タブレット出荷台数は近年減ってきている。しかし、Windowsが巻き返すのではないかと予測されている
今では、カフェに行くと誰もが何かしらのITガジェットを持っていますね。
時間潰しにスマートフォンをいじっている人、
PCをカフェにまで持ち出してまで作業してる人、
そして、タブレットを持ち出して動画などをみている人。
今は、大体はその3つのどれか1つ、もしくは2つをカフェのテーブルの上に置いている人多いですね。
それで、思ったのですが、PCとかスマホはツールとしての目的がはっきりしているのですが、タブレットってちょっと中途半端な気がしませんか。
原稿書くだけならまだしも、画像加工などのクリエイティブ系の本格的な作業するには、操作性がまだまだだし、WEBを見るだけならスマホでもいい気がする。
とか思っていたら、やはりタブレットの出荷台数は減少傾向のようです。
2016年度上期国内タブレット端末出荷概況 ~上期出荷台数として初の前年割れ~(MM総研 2016年11月17日)
調査会社のMM総研によると、2016年度上期(2016年4月~9月)の国内タブレット端末の総出荷台数は前年同期比13.0%減の388万台となったと報告されています。2010年度統計開始以来で初の前年割れということです。
さらに細くみてみていくと、携帯電話キャリア(以下、キャリア)の3G/LTEネットワークを利用する「セルラータブレット」が228.7万台(8.2%減)、無線LANのみをネットワークとして利用する「Wi-Fiタブレット」が159.3万台(19.1%減)となっています。
特に、「Wi-Fiタブレット」の落ち込みが大きく、現在のタブレットの潮流は、基本的には自宅のWiFi接続を想定している「Wi-Fiタブレット」よりも、外でも自由に使える「セルラータブレット」の方が需要があることを示唆していると考えられます。
また、MM総研は2016年度上期のメーカー別出荷台数・シェアも発表しています。
1位は予想通りiPad。日本でタブレット端末が登場した2010年度より13半期連続でずっと1位です。
2位はドコモ向け「dtabシリーズ」au向け「Qua Tab 02」が好調なHuawei。
3位はSIMフリータブレット「ZenPadシリーズ」が人気のASUSでした。
以下、富士通、NECレノボ、LGと続きます。
(引用:MM総研)
こうして見ると、スマホだけでなく、タブレットのシェアはほぼ海外メーカーに占められてるんですね、アップルがアメリカのサンフランシスコであることは言わずもがな、Huaweiは中国の深圳、ASUSは台湾の首都台北のメーカーです。
さて、はじめに話を戻しますが、タブレットの出荷台数が減っているのは、その中途半端な立ち位置ではないかと筆者は思っているのですが、MM総研は、来年度はタブレットの出荷台数が増えるのではないかと予想しています。
その大きな根拠は、
①近年20GBなどの大容量データプランが登場し、スマートフォン+タブレットのマルチデバイス契約をキャリアが販売促進の強化をしつつあること。
②2in1タブレットが、パソコン的利用による一台二役として、今後一般消費者に徐々に需要が拡大が見込まれること。
③2019年度までに、学校向けの文教タブレットの需要が今後拡大することが見込まれること。
特に②と③に関しては、Windowsのシェア拡大と密接に関わりがあるとのことです。
確かに、筆者がよく行くカフェでは、大学生くらいの人たちがWindowsのSufaceを使っているのをよく見かけます。PCとスマホのちょうど中間といった感じで、2in1タブレットとして評判も良いようです。このジャンルには、アップルは本格参入していません。
先ほどのーカー別出荷台数・シェアにWindowsが入っていないことに違和感がありましたが、だからこそ今後はこのSurfaceでWindowsが巻き返しをはかりつつあり、シェアが拡大することが見込まれているのかなとも思いました。
それにしては、結局またアメリカか。日本メーカーにも頑張って欲しいものですね…