IT用語講座04_グロースハッカー?!
営業部の益子です。
最近、社長から「グロースハッカーって知っている?」
と言われ答えられませんでした。
思い浮かんだのは、正直、バットマンの悪役の名前なのではないかと・・・
席が隣の営業マンは、どうやら少年サッカーチームだと思ったようです。
みなさんは何をイメージされましたか。
社長からは、「今、サンフランシスコで一番ホットな用語だから」と言われ
気になって眠らなくなったので、
今日は、グロースハッカーについて解説致します。
グロースハッカーとは、最近シリコンバレーで注目されている職種のようです。
まずは、単語の意味です。
グロース(Growth)は、「成長させる」という意味です。
続いては、ハッカー(hacker)ですが、
ハッカーと言えば、私個人としては、ハッキングという意味で、誰からのパソコンの乗っ取る人といった悪いイメージや、セキュリティ分野の話なのかなと思ってしまいましたが、どうやら違うようです。
ハッカー(hacker)は、「データ分析やプログラミングなどのスキルを駆使して、直面しているビジネス上の課題を素早く解決する人材」という意味のようです。
つまり、グロースハッカーとは、企業やサービスをITの力でスピードを持って急成長させる仕掛け人のこと。
ここまで来て、間違いなくバットマンの新しい映画の悪役ではないことが判明しました・・・・
データを駆使してユーザー数や購入者を増やしたり、
新たな収益を生み出せる人材として注目が集まっているようです。
活躍の場は、どういった所かというと今はネットビジネスが中心のようです。
グロースハックの成功事例は、フェイスブック、ツイッター、アマゾンなど
最近の急成長の企業は、グロースハッカーのおかげと言っても過言ではありません。
グロースハッカーの主な仕事は、「AARRR」と言われる5つがメインに
なります。
1:Acquisition(ユーザー獲得)
ネットサービスの登録数などを増やす
2:Activation(ユーザー活性化)
サービス内容の向上を通して心地良い利用体験を実現する
3:Retention(継続)
繰り返し利用してもらう
4:Referral(紹介)
口コミで新規ユーザーを獲得する
5:Revenue(収益)
ユーザーの活性化を収益に結び付ける
つまり、全く認知のないユーザーをサイトに呼び込み、会員登録をさせて、また後日サイトに呼び込んで使用頻度を高め、他の友だちに紹介してもらい、サービスや商品を購入してもらうまでの流れを作り上げることです。
優秀なグロースハッカーとは、豊富な広告費や予算がなくても、サービスのユーザー数や継続率を飛躍的に伸ばすことができるようです。
お金を掛けずに、お金を生むことができる!!
素晴らしすぎます!!
まさに、今に時代のビジネスに重要な要素ですね。
みなさまにグロースハッカーの活躍した例として、一番身近な代表例は何かなと思って見つけたのが、「クックパット」です。
まちがいなく日本一の料理サイトです。
1997年の創業して、今では159万品のレシピと月間2000万人のユーザーを誇るサイトになります。
経営視点では、100万人超の有料会員で、たった138名で、
49億円の売上、経常利益27億円のなんと利益率は50%!!
※2013年 決算
超優良企業です!!
どうやって有料会員にしていくか。
どうやらグロースハッカーの仕掛けがたくさん隠れているようです。
簡単に導線を私なりにまとめると下記になります。
1:検索エンジンでサイト訪問させる
・159万品のレシピで検索上位で獲得を目指す
2:サイト訪問数を増加させる
・レシピ検索で、何回か使ってもって直接流入からのサイト内での検索
3:ブックマークやアプリダウンロードをさせる
・何回か使っている内にアクティブユーザー化
4:頻度増加
・料理は、毎日するので利用頻度が増加していく
5:有料機能の無料お試し
・7日間無料お試し
・誕生日の人に3ヶ月無料クーポン
・「クックの日(9月9日)」に全員に2ヶ月無料クーポン
・友人からの紹介で、2ヶ月無料
・無料期間が終了すると外部サービスの会員登録で、更に2ヶ月無料
6:有料会員化
・無料利用を継続させ、「クックパット」の習慣化による有料登録
7:継続利用
・属性に合ったサービス(機能)の訴求
しっかりと設計されていますね。
他にもいろんなWebサービスが、グロースハッカーの力で急成長していると思いますが、
グロースハッカーの視点でそのサービスを見てみると、面白いかもしれませんね。
きっとみなさんの新たな発見や、アイディアの切っ掛けになるのではないかなと。
最近、キャパで始めたブログもブランディングの一貫で、グラースハッカーの視点が必要になってくると思われます。
私もキャパのグロースハッカーになれるように頑張ります!