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GoogleがCloudreadyを買収|概要や影響を解説

古くて動作の重いPCは、処分するのにもお金がかかる上、セキュリティ的にも問題がある場合があります。
特にWindowsやMacのサポート期間から外れてしまったOSを使用している場合には、OSアップデートもなく、そのまま使い続けるのは危険な可能性も高いでしょう。

そんなときに使ってみたいのがCloudreadyです。
Cloudreadyはホームエディションであれば無料で利用でき、操作感もChromebookとほとんど変わりません。

また、GoogleにCroudreadyが買収されたことにより、今後は、Chrome OSと一体化される可能性もあります。
今回は、そんなCloudreadyと買収の概要、また買収によるユーザーへの影響について紹介します。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります
①Cloudreadyとは
②Cloudready買収の概要
③現在Cloudreadyを使用しているユーザーへの影響

Cloudreadyとは*1*2*3

Googleが買収したCloudreadyとはどのようなサービスなのでしょうか。
ここでは概要を紹介します。

ChromiumベースのOS

CloudreadyとはChromiumベースのOSの一つです。
Chromiumは、Googleを中心に開発が進められている、オープンソースブラウザのことを指します。
Chromiumをベースとして、機能を加えて公開しているのがGoogle Chromeです。
また、2020年にはMicrosoftのEdgeでもChromiumがベースとなっています。
どちらかのブラウザを利用している方も多いのではないでしょうか。

Chromiumプロジェクトでは、このようなブラウザのほか、ブラウザを中心とするOSも開発されています。
それがChrome OSです。
Chrome OSはChromebookで使用されているOSで、Chromeのブラウザでできることであれば、ほとんどのことができるOSとなっています。
起動速度も速いほか、低スペックのPCでも動きやすいのが特徴です。

そんなChrome OSと同じような機能を提供しているのが、Cloudreadyになります。

ほとんどChromebookと変わらない使用感

CloudreadyはChromebookと同じChromiumをもとにしているため、基本的にはChromebookと同じような使用感だといえます。
また、Cloudreadyのホームエディションであれば無料で利用できるため、古いパソコンをChromebookにしたい場合に最適です。
Cloudreadyにはホームエディションのほか、教育向けやエンタープライズ向けのものも存在します。
ホームエディション以外は有料になるものの、機能が強化されていたりサポート体制が充実しているのが特徴です。

現状、Google Play Storeは使用不可な点に注意

CloudreadyはChromebookと同じ使用感ではあるものの、1点だけ決定的に違うものがあります。
それが、Google Play Storeには対応していないということです。
AndroidのアプリはCloudready上では使えない点に注意するとよいでしょう。
とはいえ、WordやExcelなどはドキュメントやスプレッドシートで代用したり、Web版のOfiiceを使えば問題ありません。
このように考えていくと、Google Play Storeが使えないデメリットを感じる場合は、意外と少ないといえるでしょう。

GoogleがCloudreadyを買収した概要とは*4*5

ここからは、GoogleがCloudreadyと開発元のNeverwareを買収した概要を紹介します。

Chrome OSのチームにCloudreadyが入る形で合併

2020年の12月15日に、Neverwareが以下のようなツイートをしました。

Exciting news to share: Neverware & CloudReady are now officially part of Google and the Chrome OS team! We’re looking forward to sharing more details with CloudReady customers, users, and fans in the coming weeks, (後略)引用元:Twitter

このツイートを簡単に要約すると、「NeverwareとCloudReadyは、正式にGoogleとChrome OSチームに仲間入りしました」ということが書かれています。

また、詳細情報として、Cloudready上ではさまざまなQ&Aが掲載されています。
Q&Aを見る限りでは、買収に伴い現状ではCloudready自体のサービスの変更はないとのことです。
サポート体制も記事執筆時点ではCloudreadyがそのまま行い変更はないと書かれていました。
そのため、今の時点でCloudreadyユーザーは特別な対応をする必要ははないとのことです。

ただし、買収に伴うQ&Aには「今のところは」「現状では」という語句が多く使われているため、数年単位でみるとサービス体制の変更の可能性もあり得ると考えておくのがよいでしょう。

Googleの買収によりCloudreadyでもGoogle Play Storeが使えるようになることを期待

Cloudreadyユーザーが今回のGoogleの買収を受けて気になることは、Google Play StoreがCloudreadyでも利用できるのではないかということではないでしょうか。
現状ではサービス体制に変化がないため、CloudreadyでGoogle Play Storeは利用できません。
そして、しばらくの間は利用できないままである可能性が高いでしょう。

しかし、日本でCloudreadyの代理店を行っている電算システムによれば、以下のようなことが明言されていると書かれています。

買収後も、CloudReady は引き続き現状のまま利用可能です。『長期的には、公式の Chrome OS 製品となって、既存のお客様はその際にシームレスにアップグレードされる』ということを明言しています。引用元:電算システム

この記述を見る限りでは、将来的にはChrome OS製品の一部となることが考えられます。
Chrome OS製品となった場合には、Google Play Storeも利用可能となる可能性が高いでしょう。
現在もChrome OSであればAndroidのアプリが利用できるからです。

◆まとめ*6
今回は、Cloudreadyの概要とGoogleによる買収について紹介しました。
Cloudreadyは2011年創業でCloudreadyを2015年から提供している会社です。
Cloudreadyは公式サイトによれば世界142カ国、146万台以上のPCにダウンロードされているOSでもあります。
今回の買収は、GoogleがChrome OSに力を入れ始めていることから行われたと考えられるでしょう。

今後のCloudreadyやChrome OSの進化が楽しみです。
なお、Cloudreadyをダウンロードしたい場合には、以下のサイトにアクセスすると、ダウンロードできます。

▶CloudReady for Home: Free Download — Neverware

また、Cloudreadyの認証モデルは以下から確認できます。
▶Certified Models

 

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◆参考URL
*1 The Chromium Projects
*2 Chromium ベースの新しい Microsoft Edge をダウンロードする
*3 Compare Pricing & Features — Neverware
*4 https://twitter.com/neverware/status/1338606293737730050
*5 Neverware is now part of Google – FAQ
*6 About us — Neverware

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