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監視カメラの画像解析をAIに任せる未来

かつて、監視カメラは店舗や個人宅など、限られた場所にだけ設置されていました。しかし現代では、公道や公共施設を始めとした、様々な場所への設置が進んでいます。事件が起こった際には、監視カメラの映像が解析されます。実際に、事件解決の糸口となった例は少なくありません。そして人工知能、AIの利用により監視カメラが進化し始めています。

監視カメラに対する世界の動き

世界では、日本よりも監視カメラの導入が進んでいる国があります。例えばイギリスは、国民一人当たりの監視カメラの台数が世界一多い国です。現在、国中に600万台の監視カメラが設置されています。ロンドンの街を歩けば、平均300台の監視カメラに撮影されると言われます。事件が起きた際に解析されるのはもちろん、テロなどの犯罪を事前に防ぐことができます。中国も、監視カメラの利用に積極的な動きを見せています。2018年4月、人気アーティストのコンサート会場で、指名手配中の男性が逮捕されたニュースが話題になりました。5万人が集まる人ごみから、指名手配犯を特定することに成功したからです。監視カメラの設置だけでなく、AIを利用した顔認証による防犯システムが既に導入されていると見られています。

日本でも普及が進む監視カメラ

以前、日本は街中への監視カメラの普及に慎重な姿勢を見せていました。日常的に監視されることに嫌悪感を覚えるという意見が多かったからです。しかし、その姿勢は徐々に変わりつつあります。2018年5月、山手線に初めて監視カメラが設置されました。警視庁は防犯対策のため、繁華街への監視カメラ設置を進めています。犯罪を抑制するため、街中に監視カメラを設置してほしいと考える人が増えています。監視カメラの価格が下がり、設置のコストも減少しました。解像度の向上、保存容量の増加など、性能が上がったことも普及を後押ししています。

AIで監視カメラはさらなる進化を遂げる

監視カメラは人工知能、AIによってさらに進化する可能性があります。既に民間企業では、AIを利用したサービスの提供が始まっています。警備会社のALSOKは、映像をAIで解析し不審者を検出する技術を導入しています。NTT東日本は、AIを搭載したカメラで万引きが疑われる行動を検知するサービスを提供しています。人間が映像を監視するのは限界があります。しかしAIを使えば、大量のデータを短時間で解析できます。技術的な話で言えば、顔認証システムを利用し、大量の人間のデータを保存することも可能です。映像を解析し、個人を一瞬で特定することもできます。監視カメラとAIを組み合わせることで、非常に効率的に犯罪を抑制できるのです。

プライバシーとの兼ね合いが課題

監視カメラを設置する際には、個人のプライバシーとの兼ね合いが問題となります。公共の場所に防犯カメラが設置されれば、私たちは外に出ている際、常に監視されることになります。知らない間に見られていて、良い気分になる人はいないでしょう。また、映像がどのように使われるか分からないのも問題です。街中のカメラは、広告や調査に利用されるかもしれません。また、映像の流出や悪用といった危険性もあります。誰がいつ、どのような行動をしているか、AIを利用すれば簡単に解析できます。映像をどのように管理していくかは、今後の大きな課題となるでしょう。

ドローン監視カメラが飛び回る時代はすぐそこに

イギリスでは、公共の場にドローンを利用した監視カメラを導入しようという動きがあります。近い将来、街中をドローンが飛び回る時代が来るかもしれません。また、AIの技術も向上し続けています。犯罪や不審者を検知する精度は上がっていくでしょう。監視カメラとAIの組み合わせは画期的で、防犯に関して多大な力を発揮できます。あとは、どこまで監視社会を受け入れるのかという問題です。未来の街の姿は、私たちの判断によって大いに変わることでしょう。

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