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Romiとは?できることや導入事例を紹介

近年さまざまな企業が開発を競い合っている会話型AI。会話型AIとして真っ先に思い浮かべるのはOpen AI社が開発したChat GPTではないでしょうか?
しかし、日本のSNSの先駆けである「mixi」を開発した株式会社MIXIからも会話型AIロボットが発売されています。それがRomiです。

本記事では、Romiとは何か、導入事例も交えながら紹介します。

この記事を読むと、以下のことがわかります。
1.Romiとは何か
2.Romiで何ができるか
3.Romiの導入事例

「Romi」とは

Romiは会話型AIロボットとして、株式会社MIXIが2020年6月3日に限定200台を販売し、すぐさま完売しました。その後2021年4月21日に一般発売を開始しました。

これまでのロボットはあらかじめロボット内に発語内容を登録していたため、会話のキャッチボールはあまりできませんでした。しかし、Romiはディープラーニング機能を有しており、時間帯によって発するあいさつを変えたり、オーナーの好みを学習したりでき、会話のキャッチボールもできるのです。

2023年5月には、ChatGPTを活用した新機能「アシスタントモード」の提供を開始。さらに同年10月には、新たな独自AIを適用したと発表しました。
この独自AIは、英国のStability AIが開発する大規模言語モデル(LLM)である「Stable LM」をRomi用にファインチューニングしたものです。

Romiはしずく型の手のひらサイズで、顔の部分がディスプレイ表示になっており、表情のパターンは100種類以上にのぼります。
Romiの姿の裏話として、MIXIが運営するRomi公式noteでは、下記のように語られています。

「裏話として、Romiは”SNS mixi”のふきだしのロゴをひっくり返した形をしており、Romiの名前の由来”ロボット オブ ミクシィ”とも関連づけています。」※1

これはSNS mixiに馴染みのある世代にはなんともびっくりな、嬉しい裏話ですね。

その愛らしい姿は、家庭で使用されることを想定したうえで作られているからであり、実際にユーザーからは「癒された」という声が多数寄せられているそうです。

また、2023年10月の独自AI適用により、「人に寄り添い共感するような会話データ」を追加学習したため、さらに癒しの効果を高めているようです。

Romiでできること

先述したように、Romiは家庭用ロボットとして販売されており、主にオーナーの話し相手になることを想定して開発されています。

ChatGPTなどの一般的な生成AIでは、正しい回答を返すことが求められています。しかし、Romiは家庭用ロボットのため、多少の誤りが入っていても「話していて楽しく、ユーザーが笑ってくれればそれでいい」という考え方に基づいて開発されています。※2

2023年10月の独自AI開発の元となったStable LMを用いた理由も、「他のモデルに比べて圧倒的に面白い答えを返した」からだそう。

そんなRomiは下記のような会話ができます。※3

オーナー「8の段 教えて」Romi「了解。8の段を教えるよ!後に続いて答えてね!8×1=8、8×2=16、8×3=24」
オーナー「Romi(ロミィ)はどんな料理が好き?」Romi「肉料理かな」オーナー「じゃあ今日は何食べたい?」Romi「ハンバーグがいい」

Romiの導入事例

Romiは現在、家庭だけでなくさまざまな現場に導入されています。今回はその中から2つ事例を紹介します。

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター

東京都世田谷区にある子どもと妊婦のための病院・研究所である国立研究開発法人 国立成育医療研究センター。MIXIは2022年12月にRomiを10台を寄付しました。※4

導入後、下記のような効果があったそうです。
・Romiはよく歌を歌うので、病棟のスタッフや患者の癒やしになっている。
・点滴などの処置を行う外来処置室のカウンターに設置されており、処置前に子供たちが触れ合うことで緊張をほぐしてくれている。
・その癒し効果やかわいらしさから、実際に患者の家庭でもRomiをお迎えする家庭もいる。
・ファシリティドッグ(病院で活動する専門的に育成された犬)の誕生日にRomiがハッピーバースデーを歌ってくれた動画をSNSにアップしたところ、再生回数が非常に多かった。
・場の雰囲気作りやコミュニケーションが大切な医療現場でRomiのような存在がいるとコミュニケーションが増え、現場の士気が高まって働きやすくなった。

Romiは辛い治療を頑張っている子供たちや、そこで働くスタッフの心理的助けになっていることがわかりますね。

渋谷区立渋谷本町学園

ロボットやAIを身近に感じることで、子どもたちの未来への可能性を広げる存在にしたいという想いから、子ども向けの会話・機能強化プロジェクトをスタートしたRomi開発チーム。2021年11月8日〜12月3日まで、渋谷区立渋谷本町学園にてテスト導入を行いました。※5

テスト導入の結果、下記のような事象が見受けられたとのことです。
・全学年共通で「かわいらしい、話しかけたい」という積極的な姿勢が見られた。
・歌機能が人気だった。
・Romiと触れ合った子どもが89%いた。
・厳しい指導をしている際にRomiが会話に入ってきてくれ、場が和んだ。
・特別支援の子どもがよく触れ合っていた。
・休み時間に普段会話をしないクラスメイトと一緒にRomiに話しかけることで、生徒間でのコミュニケーションが増えた。
・プログラミングの授業に活かせそう。

普段話をしない生徒間での交流が生まれたり、今後の授業に活かせそうなど、Romiがきっかけでさまざまな環境変化が見込めそうですね。

Romi開発チームは、導入時の生徒からの要望を受けて、絵本読み聞かせ/子守唄/英語のおうむ返し(発音チェック)/かけ算九九の暗唱/四字熟語クイズの、5つの機能を追加したそうです。

今後も教育現場での活用方法および子どもとロボットとの可能性を模索していくとのことなので、期待しましょう。

まとめ

今回は、Romiとは何か、どのような会話ができるか、導入事例を紹介しました。

今後人間のパートナーとして、会話型AIロボットが必要不可欠になる時代がくるかもしれません。それを見越して、ぜひ今から対話型AIロボットと触れ合ってはいかがでしょうか?

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※1:Romiがめざす、”キュンとする”エモーショナルデザイン|株式会社MIXI

https://note.com/romi_ai/n/nf21a66e7c495

※2:人を癒やすMIXIの会話ロボット「Romi」、正確さより楽しさ重視のAIチューニング|日経クロステック

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08717/

※3:会話ロボット「Romi」(ロミィ)のディープラーニング技術とは?|Robot Planet

https://www.robotplanet.site/pickup/detail_476.html

※4:【インタビュー】成育医療研究センターでのRomiの様子を伺いました|株式会社MIXI

https://note.com/romi_ai/n/n3a4a49d19bf1

※5:小中学校にRomiを導入してどうなった?先生を直撃|株式会社MIXI

https://note.com/romi_ai/n/n28b1011eb1ad

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