラミングに特化した「Code Llama」の二種類があります。

オープンソースなので、プログラムが全公開されています。
さらに、商用利用も無料となっています。

この環境を利用して、ブラウザで使える状態にして公開しているサイトもあります。
ブラウザ版「Code Llama」については、後の項目でくわしくご紹介しています。

Meta Code LIamaはコード作成と解説が可能

Meta Code LIamaは、テキストプロンプトでプログラムのコードを作ってくれる生成AIです。
さらに、作ったコードの解説もしてくれます。
プログラミング言語は、Pythonなどの主要な言語に対応しています。

ただ、日本語対応についてはあまり精度が高くありません。
そのため、日本語対応能力の向上を目指して、東大発のAIスタートアップ企業がLIama2の日本語化モデルを開発・公開しています。(*3)

LIama2の日本語化モデルは、オープンソースAI開発支援コミュニティ「Hugging Face Hub」でダウンロードできます。(*4)

Meta Code LIamaの種類とは

Meta Code LIamaには次の3つのモデルがあり、それぞれに3つのパラメーターモデルが用意されています。

・Code Llama
基本モデル

・Code Llama – Python
Pythonに特化したモデル

・Code Llama – Instruct
自然言語の命令を理解できるように微調整されたモデル

以上のモデルごとに、7B、13B、34Bの3つのパラメータモデルがあります。

7Bは、1つのGPUで動作可能な簡易版モデルです。
さらに、7Bと13Bは、中間補完機能(FIM)のトレーニングも行われていて、既存のコードにコードを挿入することができます。
そのため、「今作っているコードの続きを作成する」などのタスクが可能です。

34Bは7Bと13Bに比べて処理速度は下がりますが、最良の結果を返してくれるモデルです。
性能やスピードなど、求める能力によって使い分けたいですね。

Meta Code LIamaの使い方

Meta Code LIamaを使う方法は、次の3つです。(*5)

・自分のPCにダウンロードして使う
・オープンソースAI支援開発コミュニティ「HuggingFace」にログインして使う
・ブラウザで使う

自分のPCにダウンロードして使うには、PCでコードをダウンロードする必要があります。
ダウンロードは、Meta社のページで名前とメールアドレスなどを入れて申請するとできるようになります。
ただし、ユーザーが月間7億人を突破したら、次の月からは新たにライセンス申請が必要となります。(*1)

また、ダウンロードした後はPC内で環境の構築などを行ってから使うため、プログラミングの知識が必要です。
「HuggingFace」にログインして使う方法も、同じように専門的な知識が必要です。
初めての人がいきなり挑戦するのは難しいかもしれません。

そこで、次の項目ではMeta Code LIamaをブラウザで使う方法をご紹介します。

Meta Code LIamaブラウザ版の使い方

ブラウザで使えるMeta Code LIamaはこちらです。

Perplexity『Perplexity Labs』

https://labs.perplexity.ai/

「Perplexity」(パープレキシティ)のサイトで公開されています。(*6)
Perplexityは、サンフランシスコにあるAI開発会社で、ChatGPTのようなチャットボット形式の生成AIをリリースしています。

ChatGPTIは独自の回答を出すことが得意な反面、データの根拠の確認が難しいことが問題視されています。(*7)
そこで、エビデンスを提示できるPerplexity Chatのチャットボットが注目を集めています。

Meta Code Llamaでコードの生成を検証

実際にコードを生成できるか検証してみましょう。
ここでは、上の項目でご紹介した「Perplexity Labs」のMeta Code LIama(7B)を使っています。

まずは、「123が素数かどうか判定するプログラムを作ってください」と質問してみます。

画像引用:Perplexity Labs

すると、一瞬でこのようなプログラムと解説を示してくれました。

何も指示をしていなくても、「エラトステネスのふるい」を入れて効率化までされています。

しかし、今回は簡単なプログラムを試してみたいので、「ふるいを入れずに作ってください」と聞いてみました。

画像引用:Perplexity Labs

これも一瞬で表示されました。

さっそくコマンドプロンプトで動かしてみます。

123は、「False」(素数ではない)と判定されました。
さらに、127を入れると、「True」(素数です)と判定されました。

ということで、Meta Code LIamaで簡単なプログラムを作って動かすことができました。

Meta Code LIamaとChatGPTを比較

Meta Code LIamaは、コード作成に特化した生成AIです。
ですが、簡単なコードなら他の生成AIでも作れますよね。
そこで、ChatGPTと比較すると、コード作成能力にどれくらいの違いが感じられるのか検証してみましょう。

ChatGPT(GPT-3.5)にも同じ質問(123が素数かどうか判定するプログラムを作ってください)をして、コードを作ってもらいました。

画像引用:ChatGPT

コードが色分けされて、かなり見やすく表示されています。
判定の文章に日本語が使われているところもわかりやすいですね。

この後、「このコードを効率化して」と質問してみたところ、数秒かかって回答が表示されました。

Meta Code LIamaは、簡単な質問でも最初からコードを効率化して提示してくれることから、コード作成能力の高さを感じられます。
その反面、日本語対応はChatGPTの方がスムーズな印象でした。

簡単なコードを作りたいだけならChatGPTで十分かもしれませんが、効率化など一歩踏み込んだコードを瞬時に作りたいなら、Meta Code LIamaがおすすめです。

まとめ

Meta Code LIamaは、AmazonのAWSサービス「Amazon Bedrock」に対応予定です。(*8)
オープンソースで商用利用も可能なので、業務効率化や新しいツールの開発に役立つことは間違いないでしょう。
また、これからプログラミングを勉強したい方にとっては、気軽に聞ける先生としても頼りにできそうです。
ChatGPTなど他の生成AIのコード作成能力が物足りなく感じている方は、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

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◆参考URL

*1 Meta『コーディング用の最先端の大規模言語モデルである Code Llama の紹介』
https://ai.meta.com/blog/code-llama-large-language-model-coding/

*2 Meta『ラマ 2 の紹介』
https://ai.meta.com/llama/

*3 ITmedia NEWS 『東大発AIベンチャー、最大級の日本語LLM公開 metaの「Llama 2」を日本語化』
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/29/news181.html

*4 note ELYZA(イライザ)東京大学・松尾研究室発AIカンパニー『Metaの「Llama 2」をベースとした商用利用可能な日本語LLM「ELYZA-japanese-Llama-2-7b」を公開しました』
https://note.com/elyza/n/na405acaca130

*5 データアナリティクスラボ株式会社『Llama2の動かし方』
https://dalab.jp/archives/journal/how-to-use-llama2/

*6 AT PARTNERS株式会社『Perplexityが、LLaMa ChatへのCode Llamaの導入を発表』
https://www.atpartners.co.jp/ja/news/2023-08-27-perplexity-announces-introduction-of-code-llama-to-llama-chat

*7 Yahoo! JAPANニュース『ある意味ChatGPT のAI超え、Perplexity.ai(パープレキシティ) 6つのポイント』
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e0a58e3bdc75fce2a082259b35a608b1455b32b6

*8 ITmedia NEWS『AWS提供の生成AIサービスが一般開放 新たにLlama 2も利用可能に』
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/29/news119.html

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