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Metaが提供するショート動画サービス「リールズ」とは?運用メリットを解説

FacebookやInstagramといった大手SNSを運営しているMetaは、Instagramへ新しいショート動画機能の「リールズ」を導入した結果、高く評価されることとなりました。TikTokの対抗馬としても期待されているリールズは、具体的にどのような点が注目されているのでしょうか。

この記事では、そんなMetaのショート動画機能であるリールズについて、具体的な機能や運用メリット、活用のポイントを解説します。

目次:

  1. Metaの「リールズ(リール)」とは
  2. リールズ運用のメリット
  3. 急成長を遂げるリールズ市場
  4. リールズに実装された広告収益分配機能について

Metaの「リールズ(リール)」とは

Metaが提供するリールズとは、Instagram上で投稿するショート動画機能のことを指します。スマホ画面に特化した縦型の形式を特徴としており、動画の長さは15分以内であれば自動的にリール動画としてInstagram上では扱われます。

リール動画には多くのエフェクト編集ツールが備わっており、例え手持ちのスマホの編集機能が脆弱であっても、Instagramで無加工で動画をアップすれば、公開前に理想的な形で動画を編集し、世界中に公開することが可能です。

通常のフィードへの投稿、そしてストーリーズでの投稿に対応し、Instagram上ではリール動画専門のタブも用意されているので、発信力の高い動画形式と言えるでしょう。

リールズ運用のメリット

リールズは短尺の動画を公開するのに最適なInstagramの動画フォーマットですが、具体的にはどのような運用メリットがあるのでしょうか。

発信力が高い

まず、リールズは通常の動画コンテンツに比べ、高い発信力とバズの可能性を備えたコンテンツ形式です。MetaはInstagramにおいてリールズ動画を重要視しており、専用のタブを設けていたり、おすすめ投稿の表示においても通常の画像コンテンツに比べて大きく表示されるようになっています。

さらにリールズは短尺の動画という形式上、気軽にユーザーが視聴しやすいという特性もあり、多くの視聴者を獲得しやすいという強みを備えています。30分の動画をじっくり観るユーザーはInstagramには少なく、1分程度の短い動画を大量に視聴したいというのが同SNSにおける潜在需要です。

リールズはそんなユーザーニーズに最適化されているコンテンツ形式であるため、注目を集めやすいと言えます。

誰でもハイクオリティな動画コンテンツが作成できる

リールズが多くのユーザーから高い人気を集めているもう一つの理由が、編集機能が非常に豊富である点です。

通常、質の高い動画コンテンツを作るためには多様な機能を備えた編集ソフトを用意したり、それを使いこなすためのスキルを身につける必要があります。一方でリールズの場合、このようなソフトを用意せずともあらかじめ基本的な編集ツールからダイナミックなエフェクト加工ができるツールまで、Instagram上に揃っているので、準備の必要がありません。

いずれの機能も感覚的な操作で使えるようはじめからカスタマイズされている点も、動画編集に慣れていない人にとってはありがたいポイントです。

広告運用もできる

リールズは通常の投稿機能に加え、ビジネス向けの運用を考えている人に向けて広告運用も可能です。

通常、リール動画は検索アルゴリズムで最適なユーザーに配信されるかフォロワーを獲得するまで視聴者を獲得することはできませんが、広告枠を購入すれば、優先的に未フォロワーに対して配信することができます。

広告枠を活用することで、短期間でフォロワーの獲得を進めることができたり、Instagramアカウントのビジネス運用の効果を高めることにつながったりします。

急成長を遂げるリールズ市場

Metaが注力するInstagramのリールズ機能はまだリリースされて3年程度しか経っていない機能ですが、継続的なアップデートを通じて、多くのユーザーを獲得するに至った注目の機能でもあります。

2023年7月、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が発表したところによると、リールズにおける年換算収入が100億ドルに達したということです*1。昨年の夏は10億ドル、そして秋にはおよそ30億ドルとなっていた同収入ですが、この半年で大きな躍進を遂げました。

このようなリールズ市場の急速な成長の背景にあるのが、同機能の大幅な機能改善が功を奏したことです。

競合であるショート動画サービス「TikTok」では、ユーザーに最適なコンテンツを配信する「おすすめ」機能が優れていた点が高く評価され、ユーザーの利用促進を実現していました。リールズは半年ほどでTikTokの「おすすめ」機能と同等のレコメンド機能を実装したことにより、その再生回数は昨秋の1400億回から2000億回超にまで成長するという成果を収めています。

また、TikTokの昨年の広告収入は99億ドルであったことから、リールズはもはやTikTokと同等、あるいはそれ以上のサービスとしての成長を遂げているとも言えるでしょう。

近年、米中関係の悪化に伴い、本土アメリカではTikTokの利用を控える動きも出てきています。Instagramのリールズは、そんなTikTokユーザーの受け皿としても機能することが期待され、今後のさらなる成長にも期待したいところです。

リールズに実装された広告収益分配機能について

また、リールズではリール動画を作成するクリエイター向けの機能として、2023年より広告収益分配機能の実装をスタートしています*2。

公開しているリールのパフォーマンスに応じて支払額が決定されるこの機能は、クリエイターの活動をより活性化させることが期待できるというものです。

リールズはこれまで、あくまでもクリエイターに対するMetaからの直接的な還元措置はなく、Instagram上でのフォロワー獲得や広告案件の獲得のプラットフォームとしてでしかクリエイターに提供できる価値はありませんでした。

広告収益の分配が行われるようになれば、クリエイターのさらなる活動活性化を促し、リールズにおけるより一層のユーザー獲得や、収益化が進むことも期待できるでしょう。

いずれはYouTubeが有するような、強力なクリエイタープラットフォームとしての大きな価値を生むことにもつながるかもしれません。

まとめ

この記事では、Metaが近年力を入れているリールズについて、具体的にどのようなツールなのか、なぜリールズが注目を集めているのかなどを解説しました。

リールズはInstagram上で最も活性化が進んでいる機能であるだけでなく、競合であるTikTokとの差もほぼなくなってきたことから、今後は一層の存在感を獲得することが期待できます。

広告収益分配プログラムの開始に合わせ、さらに多くのクリエイターの活躍、そして多くの広告主の出現につながるでしょう。

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出典:

*1 ロイター「メタの「リールズ」が急成長、ライバルTikTokに迫る勢い」

https://jp.reuters.com/article/meta-platforms-reels-tiktok-idJPKBN2Z72D7

*2 BUSINESS INSIDER「インスタグラム、リールに広告収益分配メカニズムを導入。動画クリエイターが知っておくべき仕組みとは?」

https://www.businessinsider.jp/post-269756

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