MyEditとは?生成した画像は商用利用できるかなどを解説
MyEditとは、AI技術を使った画像編集・写真加工サービスです。
今やさまざまなAI技術を用いたサービスが展開されていますが、商用利用を許可していないサービスも多く存在します。
そんななか、Myeditは商用利用が許可されている貴重なサービスです。
今回は、そもそもMyeditでは何ができるのか、商用利用する際の注意点などを紹介します。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
1.MyEditとは何か、できること
2.MyEditは商用利用できるか
MyEditとは?できることを解説
MyEditとは、台湾を本拠地とするサイバーリンク社が提供する、オンライン上で利用できる画像編集・写真加工サービスです。本サービスはサイバーリンク社が開発したAIをベースに画像編集などが行えます。
MyEditは無料で利用することもできますが、画像生成に関しては「クレジット」と呼ばれるサービス内のお金が必要になります。また、他のAI機能も一部機能が制限されたり、選択できるスタイルが限られたりするので留意しておきましょう。
有料プランであれば画像生成は無制限で楽しむことができます。ただし、「AIビジネス写真」「AI着せ替え」「AIアバター」に関しては、プランにかかわらず別途課金が必要です。
以下は、料金の比較表です。
無料プラン | 画像編集プラン | 画像編集+高画質化プラン | 高画質化プラン | |
年額料金 | 無料 | 6,960円 | 11,760円 | 9,720円 |
月額料金 | 無料 | 1,460円 | 2,540円 | 1,460円 |
クレジット | 3クレジット/日 | 300クレジット/月 | 500クレジット/月 | – |
AI画像生成 | 1クレジット/1画像を消費 2クレジット/4画像を消費 | 無制限 | 無制限 | – |
AIツール | 一部利用可 | すべて利用可 | 無制限 | – |
高画質化 | 利用不可 | 利用不可 | 利用可 | – |
画像拡大 | 利用不可 | 利用不可 | 利用可 | – |
MyEditでは、さまざまなメニューが用意されていますので、それぞれ紹介していきます。
AI画像生成
昨今流行しているAIでの画像生成を行うことができます。自分の作成したい画像を文字で入力し、AIがその指示に従い画像を生成してくれるものです。
今やAIでの画像生成は個人の趣味にとどまらず、さまざまな企業でプロダクトデザインや商品開発に活用されています。MyEditでは生成された成果物の商用利用が可能ですので、活用の幅が広がるでしょう。
AIビジネス写真
AIビジネス写真とは、ビジネス用のプロフィール写真を生成できるものです。服装や背景を選択したあと、自身の顔写真をアップロードすることで、AIが指定した服装や背景に自然に当てはめてくれます。
ビジネスで使うSNSや履歴書など、ビジネス風の写真が必要な場合は意外と多いもの。そんな、かゆいところに手が届くサービスです。
AIアバター
AIアバターは、自分そっくりの3Dアバターを生成してくれる機能です。「リアル」と「アート」の大きく2種類にわかれた計90個のスタイルから自分好みのスタイルを10個選びます。その後自分の写真を10~20枚アップロードすると、AIが要望スタイルに合わせアバターを生成してくれる仕組みです。
SNSやオンラインゲームのアイコンに使用できるので、本物の写真は掲載したくはないけれど、自分の個性を出して顔を認識してほしい方におすすめの機能です。
AI着せ替え
AI着せ替えは、その名の通り洋服を着せ替えしてくれる機能です。自分の画像をアップロードするだけで、さまざまな服に着せ替えをしてくれます。
自分に合う服装がわからない、新しいスタイルにチャンレンジしたい方は有効活用できるでしょう。
AI画質向上
AI画質向上では、高画質化と画像拡大の2種類の機能があります。高画質化では、文字通り元の画像を高画質化できる機能です。古い写真を復元したり、解像度を上げたり、ぼかし除去、手ぶれ補正など、細かい点まで修正できる点が魅力です。
画像拡大では、画像をぼやかせずに拡大できる機能です。低画質の画像を最大4倍までスケールアップすることができ、発表資料などへの転用や壁紙作成など、さまざまな場面で役立つでしょう。
AI人物背景
AI人物背景は、人物写真の背景をAIが合成してくれる機能です。決まったスタイルから選択することもできますが、プロンプト入力で自分好みの背景を生成することも可能です。
自分の写真はパーフェクトなのに、背景が気に入らない場合に活用することができます。
AI 商品背景
AI 商品背景は、AI人物背景と同じく、商品(物)写真の背景を変えられる機能です。
今や実店舗を持たずECサイトのみで運営しているアパレルや雑貨店などが多く存在します。また、Instagramなどでおすすめの商品や映え写真を投稿するのは当たり前の時代。そんなときに簡単に魅力的な画像に仕上げられるのがAI商品背景です。
MyEditで作成した画像は商用利用できる?
MyEditのさまざまな機能を使って作成した画像は、商用利用できます。公式サイトでは、以下のように定義されています。
引用:Myedit公式サイト
「編集用に使用したオリジナル画像の知的財産権」については、下記のような記述があります。
つまり、自分が作者や著作権者でない画像を、画像生成の元として使用した場合は、その画像提供者により商用利用可能かどうかが変わってきますので必ず確認が必要ということです。
また、著作権侵害については注意が必要です。Myeditでも、下記のように注意を促しています。
引用:Myedit公式サイト
AIが生成した画像やイラストに著作権は発生しません。しかし、AIによって生成したものが偶発的に、すでに他の人が作成したキャラクターやイラストに酷似している場合は、商用利用するのは控えたほうが無難と言えるでしょう。故意に生成し著作者に無断で商用利用した場合は著作権侵害にあたります。
AIの著作権問題については、未だ議論がなされており、明確な基準がありません。そのため、商用利用したい場合には、弁護士などの専門家にアドバイスをもらうことを強くおすすめします。
知らぬ間に著作権侵害を行っている場合もあるので、慎重に進めていきましょう。
まとめ
今回は、AI技術を使った画像編集ができるMyeditについて、機能や商用利用できるかなどを紹介しました。
Myeditは、急速に進歩しているAI技術で数秒にして理想通りの画像を生成できたり、より良い画像を作成できたりするツールです。
Myedit上で作成した画像の商用利用に関しては、基本的には許可されています。しかし、著作権侵害にあたらないかなどの確認を行う必要があり、かなり慎重な行動が求められます。
ルールを守り、細心の注意を払いながら、Myeditを楽しみましょう。
執筆者
大久保さやか
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