1. TOP
  2. ブログ
  3. Rebroを使いこなす!3D人間モデル機能で実現する建築設計

Rebroを使いこなす!3D人間モデル機能で実現する建築設計

はじめに

建築設計の現場では、効率的かつ正確な設計プロセスが求められています。特に、施工管理者にとっては、プロジェクトの時間とコストを削減し、関係者間のコミュニケーションを円滑にすることが重要です。そこで注目されるのが、Rebroの人間モデル機能です。この機能を活用することで、設計の効率化や正確性の向上、さらには視覚化による理解の促進が期待できます。Rebroは、BIM対応の3次元CADソフトウェアとして、建築設備設計に特化しており、3Dモデリングや図面生成、アラウンドビュー機能、外部参照機能など、多彩な機能を備えています。本記事では、Rebroの3D機能と人間モデル機能を活用した建築設計の可能性について詳しく解説します。

Rebroの3D機能の活用方法

3Dモデリングと図面生成

Rebroの3Dモデリング機能を活用することで、設計者は一つのモデルデータから平面図、断面図、詳細図などを生成することができます。これにより、図面間の整合性が自動的に保たれ、設計の正確性が向上します。さらに、これらの図面は自動更新されるため、設計変更があった場合でも迅速に対応可能です。施工管理者にとっては、設計意図を正確に把握し、現場での誤解を防ぐことができます。例えば、複雑な配管システムの設計においても、3Dモデルを用いることで、配管の干渉や配置の問題を事前に発見し、解決することが可能です。これにより、現場での手戻り作業を大幅に削減することができます。

アラウンドビュー機能の利点

アラウンドビュー機能を使用することで、選択した部材を別ウィンドウであらゆる方向から確認することができます。これにより、複雑な部分も容易に確認可能で、設計意図を関係者に伝える際に非常に役立ちます。特に、設計レビューの際には、関係者全員が同じ視点でモデルを確認できるため、意見の相違を減らし、合意形成をスムーズに進めることができます。リアルタイムで編集結果がモデルに反映されるため、コミュニケーションの改善にも寄与します。また、アラウンドビュー機能を活用することで、設計者は設計の美観や機能性をより詳細に検討することができ、最終的な設計の質を向上させることができます。

外部参照機能による統合モデルの扱い

Rebroの外部参照機能を活用することで、各フロアや工事種別ごとの図面ファイルを参照し、統合モデルとして扱うことができます。これにより、大規模プロジェクトでも効率的なデータ管理が可能となり、施工管理者にとってはデータの一元管理が実現します。例えば、異なる専門分野の設計者がそれぞれの分野に特化したモデルを作成し、それらを統合することで、全体の整合性を保ちながらプロジェクトを進行させることができます。IFCファイルの外部参照にも対応しているため、他のBIMソフトウェアとの連携もスムーズです。これにより、異なるソフトウェアを使用するチーム間でも、データの互換性を保ちながらプロジェクトを進めることが可能となります。

人間モデル機能の活用

空間の検証

人間モデルを使用することで、設計された空間が実際に人が使用する際に適切かどうかを確認することができます。例えば、オフィスのレイアウトを検証する際に、デスクや椅子の配置が従業員の動線を妨げないか、会議室の広さが十分かどうかをシミュレーションできます。これにより、施工管理者にとっては、設計の適切性を確認し、プロジェクトの品質向上に寄与します。さらに、空間の検証は、建築基準法や消防法などの法令遵守にも役立ちます。

エルゴノミクスの考慮

家具や設備の配置が人間工学的に適切かどうかを検証することができます。例えば、キッチンの設計において、調理台の高さや収納の位置が使いやすいかどうかを確認することが可能です。これにより、施工管理者にとっては、設計の適切性を確認し、プロジェクトの品質向上に寄与します。エルゴノミクスを考慮することで、利用者の疲労を軽減し、快適な生活環境を提供することができます。具体的な施策として、オフィスチェアの選定においては、座面の高さや背もたれの角度を調整可能なものを選ぶことが推奨されます。

避難経路のシミュレーション

非常時の避難経路をシミュレーションし、安全性を確保することができます。例えば、火災時における避難経路の混雑を予測し、適切な出口の配置を検討することが可能です。これにより、プロジェクトの安全性を確保し、リスクの軽減に寄与します。避難経路のシミュレーションは、特に高層ビルや商業施設において重要であり、実際の避難訓練と組み合わせることで、より現実的な安全対策を講じることができます。

アクセシビリティの確認

車椅子利用者や高齢者など、多様なユーザーの視点からアクセスしやすい設計になっているかを確認することができます。例えば、エレベーターのボタンの高さや、スロープの傾斜が適切かどうかを検証することが可能です。また、アクセシビリティの確認は、すべての人にとって使いやすい空間を提供することができます。具体的な施策として、公共施設においては、点字ブロックの設置や音声案内システムの導入が推奨されます。

プレゼンテーションへの応用

クライアントや関係者に対して設計意図を視覚的に伝えるために、人間モデルを用いて空間のスケール感を示すことができます。例えば、住宅の設計において、リビングルームの広さや天井の高さを実感してもらうために、3Dモデルを使用することが可能です。これにより、施工管理者にとっては、関係者間のコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの進行がスムーズになります。プレゼンテーションにおいては、VR技術を活用することで、よりリアルな体験を提供することができ、クライアントの理解を深めることができます。

まとめ

Rebroの3D機能と人間モデル機能を活用することで、建築設計の効率化と品質向上が実現できます。施工管理者にとっては、プロジェクトの時間とコストの削減、正確な図面の提供、関係者間のコミュニケーションの改善、データの一元管理が可能となります。これにより、プロジェクトの品質向上やリスクの軽減、ステークホルダーの満足度向上が期待されます。Rebroを活用した建築設計の未来は、より効率的で正確なプロジェクトの実現に向けて、大きな可能性を秘めています。

参考文献

・株式会社NYKシステムズ『人物部材一覧』
https://www.nyk-systems.co.jp/download/downloadparts/nyksystems/userparts_person

・株式会社NYKシステムズ『基本機能』
https://www.nyk-systems.co.jp/feature/basis

    ホワイトペーパーフォームバナー

    【DL可能な資料タイトル】

    • ・プログラムによる建築/土木設計のQCD(品質/コスト/期間)向上
    • ・BIM/CIMの導入から活用までの手引書
    • ・大手ゼネコンBIM活用事例と建設業界のDXについて
    • ・デジタルツイン白書
    • ・建設業/製造業におけるデジタルツインの実現性と施設管理への応用

    詳細はこちら>>>

    PAGE TOP