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スマホのVRは飛躍的な進化。ただしAndroid、iPhoneで機能が異なるので注意

バーチャルリアリティ(VR)はスマホでも手軽に楽しめるほど進歩しています。アプリだけでも、専用360度カメラを使っても高品質のVRを撮影できます。スマホ機種がAndroid、iPhoneでそれぞれ専用の使い方があるので選ぶ時に注意しましょう。

 

 

カメラなしでもアプリでスマホVR

 

今やミュージックビデオや観光紹介の動画にVRが使われるようになり、VRにはプロ用の360度カメラが付き物と思われがちです。実はカメラがなくてもアプリだけで撮影できます。上下、左右の全方位撮影(全天球)はできなくても、パノラマ撮影した写真をVRヘッドマウンドディスプレイを装着して見るとリアルなVR画像が楽しめます。画像は静止画のみですが、カメラがなくてもVRを手軽に撮影できるのでおすすめです。

 

Android 用アプリは「Cardboardカメラ」

 

「Cardboardカメラ」は撮影ボタンを押した後、スマートフォンを持ったまま360度回転して撮影します。スマートフォンを傾けすぎたり、回転速度が早すぎたりするとやり直しです。撮影した画像をGoogle Cardboardなどの二眼VRヘッドセットを使用して鑑賞できます。音声も録音されるので、想像以上のリアル感があります。

 

Android、iPhone 共用アプリは「Fyuse-3D」

 

iOSとAndroidで撮影できます。Fyuseはスマートフォンを縦でも横位置でも、上下方向に動かしても撮影できますが、左右か上下の1方向に限ります。「Cardboardカメラ」は360度限定ですが、Fyuseは360度回さなくても撮影できます。
VRヘッドセットは一眼でも二眼タイプでも仮称できますが、リアル感は二眼の方が勝るようです。

 

英語版アプリも

日本語に対応していないパノラマ撮影ができる英語版アプリもあります。こちらも、iOS、Android共用版と、それぞれ限定版があります。また、スマホの機種によっては使えないアプリもあるので、注意しましょう。

 

 

小型スマホ用VRカメラが高機能化

 

スマホ用VRカメラはこの数年で小型化、高機能化が飛躍的に進んでいます。この原稿を書いているうちにも、アップグレード情報が飛び込んでくるほど。スマホで手軽にVR画像を撮影できれば、簡単にSNS、YouTubeにアップできます。スマホ用VRカメラはますます進化していくでしょう。

 

iPhone用VRカメラ

 

人間を中心にして映像がぐるぐる回るPR動画が強烈な印象を与えたのが、iphone用「Insta360 ONE」です。この不思議な映像のタネ明かしは、紐や自撮り棒の先にカメラを固定して自分の周りを回しながら撮影するとこんなVR動画が撮影できます。
アナログ手法で撮影できるのは、「Insta360 ONE」に高度な画像処理技術が内蔵されているからです。iPhoneに挿すだけで使えて、静止画では7K、動画で4K撮影が可能。さらに、撮影したVR画像から自由にカメラを動かしたり角度を変えることができる機能がついて、価格は4万円台です。
さらにこの3月、「Insta360 ONE」のカメラファームウェアとiOSアプリの大幅アップデートが発表されました。一番の特徴は「ジンバルキラー」と呼ばれる「FlowState」機能です。ジンバルというのは、カメラが左右上下に揺れない機構を持つシステムで、以前の動画と比べて一段と揺れの少ない画像になりました。

 

Android用VRカメラ

 

まるで目玉のような小型軽量VRカメラが「Insta360 Air」です。重さ26.5gと圧倒的な軽さ。二つの魚眼レンズ付きカメラが対になって球形となります。専用アプリを起動するだけで撮影できるので、VR入門用やサブカメラにぴったり。静止画3K、動画2.5Kと画質も申し分ありません。価格も2万円前後と手に入れやすくなっています。注意点は、Android OS5.1以上で、USBホスト機能がある、スペックの高い端末に限定されることです。
「Insta360 Air」の特徴は何より、手軽にVR撮影ができることです。本体に電池が内蔵されていないので充電する必要がありません。カバンに携行しながら撮りたい時にスマホに取り付ければVR撮影ができるのは圧倒的な便利さです。

 

Insta360の躍進

 

Android、iPhone用スマホカメラで気が付くのは、いずれも「Insta360」の商品名が付いていることです。両機種とも製造販売しているのは、Shenzhen Arashi Vision社で、中国深セン市で2014年に創業されました。もちろん、スマホ用カメラはエレコムやASUSからも発売されていますが、「Insta360」が今もっとも注目されています。
同社のCEO、リュウ・ジンキン氏は南京大学でコンピューターサイエンスを学び、学内外のイベントを放送をしながら360度の映像に関心を持ち始めました。卒業後、深セン市で2014年9月に会社設立、360度カメラの開発と製造を開始しています。
「Insta360」はコンシューマーとプロ用の製品がラインナップされています。2017年10月には、ハイエンドモデルの「Insta360Pro」がGoogle社のストリートビュー撮影に採用されるなど高い評価を得ました。こうした高い技術がスマホ用モデルにもフィードバックされ、安い価格の小型スマホ360度カメラという市場を拡大させた立役者となっています。

もはや日常的にスマホでVR画像を撮影し合う環境になってきました。これも、SNSやinstagram、YouTubeなどのコミュニケーションツールの発達が背景となっています。FacebookもVRによる出会いの場をオープンさせました。スマホ用VRカメラはますます、小型、安価、高機能化していき、スマホ内蔵VRカメラの登場もあるかもしれません。

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