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Amazon Alexa搭載BOSEのスマートスピーカー、ラインナップ

音楽ファンに定評のあるBOSEから、Amazon Alexaを搭載したスマートスピーカーが登場しました。ディスプレイ搭載の「Bose Home Speaker 500」のほか、サウンドバー型の「Bose Soundbar 500」「Bose Soundbar 700」という3機種のラインナップです。

AmazonやGoogleのスマートスピーカーは便利とはいえ、そもそも音響メーカーの製品ではありません。音質面で満足できないユーザーもいました。しかしながら現在、ソニーやONKYOをはじめとしてJBLといった老舗の本格的な音響メーカーまで、スマートスピーカー市場に参入しています。クオリティの高いサウンドを楽しみながら、対話型AIを使えるようになりました。

日本にスマートスピーカーが上陸したのは、ちょうど1年前の2017年10月。AmazonやGoogleより先行して、LINEからClova WAVEが発売されたことが発端です。当初スマートスピーカー市場は、AmazonやGoogleなど音響メーカー以外の対話型AIを開発した企業が業界の外から参入するというした様相でした。これにしかし、音響メーカー側がも追随して対話型AIを取り入れるようになりました。

今回はBOSEのスマートスピーカーの仕様や特長を詳細に解説し、今後のスマートスピーカーの行方を探ります。

 

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音楽リスナーを魅了するBOSEとは

 

昭和の時代にスタイリッシュなカフェで、天井から吊るされている「BOSE」の業務用スピーカーのロゴに惹かれたおじさんも多かったのではないでしょうか。

BOSEが設立されたのは1964年。マサチューセッツ工科大学の教授アマー G.ボーズ博士が、本当に人々に役立つ新しいテクノロジを発明することをミッションに設立した企業です。そして現在まで、創業者の志を引き継いで研究開発を継続しています。ボーズ博士がスピーカーを研究するきっかけになったのは、MITでは博士号を取得した1953年のこと。博士号取得のお祝いとしてハイファイスピーカーを購入したのですが、自分でじっくり選んだにも関わらず、そのサウンドにがっかりしたそうです。そこで、MITの空き時間に音響特性に関する研究を始めました。そんなエピソードが、BOSEのホームページに掲載されています。

BOSEのスピーカーは飲食業や公共施設、家庭用、カーオーディオなど、幅広い分野で利用されています。どちらかといえば特別なオーディオマニアより、一般を対象とした製品です。ただ、プロミュージシャンがスタジオの音響装置として活用しているように、幅広いユーザーに愛されていることがユニークといえます。

BOSEのスピーカーは、どんなアンプで鳴らしてもBOSE独特の音になることが魅力のひとつ。そのため好き嫌いが分かれるスピーカーですが、低価格の家庭用スピーカーでさえBOSEらしい音を再生できます。BOSEは株式公開をせずに、利益を研究開発に再投資しています。マニアックな高級型オーディオスピーカーのメーカーをめざさず、独特の音を追求する文化と哲学があります。

 

ラインナップの詳細を解説

 

BOSEのプレスリリースでコンシューマー・エレクトロニクス部門カテゴリーマネージャーのダグ・カニンガム氏は、Bose Home Speaker 500は1台で完全なステレオサウンドを実現すること、サウンドバーの2機種はスリムな筐体で卓越したサラウンドサウンドを再生でき、リスナーによりよいエクスペリエンスを提供することを述べています。

Alexaの採用に加えて、航空機用ヘッドセットやヘッドホンに採用されている先進的なマイクを搭載。8つのマイクによる独自アレイ構造を採用し、騒音の多い環境や大音量で音楽を聴いているときでも音声を正しく認識します。室内のあらゆる場所で、音楽や人々の会話が重なっているときにも、ボーズのマイクはAlexaに対する音声コマンドを処理できます。

それでは、具体的にBOSEのスマートスピーカー3機種を解説します。

 

Bose Home Speaker 500

 

外形寸法(本体) 17 cm (W) x 20.4 cm (H) x 11 cm (D)
重さ 2.1 kg
カラー トリプルブラック、ラックスシルバー

製品サイトは、こちら

BOSEのスマートスピーカー3機種の中では、競合他社の製品に対抗したモデルといえるでしょう。外観で本体前面のディスプレイが気になりますが、残念ながらスマートディスプレイのような使い方はできません。現在、再生している曲のアルバムジャケット、音楽配信サービスの名称、ラジオ局の名前などを表示します。iPodのようなイメージです。

2つのカスタムドライバーを逆方向に配置して、音を室内の壁に反射させ、スピーカー1台でワイドなステレオサウンド再現することが特長です。Alexaに話しかけて、再生、一時停止、シャッフル、お気に入りの曲の再生などの機能が使えます。Bose Musicアプリを利用すると、スマートフォンから操作することも可能です。また、筐体の上部には6つのプリセットのボタンがあり、スマートフォンや音声コマンドを使わなくても、このタッチボタンで基本機能を操作できます。

楕円形のアルマイト加工されたおしゃれなボディはBOSEらしい洗練されたフォルムで、インテリアとしても映えるスマートスピーカーです。

 

Bose Soundbar 500

 

外形寸法(本体) 80 cm (H) x 4.44 cm (W) x 10.16 cm (D)
重さ 3.18 kg
入出力 HDMI出力(ARC対応、eARC対応、CEC対応)、光デジタル入力、電源入力、USB入力
オーディオ形式 Dolby Digitalをサポート
ビデオソース互換性 HDMI
カラー ボーズブラック

製品サイトは、こちら

ホームシアターには欠かせないスピーカーがサウンドバーです。Bose Home Speaker 500はAlexa搭載サウンドバーのエントリーモデルで、テレビの下のスペースに収まるスリムな筐体でありながら、パワフルな音を再生します。BOSEの独自技術であるADAPTiQ自動音場補正を搭載。リビングや書斎など、部屋の特性に合わせてサウンドを最適化します。

本体の前後にカスタムデザインによる8つのマイクの独自アレイ構造を採用。大音量の音楽再生中にも音声コマンドを正確に認識し、ライトバーで音声の認識中、処理中、応答中などAlexaの状態を表示します。

 

Bose Soundbar 700

 

オーディオ形式 Dolby Digital、DTSをサポート

外形寸法(本体) 97.8 cm (H) x 5.72 cm (W) x 10.8 cm (D)
重さ 各4.76g
入出力 HDMI出力(ARC対応)、Enhanced Audio Return Channel(eARC)、Consumer Electronics Control(CEC)、オプティカルTOSLink、電源入力、USB入力
ビデオソース互換性 HDMI
カラー ボーズブラック、アークティックホワイト

製品サイトは、こちら

「業界最高クラスのサウンドバー」と謳われ、独自のトランスデューサー(変換器)により卓越したサウンドを再現します。サウンドはもちろん、高級感にあふれるガラストップと曲線を活かしたメタルグリルの優雅なデザインが特長です。

Alexaを搭載しているので音声コマンドで操作できますが、このサウンドバーにはユニバーサルリモコンが付属しています。デバイスに応じて必要なボタンが光る仕組みなので、ユーザビリティに優れたリモコンです。Bose Home Speaker 500と同様に6つのプリセットボタンがあります。

 

BOSE製スマートスピーカーの行方

 

BOSEのスマートスピーカーは、AlexaのほかBluetoothやWi-Fiに対応しています。2019年にはAppleのAirPlay 2に対応する予定で、Apple製品からのストリーミングも可能になります。まさに、あらゆるものが「コネクテッド」な時代に対応した製品です。

BOSEの優位性は、サウンドバーに別売りのベースモジュールやサラウンドスピーカーを組み合わせて音響システムを充実させることができる点です。しかしながら、スマートディスプレイのように、テレビと一体型の音声対話型AIを搭載した家電も登場している現在、あらゆるスマート製品は過渡期にあります。

BOSEの優位性は、サウンドバーに別売りのベースモジュールやサラウンドスピーカーを組み合わせて音響システムを充実させることができる点です。しかしながら、スマートディスプレイのように、テレビと一体型の音声対話型AIを搭載した家電も登場しています。現在、あらゆるスマート製品は統合され、つながりつつある過渡期です。

音響メーカーといえども、今後はスピーカーというカテゴリーの枠を越えたIoTの製品開発が求められるかもしれません。デジタルトランスフォーメーションと言われるように、人工知能など新たな先端のデジタル技術を基盤としたモノづくりの時代に変わっていくのではないでしょうか。

とはいえ、ボーズ博士はMITでは研究が大好きでしたが、しぶしぶ「ネットワーク理論入門」の教壇に立った経験があります。そんな研究開発の意志が息吹いているBOSEから、先端のネットワーク技術を駆使した画期的なイノベーションが生まれるかもしれません。

 

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