AWS Mobile Hubを使うとモバイル開発で何が便利になるのか


Amazonはウェブ事業者や開発者向けにプラットフォーム支援サービスAWSを展開していますが、モバイル向けのAWSサービスも続々と拡充しています。この記事ではAWSのモバイルサービスのメニューを整理して紹介し、特にモバイルアプリ開発者の高い支持を受けているAWS Mobile Hubの位置づけについて解説します。

AWSモバイル向けサービス一覧

現在AWSでは下記のモバイル向けサービスを提供しています。
■AWS Mobile Hub
AWS Mobile HubはAWSのモバイル向けサービスのハブ機能を果たします。具体的には「ユーザーサインイン」「ユーザーデータストレージ」「クラウドロジック」「NoSQL データベース」「アプリケーション分析」「アプリケーションのコンテンツ配信」「プッシュ通知」「アプリケーションのテスト」などが可能です。

Amazon API Gateway
Amazon API Gateway はモバイルアプリケーションのためのREST API を作成できます。作成したREST APIはイベントドリブンなアプリケーションを簡単に開発できるAWS Lambdaと連携させることができますので、自分でモバイル用のバックエンドサーバーを用意することなくウェブインターフェースを通じた複雑なアプリケーション操作が可能です。

Amazon Cognito
Amazon Cognitoを使うとユーザーに Facebook、Google+ のような公開認証機能を使ったログイン機能を提供できます。また独自の認証システムも簡単に構築することが可能です。

AWS Device Farm
AWS Device Farmを使ってAWS クラウドで実際の電話機やタブレットを使ったテストを実施することができます。

Amazon Mobile Analytics
Amazon Mobile Analyticsでは、新規ユーザーとリピートユーザー、アプリケーション収益、ユーザー定着率、カスタムのアプリケーション内動作イベントなどの主要トレンドを追跡することが可能です。

AWS Mobile SDK
AWS Mobile SDKは、Amazon Lambda、S3、DynamoDB、Mobile Analytics、Machine Learning、Elastic Load balancing、Auto Scaling などの、さまざまな AWS サービスに簡単にアクセスできます。

Amazon Simple Notification Service (SNS)
Amazon Simple Notification Serviceは、モバイル端末アプリケーションにプッシュメッセージを送信することができます。

AWS Mobile Hubで何が便利になるのか

今7つのAWSのサービスのモバイル機能を見てきました。AWS Mobile Hubはその名の通り、各種のAWSのモバイルサービスのハブ機能を果たしますので、単独で独自機能を持つわけではありません。イメージとしては、AWSの各種モバイルサービスへの便利な操作性を持つインターフェース機能を果たすと考えればよいでしょう。

■AWS Mobile Hub のインターフェース機能

・「ユーザーサインイン」はAmazon Cognitoへのインターフェース機能を果たします
・「ユーザーデータストレージ」は Amazon Cognito および Amazon S3へのインターフェース機能を果たします
・「クラウドロジック」は AWS Lambdaへのインターフェース機能を果たします
・「NoSQL データベース」はAmazon DynamoDBへのインターフェース機能を果たします
・「アプリケーション分析」はAmazon Mobile Analyticsへのインターフェース機能を果たします
・「アプリケーションのコンテンツ配信」は Amazon S3 および Amazon CloudFrontへのインターフェース機能を果たします
・「プッシュ通知」は Amazon SNSへのインターフェース機能を果たします
・「アプリケーションのテスト」は AWS Device Farmへのインターフェース機能を果たします

つまりAWS Mobile Hubを使うと、バラバラに存在している各種AWSサービスをモバイルアプリ構築からテスト検証、プッシュ通信などの運用のあらゆるフェーズにわたって簡単に使うことができるということになります。

最初に整理したAWSのモバイル向けサービスのうち、■Amazon API GatewayのRESTを機能と、■AWS Mobile SDKの中の一部機能は現時点でAWS Mobile Hubには含まれていませんが、もちろんAWS Mobile Hubを使いながら、単独でAmazon API GatewayとAWS Mobile SDKの機能を使うことも可能です。

【まとめ】

AWS Mobile Hubは既存のAWSのモバイル向けサービスの便利なインターフェースを提供してくれます。こうしたサービスはmBaaSと呼ばれ、Parseというサービスが有名でしたがFacebookに買収された後にサービスを停止してしまいました。開発者にとってアプリ開発のバックエンド部分の構築が便利になるmBaaSはとても重宝するものですが、mBaaSサービスの単独での収益性などには課題があるようです。

その点AWS Mobile Hubは長年実績のあるAWSサービスの中の重要な機能なので、どこか他の会社に買収されたり、サービス提供が突然終了することは考えにくいといえます。mBaaSを選ぶ時の最有力候補であることは間違いないでしょう。


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