1. TOP
  2. ブログ
  3. Xeonとは?AppleがXeon搭載Macを発売する2つの狙い

Xeonとは?AppleがXeon搭載Macを発売する2つの狙い

この記事を読むと以下の5つのことがわかります。
・Xeonとは?
・AppleがXeonを採用した機種は?
・Xeonのメリット
・Xeonのデメリット
・Xeonを搭載させるAppleの2つの狙い

Xeonとは?

Xeonとは一言で言ってしまうと、業務用のモンスタースペックを搭載したCPUと言えます。

ここでポイントなのは「業務用」ということです。後述しますが、スペック的には歴代最高とも言えるようなスペックを搭載しているXeonですが、そのスペックの高さを活かすことができるのはごく一部の作業に限られます。

つまり、一般ユーザーが手に入れても宝の持ち腐れになってしまう可能性が非常に高いというわけです。実際、Xeonは多くのプロの現場で使われています。個人で使っている方はかなり少数です。

では、一体どのような人たち、どのような作業にXeonは需要があるのでしょうか?その点も踏まえて当記事内ではXeonについて、そしてAppleがXeon搭載機器について見ている未来について考えていってみましょう。

AppleがXeonを採用した機種は?

2019年10月時点

・2017年版iMac Pro
・2019年版Mac Pro

2017年、カスタマイズすれば最大で18-Coreを搭載可能なiMac Proを発表した際、世界中が盛り上がりました。まさか、Xeon搭載のモンスタースペックのMacが発売されるとは思っていなかったからです。

そして、それからちょうど2年後。Appleは2019年にMac Proを発表しました。そのスペックは驚くべきことに最大28コアでした。

参考までに、ノート型PCであるMacBookは4コア積んでいればハイスペックで万能性が高いと評価されるくらいなんです。つまり、28コアというのはもはや想像すらできないほどのモンスタースペックだということです。

では、そのXeon搭載のiMac ProやMac Proでは一体何ができるのでしょうか?Xeonの詳しい仕様とともに、まずはXeonのメリット・デメリットをお伝えしていきましょう。

Xeonのメリット

まず、Xeonのメリットからについてですが、基本的にコア数が多いと性能が高いと言われています。ただし、Xeonはかなり特殊なCPU、というか目的に沿った使い方をしないとそのハイスペックが宝の持ち腐れになってしまうので注意が必要です。

Xeonはコア数が多いのですが、コア数を重要視しているため、1つ1つのコア性能自体はそれほど高くなかったりします。1つの1つのコアの性能は周波数を見ればわかるのですが、Xeonはその数値がそれほど高くはありません。

低いというわけではないのですが、Xeonさえ買っておけば全ての作業を高速で行えると思うのは間違いなわけです。

では、一体どのような作業・仕事であれば、Xeonのスペックを使いこなすことができるのでしょうか?

コア数が多い作業、特にXeonのような超ハイスペックPCの場合に効率性をあげるとされているのが以下のような作業です。

・4Kや8Kなどの画像処理
・4K動画の編集
・超ハイスペックゲームの開発

ただし、これらは既存のMacでも可能です。その時間効率性が圧倒的に違うというだけです。例えば、Xeonであれば、動画の書き出しが1分で終わるのものが、低スペックのPCであれば1時間かかることもあります。

つまり、上記のような作業を日々大量に繰り返して行うような企業であれば、導入してもリターンが得られるメリットは考えられる、ということになります。

逆に言えば、上記のような作業を毎日繰り返して行わないのであれば、Xeonのスペックは持っている必要はないということです。メリットをしっかりと知っておいてXeon導入をするかを検討すべきだと言えるでしょう。

Xeonのデメリット

Xeonを導入するかどうかは前述したメリットをXeon唯一のデメリットを上回ることができるかどうかが鍵となるでしょう。

Xeonのその唯一のデメリットとは「価格」です。本当にXeonは高額です。あまりにも高額です。だからこそ、個人向けではなく法人向けと言われることも多いのでしょう。

参考までに一般家庭向けのMacと、Xeonを搭載しているMacの価格を比較してみましょう。

【非Xeon搭載Mac】
iMac(27インチ)→ ¥198,800 (税別)〜(1)
Mac mini→ ¥89,800 (税別)〜(
2)

【Xeon搭載Mac】
iMac Pro→ ¥558,800 (税別)〜(*3)
Mac Pro→ 約64万7700円〜

※記事執筆時点の価格を掲載。Mac Proは発売前なのでイベント発表時のUSD価格を日本円に換算したもの。

これらを比較して見てわかる通り、価格差はおよそ40万円以上もあります。

この価格差に見合った作業をするかどうかは人によりますが、企業、あるいはYoutuberさんくらいしか使う価値を見出せないのでは?と個人的には思っています。

また、メリットの部分でもお伝えしたのですが、Xeonは万能ではありません。1つ1つの周波数はそれほど高くはないので、コア数が多いことがメリットになるような作業をしないのであれば、Xeonを使っても逆に作業効率が悪くなる、ということも知っておくべきでしょう。

Xeonを搭載させるAppleの2つの狙い

Xeon搭載のモンスタースペックを発売したAppleの狙いとしては、

・Proモデルを用意したかった
・法人向けのMacを販売したかった

という2つが挙げられるでしょう。

特にApple社としては業務用PCを取り入れてほしい狙いがある可能性は高いです。

実際、最近ではiPadの法人取引も増えているようです。法人向けの取引が増えれば売り上げは爆発的に増えるため、Appleとしては映像会社などにXeon搭載のPCを販売したかった意図はあるでしょう。

また、プロモデルを用意したかったというのもあるはずです。iMacは長らくiMacのみの販売でしたが、ここへきてプロモデルを採用したのには大きな理由があります。

エントリーモデルとプロモデルの線引きは故スティーブ・ジョブズ氏が考案した最強の販売モデルだからです。

彼がApple社へ復帰し、ボンダイブルーのiMacを指揮する際、彼は「エントリーモデルとプロモデルのみの販売戦略をとる。」と製品ラインナップにしたことはあまりにも有名です。

その後、Appleは歴史に残る快進撃を続け、世界一の企業へと上り詰めました。エントリーモデルとプロモデルの棲み分けはAppleの必勝パターンというわけです。

その歴史を考えるとApple社がプロモデルを用意するのは当然とも言えます。

まとめ「Xeon搭載PCは個人向けではない」

Xeon搭載のPCは超ハイスペックではありますが、モンスタースペックすぎるがゆえに個人が購入しても、あまりそのスペックの恩恵を感じることはできないと思われます。

ただし、Xeon搭載のPCの恩恵を受けられるような法人や、また動画編集を主に請け負っている個人事業主の方には価値を感じられると言えそうです。

Xeon搭載のMacの歴史はまだ始まったばかりですので、今後の展開次第では映像会社にMac ProかiMac Proが必須、という時代になるかもしれません。

1)https://www.apple.com/jp/imac-pro/
2)https://www.apple.com/jp/mac-mini/
(*3)https://www.apple.com/jp/imac/

大手ゼネコンBIM活用事例と 建設業界のDXについてまとめた ホワイトペーパー配布中!

❶大手ゼネコンのBIM活用事例
❷BIMを活かすためのツール紹介
❸DXレポートについて
❹建設業界におけるDX


▼キャパの公式Twitter・FacebookではITに関する情報を随時更新しています!

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP