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Revit教育に最適な教材とは?プログラムや認定試験を紹介

Revitは最も優れたBIMソフトの一種ですが、使いこなすためにはある程度のトレーニングが必要となります。Revit人材の育成においても優れた教育カリキュラムは必要ですが、今回はRevitの教育に使える教材やプログラムの有無や、それを促す認定試験についてご紹介します。

目次:
①充実の教育機関向けプログラム
②Revitに個人向けトレーニングプランはあるのか?
③目標にしたいRevit認定資格について

充実の教育機関向けプログラム

Revitは非常に機能性に優れているだけに、一人で扱い方を学ぶというのは困難なものです。そこでAutodeskは公式に学生や教育機関向けのRevit学習プログラムを用意しており、このカリキュラムから様々なスキルを学べるよう設計されています。

学生と教員は無償ダウンロード可能

まず、Revitを学ぶ上でネックとなるのがソフトウェアのライセンス料金です。Revitをはじめ、Autodesk製品は高性能なだけに料金も高額となりますが、学生や教員は基本的に1年間無料でRevitを利用できます*1。

1年間無償のサービスはRevitだけでなく、AutoCADやMAYAなど、その他のAutodesk製品も含まれます。様々な製品を試したいという場合にも、非常に便利なサービスとなっています。多くの学生に教育の機会が提供されるため、学生の場合は活用しないてはないキャンペーンです。

デザインアカデミーやコンペの存在

学生や教員がRevitを利用する際、Autodesk® Design Academyと呼ばれるコミュニティのメンバーとなり、カリキュラムをこなしながらスキルを磨いていくことができます。提供される教育プログラムは、初心者向けの初歩的な操作方法から始まるのはもちろんのこと、エキスパート向けの応用学習や、複雑な図面作成に至るまで、広範なスキル学習を提供してくれています。

Revitをはじめたての頃からフォローしてくれるだけでなく、プロレベルになっても頼りになるカリキュラムとなっています。長期にわたって、Autodesk製品とともに活躍したいという人にとっては嬉しいプログラムです。

またある程度実力が身に付いたという人は、コンテスト企画などに参加し、世界中のユーザーと作品を競い合うことも可能です。Autodesk主催のイベントで実力を証明するとともに、自分のスキルレベルをおおよそで確かめることもできる、貴重な機会です。

エキスパートネットワークの活用

優れたRevitユーザーが活躍するためには、密なコミュニティのなかで存在をアピールすることで、キャリア形成を行う必要があります。エキスパートネットワークに参加することで、世界中の上級Revitユーザーとコミュニケーションを取り、ともにプロジェクトを進めていくきっかけもつかめます。

スキルアップはもちろんのこと、キャリア形成にも役立つのがこのネットワークの強みです。

Revitに個人向けトレーニングプランはあるのか?

ここまで紹介したのは、Revitを学生として利用するユーザーに向けての教育プランです。社会人になった場合、Revitはどのようにして学べば良いのでしょうか。

提供はオンラインヘルプのみ

結論から言うと、Autodeskは現在Revitの一般ユーザー向けトレーニング教材を提供していません*2。上記サービスを活用できるのは学生、あるいは教員のみとなっており、それ以外の人は独学でRevitの使い方を学ぶ必要があります。

ただし自己学習教材は存在

ただし、独学に必要な教材についてはAutodeskが公認で配布しているものもあります。Revitのスターターキットに始まり、意匠設計向け トレーニング教材や構造設計向けトレーニング教材など、バリエーションは意外にも豊富です。

Autodesk Revit自己学習教材:http://bim-design.com/learning/

用途に応じた教材をいくつかの種類から選べるので、まずはこれらを活用しながら、Revitの使い方を学ぶと良いでしょう。また、わからないことがあればAutodeskの専用フォーラムなどを活用することで公式回答や他のユーザーから答えを受けることもできます。

RevitはポピュラーなBIMソフトということもあり、非公式ながらも充実した情報が掲載された学習書なども見られます。自分にあったテキストを選び、効率よく学習を進めていきましょう。

目標にしたいRevit認定資格について

Revitの学習を高いモチベーションで実行するために、活用したいのがAutodesk公式の認定資格です。

Revit Architecture ユーザー試験の概要

Autodeskが認定しているRevit Architecture ユーザー試験とは、Revitの実用的なスキルを確認する上で重要な役割を果たす資格です。グローバルで汎用性の高い資格となっているため、大学入学や就職活動など、キャリアに関する様々な場面で活躍してくれるでしょう。

また試験についても、基礎的な内容から実践面まで汎用性の高い試験となっています。自分のスキルレベルが実用的なレベルにまで達しているかどうかを確認するのにも有意義なため、この試験に合格することを目標に、Revitの学習を進めていくというのも良いでしょう。

試験問題と合格条件

Revit Architecture ユーザー試験は、全30の問題で構成されています*3。内容は選択式の問題と実際にRevitを使った実技試験となっており、総合力が問われる試験内容です。屋根の容積を求めるものや、最適な操作を行うために必要なクリック操作など、Revitを日常的に扱えるかどうかの能力が試される問題が多く含まれています。

合格の目安としては、試験時間50分の間に73%以上の正答率をマークすることが必要です。基本的な設問とは言え、それだけ正確な回答と操作が求められるということになるので、Revitを毎日触るくらいの習熟度が試されるでしょう。

おわりに

Revitの学習については、学生であれば優れた教育プログラムと、1年間無償のソフトウェアライセンスを活用することで、効果的に進められます。

一方、大人の学習者には、こういったプログラムはありません。しかし代わりに公式の独学教材や認定試験の存在もあり、学習モチベーションとアプローチを正しく保つことはそこまで難しくないでしょう。

 

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参考:
*1 AUTODESK「教育機関限定ライセンスでオートデスク ソフトウェアへのアクセスが無償に」
https://www.autodesk.co.jp/education/edu-software/overview?sorting=featured&page=1
*2 AUTODESK「Revit のトレーニング教材について知りたい」
https://knowledge.autodesk.com/ja/support/revit-products/learn-explore/caas/sfdcarticles/sfdcarticles/kA93g0000000YxA.html
*3 AUTODESK「Revit Architecture ユーザー」
https://www.myautodesk.jp/certification/user_Revit.html

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