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ARToolKitでARをビジネスに取り入れる

AR、すなわちAugmented RealityはVRと並んで今注目されているテクノロジーです。多くのベンチャー企業が開発を行うこれらのテクノロジーは既存のビジネスの世界でも重要度を増しています。今回は、ARを実装するためのARToolKitというツールとその事例を紹介します。

 

 

ARとVRの違いとその活用例とは

 

ARと並んでよく語られるのがVRですが、その技術は似て非なるものです。ARはAugmented Realityの略称で日本語では拡張現実とも訳されます。一方、VRはVirtual Realityの略称で、日本語では仮想現実です。どちらかというと仮想現実という言葉の方がVRヘッドセットの流行やゲームなどへの技術利用から聞き馴染みがあると思います。VRは、ヘッドセットなどのデバイスを利用してプログラマーやデザイナーによって作られた仮想の世界をあたかも現実化のように体験できることが最大の特徴です。それに比べてARは、現実の世界をベースに何か別の情報を付与してそれをゲームやシミュレーションなどに役立てるところに意味があります。例えば、若い世代の人たちの間で流行したSNOWという動画アプリケーションは、現実世界の自分の映像に猫の耳やエフェクトなどを付与できるAR技術を利用したアプリケーションです。SNOWは一般ユーザーに向けた楽しむためのアプリケーションですが、ビジネス向けなどにはアパレル業界の試着アプリ、不動産業界の間取りシミュレーションアプリなどにもARが活用されています。ARは作り込みが必要なVRとは違い、現実世界をベースにしているので、様々なものに対応できる可能性を秘めています。このように、ARは今、ビジネスにも活用される注目のテクノロジーなのです。

 

 

ARToolKitは簡単にARを実装できる優れたツール

 

ARToolKitはARを1999年に誕生したAR開発ツールで、長年の研究開発により幾多もの改良が加えられており、より完璧に近いパフォーマンスを目指しています。導入実績は50万件と実績も抜群で、iOS、Android、Windows、MacOS、Linuxと幅広いOSに対応しています。ARTooKitはライブラリと呼ばれる拡張現実を構築するための便利なソリューションを内蔵しており、自分が開発したアプリケーションなどにAR機能を組み込むことができます。ARToolKitの大きな特徴としてマーカーレス型ビジョンベースARを実装できることがあげられます。従来のマーカー型ビジョンベースARでは、マーカーと呼ばれる情報を付加するための画像を認識してARを実現していましたが、ARToolKitのマーカーレス型ビジョンベースARではどのような位置にでも付加情報が表示可能となるので自由度は格段に上がります。例えば、スマートフォンカメラでの利用などを考えると、ユーザーがカメラを通して捉えた映像の中であれば空間上どこでも付加情報を表示することができ、用途が大きく広がるのです。上記で紹介したSNOWやポケモンGOなどといったアプリケーションはまさにマーカーレス型の特性を応用したAR技術としては汎用性の高いアプリケーションだと言えます。

 

 

ARToolKitのビジネスでの活用事例

 

ARToolKitでAR技術を導入することでどのようなことができるのでしょうか。公開されている中から紹介すると、広告チラシとスマートフォンカメラを使ったユニーク且つ効果的な活用事例が存在します。広告チラシというと、折り込みの新聞やダイレクトメールのような活字や写真のみの利用に制限されていましたが、スマートフォンカメラを駆使したアプリケーションにARを実装するとまた別の見せ方ができます。例えば、飲食店などの広告チラシで、料理の写真をスマートフォンのカメラで捉えると、料理の調理方法を撮影した動画やレシピの詳細などを期した詳細の情報を拡張現実として表示します。こうすることによって、今まで写真や活字のみでの表現であった広告チラシが、ユーザーの視覚や聴覚にうったえかけるより効果的なものとして生まれ変わります。このような広告チラシはARToolKitのマーカーレス型の機能を活用すれば構築できるそうです。

 

 

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