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AppleのiPad Proは仕事においてPCに代わる存在となり得るのか

iPad Proは2015年に発売された新しいiPadの製品です。
当初は12.9インチの大型ディスプレイモデルが特徴で、同時に新しいコネクター経由でキーボードを接続することができるスマートキーボード(SmartKeyboard)と専用のスタイラス(Apple Pencil)が用意されました。
iPad ProはいままでAppleが否定してきた外付けのキーボードや、スタイラスなどを販売したことによって、iPadの使われ方が変わってくるはずです。
そして気になるのはパワーアップしたiPad Proがビジネス用途でどれだけ使うことができるかと言うことなのです。

iPad ProとApple Pencilで会議が変わる

これまでビジネス上の会議や打ち合わせにおいて、紙の資料は必須でした。
それは資料に気がついたことをメモするという使い方において、PCではまるで役に立たないからです。また、資料をデータで配布してPCで閲覧しながらの会議は、参加者が会議中ずっとPCとにらめっこすることとなり、会議の意味が無くなってしまうという問題がありました。

とはいえ、会議資料を紙で配ると紙にコメントを書けるのは良いのですが、後日会議に使った紙資料が見つからなくなってしまうという問題が発生します。それを回避するためには、データから紙に印刷した資料に手書きしたあと、またPCに取り込むためにデータにするという作業が必要になり、手間ばかりかかってしまう問題があったのです。

その点、iPad ProではApple Pencilを使えば、データで渡された会議資料にそのままペンで書き込むように、自由に書き込んでデータをEvernoteなどに保存しておけば、あとから資料を探すことも簡単にできるのです。

iPad ProとApple Pencilの組み合わせではこれまでのビジネスシーンでは思い付かなかったような活用法が今後も期待できます。

SmartKeyboardで、PC要らずとなるか

iPad Proで採用されたもう一つの周辺機器であるSmartKeyboardはどうでしょうか。
SmartKeyboardは、キーの中に配置された繊維質によって、スプリングなどを用いずに、通常のキーボードに近い感触を得ることが出来る点において、PCに遜色ないと言えます。
もちろんSmartKeyboardよりも酷いキーボードを持ったWindowsパソコンは沢山ありそうです。

SmartKeyboardの課題であった英語配列キーボードのみであったという点も2017年の新型iPad Proと共に発売された新しいキーボードでは日本語配列のものが販売されましたので、キーボードを使って入力を行うという点についてはPCと遜色がなくなったと言えます。

全てをiPadに出来ない2つの理由

このように、Apple Pencilとの組み合わせでは、デジタル上で書類にメモを記入するというこれまでにない新しい体験を提供します。それではPCをそのまま置き換えることが出来るかというとまだまだ荷が重いと言わざるを得ません。

まず第一に、これは致し方のないことですが業務アプリケーションがWinodowsでしか使えないというような環境に縛られる場合はどうしてもiPadだけでは不都合が発生するでしょう。

第二には、まだまだ業務の中にはフォルダを使ってファイルをやり取りすることや、加工したファイルをフォルダに保存するなどの作業が残っています。
iPadはフォルダの概念がありませんので、このような作業には向いていないのです。

ただし、この点についてはiOS 11でiPadでのファイル管理が強化されるとのことなので、今後は改善する可能性があります。

iPadが仕事を変えるか、iPadが仕事に近づくか

AppleがiPadを本当にPCを置き換える存在として位置づけているのであれば、いままでPCでやってきたビジネスにおけるPCのあり方をiPadによって覆すようなソリューションを提案するか、MicrosoftSurfaceのように、PCとタブレットの中間の存在になるのかどちらかの道を選択する必要があるでしょう。

iPadがPCを置き換えるような再発明をAppleに期待したいものです。

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