AIの素晴らしさをアプリで実感!生活を有意義にしよう
これまでは研究者の研究対象であったり、SFの世界のおとぎ話であったりしたAIが、いよいよ私達研究者でない人たちにとっても実用段階に入ってきたと、いわれています。
具体的にはgoogle翻訳がニューラルネット機械翻訳を導入して飛躍的に翻訳レベルが向上したことや、スマホアプリの世界でもAI的な要素を含んだものが増えています。
ひとくちにAIといっても統計、確率を用いた手法、AI自身が「学習」する「ディープラーニング」によるニューラルネットワークなど様々なものがあります。
この記事では、ダウンロードすればすぐに人工知能の素晴らしさを実感できるいくつかのアプリから、AIの現在の具体例を紹介します。
英会話学習アプリ「TerraTalk(テラトーク)」の自然言語処理
2016年2月にリリースされた英会話アプリ「TerraTalk」は、キャラクターを選択し、趣味から仕事まで様々な状況設定で英会話をロールプレイング方式で体験できるアプリです。会話が終了した後は、「発音」「表現」「流暢さ」の3つで評価されますが、この採点が上達したことを自分で感じることのできる仕組みとなっています。
自然言語処理等の技術を用いることで、個々のニーズにぴったりのレッスンを予約なしでオファーすることができます。また、外国人の先生に英語で話しかけるのにちょっと抵抗がある人には、AIが相手なので気軽に始められます。
ファッション人工知能アプリ「SENSY」と統計・確率論的アプローチ
アプリが提示するファッションアイテムの「好き」か「嫌い」を判断することによって、人工知能が学習し、好みの服や、組み合わせを提案します。統計・確率論的なアプローチに、自然言語処理を組み込み、チャット型のTALKを通じて、感性嗜好の見える化を進めます。また、企業向けには、収集したデータを分析し、店頭支援やマーケティング手法への適用を進めています。2014年にリリースされ、2016年には三菱食品とコラボし、おすすめのワインを紹介するサービスも始め、生活分野全般へのアプローチを進めています。
新しい家探しのスタイルを提案する「Renosy」の提案
「Renosy」は、人工知能を用いて物件とリノベーションを提案する2016年スタートのアプリです。「SENSY」と同じように、物件の好き嫌いを仕分けることによって、理想の住まいを絞り込んでいきます。ユーザーの前出現する画像に対して自分の好み(好き/嫌い)を表明するだけで人工知能が最適なプランを提案します。
生活のコンシェルジュに「SELF」の秘書機能
セルフは単なる情報アプリのように情報を表示するだけではなく、秘書のように、昨日の体調不良を指摘したり、ネガティブな気持ちなどをくみ取りくんだり、解決への提案なども実施します。「おはようございます」などの朝のあいさつから今日のニュース、予定、天気、運勢などを語りかけてくれます。人工知能のアルゴリズムを活用して性格診断や位置情報、日時などの情報を確認したり、その人にあった楽しい提案などを行ないます。
【まとめ】ますます進化が期待できるAI搭載アプリ
今回ご紹介したアプリ以外にも、就職やダイエット、写真撮影等、人工知能的な技術は幅広いアプリに活用されています。共通しているのが、「調べる」「決める」といった面倒な作業を、楽しみながら入力し、人工知能的な処理を行って、アウトプットしてくれることで、利用者は空いた時間や無駄な時間を削減し、生活を有意義に使うことができます。
いずれにしても、アプリが認められるためには、まず、利用者の好みの学習が必要です。そして、あるレベルに到達したとき、今度は、利用者の想像もしていないような新しい提案をするようなアプリが求められてくるのでしょう。