AutoCAD 2018はダウンロードできる?サポート期限と動作環境もあわせて解説
AutoCAD 2018は、2017年3月21日にリリースされたCADソフトです。(*1)
現在のAutoCADの最新バージョンは2025なので、7世代前のバージョンということになります。(記事執筆時点2024年9月9日)
そんな前の世代のソフトは、今、使うことができるのでしょうか?
また、使うことにどんなメリットがあるのでしょうか?
この記事では、AutoCAD 2018の概要やサポート状況についてご紹介します。
AutoCAD 2018の使い方を探している方はぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むと以下の3つのことがわかります
1.AutoCAD 2018とは?価格とシリーズ構成
2.AutoCAD 2018の使い方(動作環境とアクティベーション方法)
3.AutoCAD 2018のサポート期限
AutoCAD 2018とは
まずは、AutoCAD 2018がどんなソフトウェアなのかを見ていきましょう。
AutoCAD 2018の価格とシリーズ構成
AutoCAD 2018は、2017年3月21日にリリースされました。
価格はAutoCAD 2018が157,000円、Autodesk AutoCAD LT 2018が42,000円です。(どちらもシングルユーザー・1年)(*1)
AutoCAD 2018のシリーズには、電気設計に特化した「 AutoCAD Electrical 2018」や、機械設計に特化した「 AutoCAD Mechanical 2018」など、業種・機能別に12のシリーズが展開されました。
「AutoCAD 2025」では、「AutoCAD」と「AutoCAD Plus」の2シリーズだけとなったので、多く感じられますね。
最新バージョンでは、電気設計や機械設計のツールセットはすべて「業種別ツールセット」としてまとめられ、「AutoCAD Plus」の付属となっています。
AutoCAD 2018からDWGファイル形式が変更
AutoCAD 2018の大きな特徴は、ファイル形式が変更されたことです。(*2)
AutoCAD 2018の一つ前のバージョンである「AutoCAD 2017」では、「AutoCAD 2013-AutoCAD 2017 DWG」のファイル形式が使われていました。
しかし、AutoCAD 2018からは「AutoCAD 2018 DWG」のファイル形式が使われています。
このファイル形式は現在でも継続して使われているため、「AutoCAD 2025」のファイル形式も「AutoCAD 2018 DWG」となっています。
AutoCAD 2018はダウンロードできる?
現在、AutoCAD 2018は公式サイトからダウンロードできません。(記事執筆時点2024年9月10日)
オートデスクでは、ソフトウェアを購入した場合に前のバージョンが使用できる「前バージョン使用特典」があります。(*3)
使用できる前バージョンは、3つ前までのバージョンとなっています。
現在の最新バージョンは「AutoCAD 2025」なので、使用できるのは2024、2023、2022です。
AutoCAD 2018は「前バージョン使用特典」の対象ではないため、ダウンロードすることができません。
つまり、AutoCAD 2018は今から購入することはできないソフトウェアとなっています。
AutoCAD 2018の使い方
AutoCAD 2018はもう購入することはできませんが、現在お持ちの方に限り、引き続き使うことができます。
しかし、起動するにはアクティベーション(オンラインでのライセンス認証)が必要です。(*4)
ここでは、AutoCAD 2018の動作環境と合わせて、アクティベーションの方法も見ていきましょう。
AutoCAD 2018の動作環境
AutoCAD 2018の動作環境はこちらです。(*5)
・OS:Microsoft Windows 10(64ビット版のみ 推奨バージョン1607以上)
・CPU:1GHz以上の64 ビットプロセッサ
・メモリ:4GB (推奨 8GB)
・ディスプレイ カード:DirectX 11互換カード
・ディスク空き容量:4.0GB
AutoCAD2018はWindows11に対応していない
上の項目で動作環境を確認したのですが、AutoCAD 2018はWindows11に対応していません。
対応しているのは「Windows 10」となるため、現在Windows 11をお使いの方は、Windows10に戻す必要があります。
Windows 11にアップデートして10日以内であれば、データを残したままダウングレードすることができます。(*6)
しかし、インストールから10日以降にWindows 11からWindows 10へ戻すには、PCを初期状態に戻さなければなりません。
Windows 10に戻す場合は、すべてのデータのバックアップを忘れずに行いましょう。
AutoCAD 2018を使うためのアクティベーション
AutoCAD 2021以前のバージョンを使うには、オンラインによるアクティベーション(ライセンス認証)が必要です。
アクティベーションといっても、難しい操作は必要ありません。
AutoCADを起動した際に、PCがオンラインであれば、自動的にアクティベーションが実行されます。(*7)
ただし、アクティベーションができるのは、サブスクリプションを継続している場合のみです。
現在、サブスクリプションを購入していない場合は、アクティベーションができないため、AutoCAD 2018を起動することはできません。
AutoCAD 2018のサポート期限はいつまで?
AutoCAD 2018は現在も引き続き使えますが、ソフトウェアのサポート期限はいつまででしょうか?
ここでは、AutoCAD 2018のサポート期限と合わせて、永久ライセンスのサポート期限についても見ていきましょう。
AutoCAD 2018のサポート期間は終了
AutoCADのサポートは、最新バージョンの3つ前までとなっています。
現在の最新バージョンは、AutoCAD 2025なので、サポート対象はAutoCAD 2024、AutoCAD 2023、AutoCAD 2022です。
つまり、AutoCAD 2018はサポートが終了しています。
サポートが終了したソフトウェアは、更新プログラムが提供されません。
不具合があっても修正されないため、作業効率に影響が出る場合があります。
可能であれば、サポート対象となっている新しいバージョンを使用しましょう。
AutoCADの永久ライセンスはいつまで使える?
AutoCAD 2016の永久ライセンスをお持ちの場合は、オンラインでのアクティベーションを行えば使うことができます。
ただし、アクティベーションの回数は1回のみです。(*4)
1回アクティベーションを行ったソフトウェアで、再度アクティベーションすることはできません。
1つの永久ライセンスでアクティベーションできるのは、1台・1回のみとなります。
永久ライセンスが購入できたのは、AutoCAD 2016までのバージョンです。(*8)
AutoCAD 2017以降はすべて、サブスクリプションによる販売となっています。
まとめ
AutoCAD 2018は、今から購入することはできないソフトウェアです。
サポートが終了しているため、不具合があったとしても、更新プログラムによる改善はありません。
AutoCAD 2018を今使うメリットは、推奨される動作環境が最新バージョンより低いことと、廃止されたコマンドが使えることです。(*9)
メリットとデメリットを考慮して、どのバージョンのAutoCADを使うか決めていきましょう。
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◆参考URL
*1 AUTODESK「オートデスク プレスリリース」
https://damassets.autodesk.net/content/dam/autodesk/www/press-release/ACAD2018_final_web.pdf
*2 AUTODESK「AutoCAD 製品の図面ファイル形式の互換性」
*3 AUTODESK「使用可能な製品バージョン」
https://www.autodesk.com/jp/support/account/manage/versions/previous-versions
*4 AUTODESK「製品サポートのライフサイクル」
https://www.autodesk.com/jp/support/account/manage/versions/support-lifecycle
*5 AUTODESK「AutoCAD 2018 の動作環境」
*6 Microsoft「Windows 11 へのアップグレード: よくあるご質問」
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11-fb6206a2-1a0f-448a-80f1-8668ee5b2bf9
*7 AUTODESK「ソフトウェアの認証と実行」
*8 Technology Perspective from Japan「AutoCAD 2017 の新機能 ~ その1」
*9 AutoCAD 2025「廃止された AutoCAD コマンドとシステム変数リファレンス」
https://help.autodesk.com/view/ACD/2025/JPN/?guid=GUID-5647ACE3-412E-48A6-8C1B-6B0EE09F5E3F