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Apple WatchでMacをロック解除してPCにログイン

Apple Watchを身に着けていると、Macのロックが自動的に解除される連携機能があります。Appleらしいデバイス間の連携機能です。便利な機能であることは間違いありませんので、Apple WatchとMacを使っている人なら、設定して利用してみてはいかがでしょうか。PCログインの手間が大幅に減り、パスワード入力の煩わしさから解放されるはずです。Macに近づき椅子に座れば、自動的にロックが解除されることの快適さを実感できるでしょう。

 

 

「Mid 2013」以降のMacであれば自動ロック解除機能を利用できる

 

Apple Watch を使ったMacの自動ロック解除は、「macOS Sierra」から追加された機能です。「macOS Sierra」は、バージョンナンバーが10.12で、それ以降のOSがMacにインストールされている必要があります。

ただし、対応できるMacのモデルは、Mid 2013(2013年中期)以降の製品です。2016年9月にリリースされた「macOS 10.12 Sierra」は、2013年以前のモデルにもインストール可能ですが、「Mid 2013」以降のモデルでなければ自動ロック解除機能を利用できません。

また、Apple Watch Series 3をお使いの方は、「macOS High Sierra」以降が搭載されている必要があります。「macOS High Sierra」は、「macOS Sierra」の次にリリースされたOSで、バージョンナンバーが10.13です。Apple Watch Series 3では、ワイヤレスチップが「W2」にアップグレードされましたが、自動ロック解除機能を利用するにはMacを「macOS High Sierra」へアップグレードする必要があります。「W2」は、Appleが自社開発したWi-FiやBluetoothなどの機能を司る内蔵チップです。

Apple Watchに関しては、watchOS 3以降が搭載されていることが条件です。初代のApple Watch(第1世代)でも、watchOS 3へのアップデートが可能ですので、歴代の全てのApple Watchで自動ロック解除の連携ができます。

 

 

自動ロック解除対応機種かどうかはMacの「システム情報」からも確認できる

 

お使いのMacが自動ロック解除に対応しているかどうかは、Macの「システム情報」から確認することができます。システム情報を開くには、画面の左上隅にある「Appleメニュー」から「このMacについて」を選択し、「システムレポート」ボタンをクリックします。あるいは、「option」キーを押した状態にして「Apple メニュー」から「システム情報」を選択する方法などがあります。

「システム情報」を開いたら、サイドバーのリストの中から「Wi-Fi」を選択してください。自動ロック解除に対応しているか確認できます。

 

 

Apple WatchによるMacの自動ロック解除とは

 

Macを起動した一日の始めにパスワード入力をしたら、後は再起動やログアウトをしない限り、Apple Watchが自動的にロックを解除してくれます。ユーザーが席を離れている間のMacはロック状態となり、ユーザーが至近距離に近づくと、パスワード入力をしなくてもログインできます。ユーザーはスリープ解除の動作だけで、すぐに作業を開始できます。自動ロック解除の連携機能が働くのは3m以内の範囲です。もし、反応しない時には、必要に応じて、Apple WatchをMacに近づけてください。

それから、この時にApple Watchがロック解除されている必要があります。そのため、腕から外してあるApple Watchでは、自動ロック解除の連携機能は動作しません。一旦、腕から外したApple Watchにはロックがかかるからです。この仕組みにより、ユーザーの腕から離れたApple Watchで、他人からMacに不正ログインされる心配がなくなります。もし、Apple Watchにパスコードの設定をしていなければ、自動ロック解除の設定をする際に、Apple Watchのパスコード設定を求められます。

iPhoneのロック解除は、最新型の高級機種では、パスワードから指紋認証(Touch ID)、そして顔認証(Face ID)と進化しました。また、2016年には、MacBook ProにもTouch IDが導入されました。生体認証によるログインの方が、連携機能よりシンプルで使い勝手がよいでしょう。しかし、Touch ID が搭載されていないMacをお使いの方には、Apple Watchによる自動ロック解除は価値のある連携機能です。この機能は、生体認証によるログインのように、高いセキュリティを維持しながら、パスワードの管理や入力の手間を軽減してくれるはずです。

 

 

Apple WatchでMacがロック解除されるように設定するには

 

デバイスがシステム条件を満たしていたら、後はMacに自動ロック解除の設定をするだけですが、その前にデバイスの設定確認をしておくとよいでしょう。

最初に、Apple IDの認証方式に関してですが、自動ロック解除を利用するには2ファクタ認証を使っている必要があります。2ファクタ認証は最先端の認証方法で、それ以前は2ステップ確認という方式でした。2ステップ確認を利用中の方は、2ファクタ認証に切り替える必要があります。iOS 11 以降あるいはmacOS High Sierra 以降のOSを搭載したデバイスをお使いの方は、自動的にアップデートされているはずです。なお、自動ロック解除を機能させるには、同じApple IDでMacとApple WatchからiCloudにサインインしている必要があります。

次に、BluetoothとWi-Fiが有効であるか確認にしてください。ワイヤレス機能はMacとApple Watchの連携に欠かせません。ワイヤレス機能が有効であることを確認できたら、iCloudにサインインしましょう。Apple WatchでiCloudにサインインするには、iPhoneの「Apple Watch App」を使用します。それから、自動ロック解除を有効にするMacでは、インターネット共有と画面共有は使わないように設定してください。また、Apple Watchにパスコードの設定が必要であることは、前にも触れました。

最後に、Macのシステム環境設定で、自動ロック解除を有効にします。Appleメニューから「システム環境設定」、「セキュリティとプライバシー」パネルと進みます。そして「一般」タブにある「Apple Watch でこの Mac のロックを解除できるようにする」という項目のチェックボックスを有効にします。

 

 

ロック解除されない場合の対処方法

 

システム条件やデバイス設定に問題がなくてもロック解除が機能しない時は、いくつかの対処方法を試してみてください。例えば、Apple WatchとMacの再起動や、一旦iCloudからサインアウトして再度サインインし直すなどで、解決するかもしれません。また、iCloudにサインインしたら「セキュリティとプライバシー」パネルの「Apple Watch でこの Mac のロックを解除できるようにする」にチェックを入れてください。それから、Apple WatchとiPhoneのペアリングを一旦解除し、再接続すると解消されることも多いようです。

 

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