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マイクロソフト、LinkedIn買収で手にしたビジネス向けSNSプラットフォームと今後の展開

2016年6月、マイクロソフトはビジネスに特化したSNSとして知られるLinkedInを262億ドル、日本円にしておよそ2.7兆円の巨費を投じて買収すると発表しました。同社はすでに社内向けSNSのYammerを買収していて、企業向けクラウドサービスの1機能として提供しています。今回のLinkedIn買収で、マイクロソフトはビジネス志向のSNSプラットフォームを強化するとともに、クラウド事業を精力的に推し進めていく姿勢を示しています。

LinkedInはどんなサービス?

LinkedInは、2005年にアメリカでサービスがはじまったSNSです。登録者数は全世界で4億人の規模を誇っています。

LinkedInの特徴は、ビジネス用途に力を入れている点です。Facebookのようにプライベートな知り合いを友人登録して活用するよりも、ビジネスパートナーを前提とした交流や、就職・転職のための人脈作りに活用されています。アメリカでは、LinkedInで求人を募集している企業が多くあり、新しい就職先を探すためにLinkedInでリクルート活動をする人も少なくありません。日本でもビジネス交流を目的としてLinkedInを利用している人は増えつつあります。公式発表によると、日本国内のユーザー数は100万人を超えています。

しかし、Facebookと比べるとLinkedInは知名度が低いせいもあり、業績は芳しくありません。今回のマイクロソフトによる買収は、LinkedInにとって大きな転換点になったといえます。

マイクロソフトは社内向けSNSとしてすでにYammerを買収

マイクロソフトにとって、SNSを提供する企業の買収は今回が初めてではありません。すでに社内向けSNSのYammerを買収しているのです。

Yammerは、同じ会社に在職している人だけで利用できるサービスで、社外の人は自社のSNSを利用できないのが特徴でした。閉じられたSNSの利点を生かして、Yammerは社員同士の交流や、上司と部下の間で業務の進捗報告に活用されてきました。

2012年にマイクロソフトに買収後、Yammerは企業向けクラウドサービスであるOffice365の1機能に加えられ、現在も広く利用されています。

社内・社外それぞれのSNSプラットフォームでビジネス向けサービスを強化

SNSは利用者の獲得競争が激化し、事業として生き残っていくためには特色のあるサービスを打ち立てることが求められています。YammerとLinkedInはどちらもビジネス向けが共通点です。マイクロソフトはビジネスに特化した2つのSNSプラットフォームを手に入れたことで、他にはないビジネス活用に重点を置いたSNSを提供できるようになりました。LinkedInは当面、YammerのようにOffice365の機能に取り込まず、現行と同じ独立したシステムでサービスを提供する見通しです。今後は、より利便性を高めていくために、Office365に組み込むことも十分考えられます。社員同士のコミュニケーションと、社外の人とのコンタクトの両方を1つのサービスで利用できる日もそう遠くないかもしれません。

買収を通じてビジネス向けクラウド事業を拡大

マイクロソフトがLinkedInを巨額で買収した背景には、クラウドサービスを重視した事業戦略の転換があります。

これまでマイクロソフトは、PC用のOSであるWindowsや、Word,
ExcellといったOfficeソフトを収益の柱にして成長を遂げてきました。今後は、企業向けクラウドサービスであるOffice365を軸にして、企業買収によりビジネスに役立つサービスを強化していくことに重点を置いていこうとしています。2011年に無料通話サービスのSkypeを買収したのもその1つで、SkypeはOffice365で他のサービスと有機的に統合されています。

マイクロソフトは今後もクラウド事業拡大のために企業買収を積極的に進めていくでしょう。実際、LinkedIn買収発表後まもなく、チャットプラットフォームを手がけるWand Labsの買収を発表しています。マイクロソフトの動向とクラウド事業の展開は目を離せません。

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