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ランサムウェア対策にも役立つバックアップの3-2-1ルールとは

感染するとパソコンに保存してあるファイルを改変して開けないようにし、復元してほしければ金銭を支払うよう要求してくるランサムウェアが流行しています。ランサムウェアの感染を防ぐには、パソコンにセキュリティ対策ソフトを導入して常に最新のウイルス定義ファイルに更新しておくのはもちろんのこと、感染した事態に備えてファイルのバックアップをとっておくことも大切です。ランサムウェア対策に役立つバックアップの方法として、3-2-1ルールがあります。猛威を振るうランサムウェアと、バックアップのための3-2-1ルールについて紹介します。

日本語版も登場し始めたランサムウェア

ランサム(ransom)とは英語で身代金を意味する言葉です。ランサムウェアは悪意のあるソフトウェアの一種で、感染から元に戻すのと引き替えに身代金を要求するのが特徴です。それゆえ、ランサムウェアは身代金型ウイルスとも呼ばれています。

ランサムウェアは添付メールで送りつけ、受信者にクリックさせることでパソコンに感染します。感染すると、パソコン内に保存してあるファイルを勝手に書き換えて開けないようにしてしまいます。そして、再びファイルを開けるようにしたければ、金銭を支払うよう要求するメッセージが表示されます。

ランサムウェアは、パソコン内のファイルを人質にとる悪質なソフトウェアです。仮に指示通りに金銭を支払ったとしても復元の手引きをしてくれる保証はなく、感染被害に加えて詐欺被害まで遭う事態にもなりかねません。

これまでランサムウェアは英文メールで送られてきたため、国内での感染被害はさほど深刻ではありませんでした。ところが最近になって、日本語で身代金を要求するメッセージが書かれた日本語版ランサムウェアが登場しています。ランサムウェアを送りつけてくるメールも自然体の日本語文のため、うっかり添付ファイルを開いてパソコンに感染させてしまいそうになります。今後は国内で感染被害が拡大するのではないかと懸念されています。

感染対策にはバックアップが重要

パソコンにセキュリティ対策ソフトを導入して、常に最新のウイルス定義ファイルを使用していれば、高い確率でランサムウェアの感染を防止できます。しかし、万が一感染してしまうと最悪の場合、ハードディスクのフォーマットやOSの再インストールなど、大がかりな復旧作業を強いられるかもしれません。パソコンが再び使えるようになったとしても、保存しておいたファイル類のバックアップをとっておかなかった場合は復活させることはできず、大事な情報資産を失ってしまいます。

ランサムウェアに遭遇する確率は高まるばかりです。大事なファイルのバックアップはきちんととっておく習慣が求められます。

バックアップに役立つ3-2-1ルール

ランサムウェアはいつ不慮の感染を招いてしまうかわかりません。定期的なバックアップだけでなく、確実に復旧できるバックアップの方法が重要です。そこで役立つバックアップが、3-2-1ルールと呼ばれる方法です。3-2-1ルールは、バックアップの理想的な方法として知られています。特に、業務で使用しているパソコンに保存してあるファイルをバックアップするときは、このルールに基づいて行うのがよいでしょう。

3-2-1ルールとは、バックアップの際に徹底したい事項を数字で表現した約束事で、次の手順でバックアップを実践していきます。

3つのファイルを作成する

ファイルはオリジナルと2つの複製の3つを作ること。つまり、二重バックアップを必ずとるようにします。

2つの異なる媒体に記録する

USBメモリーとCD-ROMなど、異なる種類の記録媒体を使用してバックアップをとること。同じ媒体では読み取り機器が故障したときにバックアップの復元ができなくなる場合があるためです。

1つは別の場所にバックアップを保管する

バックアップは同じ場所に保管せず、1つはクラウドなど異なる場所に保管すること。家屋やオフィスが焼失する事故が発生した場合に備えるためです。

3-2-1ルールによるバックアップは、地震や洪水などの自然災害で情報機器類を失ったときにも役立ちます。大事なデータや情報を守るために、今のうちから3-2-1ルールでバックアップを心がけておくととよいでしょう。

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