グロースハックとは何か?
近頃、「グロースハック」なる言葉をよく耳にする。ただし、グロースハックの具体的な中身についてはご存じない方も多い。そこで、グロースハックとはなにか、現場のイメージを書いてみたい。
グロースハックの定義は様々あり、それをどう見るかによって変わるが、「主にwebやアプリの領域で、ユーザーを増やすための施策を行うこと」となる。
ただし、それだけでは従来のマーケティングや営業と何が違うのか、という疑問が浮かぶだろう。グロースハックは以下の部分に特徴を持つ。
1.広告などに大量のお金を投下することはしない
現在は広告の効果がますます低くなっている。いかにユーザーに「シェア」「紹介」をしてもらうかが主眼になる。
2.製品やサービスを積極的に改良する
従来は、製品やサービスを「どう売り込むか」が重視されている。一度開発されてしまえば製品のスペックには基本的に触ることができない。だが、webやアプリの特性上、製品をリリースしたあとも積極的に製品を改良することができる。
グロースハックはそこに着目し、「いかに改良するか」を施策に盛り込む。
3.データ主導である
webやアプリは利用者の動きが取りやすいため、データ主導で改良やユーザの獲得が可能だ。
うえの3つを見て分かる通り、本来の意味での「マーケティング」には、グロースハックを包括する概念がある。だが、マーケティングと言う言葉から「広告」を連想する人が多くなった今、「グロースハック」という別の概念を作り、上の3つの概念を押し出す必要があったのだろう。
そのような意味では、「グロースハック」は、マーケティングの中の一つの概念、という事もできる。