Google Playでギャンブルアプリが日本でも解禁！詳しく調べてみました

2021.03.15

Google PlayはGoogleのアプリで、多くのAndroid端末のアプリを提供しています。iPhoneでいうApp StoreのAndroid版ですね。そんなGoogle Playですが、ギャンブルアプリはGoogleが出している規約に制限され、日本ではリリースできませんでした。

しかし、2021/3/1にGoogleがアプリ提供の規約を変更したため日本でもギャンブルアプリの提供が解禁されました。

この記事を読めば以下の事が分かります。

① ギャンブルアプリとは

② 今回の規約変更で解禁された国

③ 日本では何が解禁されたのか

<h2>ギャンブルアプリとは</h2>

Googleの規約では「現金を伴うギャンブルに関するアプリ」「デイリーファンタジースポーツアプリ」がギャンブルアプリとされています*1。

日本ではファンタジースポーツアプリが流行していないので、デイリーファンタジースポーツという単語に聞き覚えがないかもしれません。ファンタジースポーツアプリとは、好きなスポーツから好きな選手を選んで架空のチームを作り上げることで対戦を行い、勝敗を決めるゲームです。中でも1試合あたりで参加料を取り、成績優秀者に賞金を還元するゲームのことをデイリーファンタジースポーツ（DFS）と言います。

DFSは、一試合の参加料が5ドル（550円）のゲームであれば優勝賞金が1万5000ドル（165万円）、10ドル（1100円）なら5万ドル（550万円）などいくつかのグレードに分かれており、自分の所持金やチームの強さと相談しながら手軽に遊ぶことのできるゲームです*2。

これらのギャンブルアプリはもともとイギリス、アイルランド、フランス、ブラジル国内だけでサービス提供が許可されていました。また、それらの4ヵ国でも無条件でギャンブルアプリが許可されているわけではありません。アプリ提供者がギャンブルライセンスを取得しなければならなかったり、未成年が遊べないようにしなければならないことに加えてギャンブルアプリを有料アプリとして販売することや、アプリ内課金も許可されていませんでした。

このようにギャンブルアプリには通常いくつも制限がかかった状態でリリースが許可されているのです。

<h2>Google Playで解禁された国は</h2>

今回の規約変更で上記の4ヵ国に加えて、オーストラリア、ベルギー、カナダ、コロンビア、デンマーク、フィンランド、ドイツ、アイルランド、日本、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、アメリカでもギャンブルアプリの提供を行うことが可能になりました*3。

提供が許可されたゲームはオンラインカジノゲームや、スポーツくじ、宝くじなどです。

オンラインカジノゲームは、ネット上でポーカーやルーレットなどのギャンブルが楽しめます。スポーツカジノとは、サッカーやテニスなどのスポーツの勝敗をギャンブルとして楽しむゲームのことで、イギリスで強い人気があります。

このように多くの国で、さまざまなギャンブルアプリの配信が解禁されましたが、配信できるアプリの中身は国によって変わります。

<h2>日本ではどうなのか</h2>

日本ではどの種類のギャンブルアプリが解禁されたのでしょうか。日本では公営ギャンブル以外のギャンブルを行うことが法律で禁止されており、Google Playで提供が許可されたアプリも公営ギャンブルだけに絞られています。日本の公営ギャンブルは以下の5つです。

　・くじ（宝くじ、スポーツくじなど）

　・競馬

　・競輪

　・競艇

　・オートレース

これらが日本で行えるギャンブルです。よって、Googleが日本で許可したギャンブルアプリも以下の2種類になっています。

・スポーツギャンブル（公営の競馬、競艇、競輪、オートレース、サッカーくじのみ）

・宝くじ（公営のみ）

公営ギャンブルがアプリでも遊べるようになったわけですね。

ギャンブルアプリをGoogleで配信するためには、最初にGooglePlayでギャンブルアプリの申し込み手続きを行う必要があります。次に、公式に認可を受けた運営者か、ギャンブルを運営するためのライセンスを所有していれば、Googleからギャンブルアプリの提供を許可されます。Googleから許可が下りれば、ギャンブルアプリを提供できます*4。

今まで許可されていなかったギャンブルアプリのリリースが始まることで、今までは直接会場に足を運ばなければ行けなかったギャンブルがリモートでも楽しめるようになりました。まだ規約が変わったばかりで、ギャンブルアプリはリリースされていませんが、リリースが始まったらお金に余裕のある範囲で遊んでみてはいかがでしょうか。