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職場をよりスマートにする「Alexa for Business」とは?

2017年、遂に日本にも上陸することになったAmazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカー。「Google Homeが遂に日本に!2017年はスマートスピーカー元年なのか?」でもご紹介したように、日本にとって今年はスマートスピーカー元年と言われています。現在購入者の大多数は一般消費者ですが、今後はAmazonを中心に企業での活用も浸透していくと考えられます。

今回は、一足先にAmazonが出したスマートスピーカーのビジネスサービス『Amazon for Business』を取り上げ、企業での活用方法や事例をまとめてご紹介します。

Alexa for Businessとは?

Amazonの本社は、2017年11月30日にスマートスピーカーの企業向け新サービス、Alexa for Businessを発表しました。AmazonがAlexa for Businessをローンチした大きな目的としては、予定管理や会議での機器操作、情報の検索といった雑務にかける時間を大幅に減らすことで、社員がもっと重要なことに時間を使えるようにすることです。

また、毎月の課金制度や法人利用により、Alexaビジネスに安定したキャッシュが入ること、一企業での製品の導入数が複数となることも考えられます。

Alexa for Businessができることは大きく分けて以下4点になります。
・スケジュール管理やTODOリストの確認、リマインダーの設定
・会議室の予約や会議室内の機器操作
・ビジネス状況の確認(販売状況やマーケティングデータ、倉庫の在庫状況など)
・事務用品の注文やIT部門に機器の不具合を報告

メリット

Alexa for Businessを利用する上で考えられるメリットは以下3点になります。
① 時短(スケジュール管理や会議室の予約などの雑務をカット)
② 会議の効率化(モニターや照明等の操作)
③ 他サービスとの連携によってフードデリバリーのオーダーなど業務外でも利用可能

今までは実際に手を動かしてスケジュール管理やリマインダー設定をしていましたが、これからは音声だけである程度のことをこなすことができそうです。スマートスピーカーをオフィスで利用することで、社員の働き方が大きく変わっていくのではないでしょうか。

デメリット

まだAlexa for Businessは日本市場にてローンチしていないため名言することはできないのですが、デメリットとして以下3点を挙げたいと思います。
① 社員の声の聞き分け
② 社内の情報がAlexaに拾われて漏れてしまうリスク
③ 月額のAlexa for Business使用コスト

情報漏洩に関してAmazon側は「Alexaに声をかけない限り音声スリープしているので、情報が漏れてしまうことはない」と言っているそうですが、企業にとってはとてもシビアな問題なので、実際に利用した時にどんな影響があるか事前に確認したいところです。

アメリカでの活用事例:WeWork

WeWorkは、ニューヨークに本社がある世界的に有名なコワーキングスペースで、Alexa for Businessとの提携を早々に発表しています。WeWorkを利用している人達は、「Ask WeWork」というスキルを利用し、同コワーキングスペース内の会議室の空室確認、予約、予定の確認をすることができます。

また、スライドやビデオを映すための装置の操作も可能です。さらに、カスタマー・サポートサービスの「Zendesk」とも提携しているので、会議室から音声だけで問題を報告できる仕組みになっています。

なお、WeWorkは来年東京でもローンチする予定です。東京のWeWorkにもスマートスピーカーが導入され、音声だけで会議室を予約できる日も近いかもしれません。

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