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iOS、コンセプトムービーから実現したこと、しないこと

iOSの歴史上、最大のアップデートといわれたiOS 10。11月29日には10.2のベータ4が開発者向けに公開され、現在も進化しつつあります。

しかしながら、開発者向けサポートページによると、iOS 10のシェアは63%(現地時間11月27日現在)。iOS 9を使い続けているユーザーが29%存在し、iOS 9の発表当時と比較すると普及は鈍化しているようです。

現時点で分かっている10.2のベータ4の変更点をいくつかピックアップします。

新しい壁紙が3つ追加され、絵文字が増えました。カメラ関連では、最後に撮影した設定を保存できる「Preserve Camera」が追加されます。ホームボタンのアクセシビリティに「Press and Hold to Speak」としてホールド状態で会話ができるメニューが加わります。

また、Bluetoothオーディオデバイスの画面には、ヘッドフォンのアイコンが追加されることになりました。ヘッドフォンジャック廃止という大胆な決断をしただけに、ささやかではありますが、ありがたい変更です。

iOS 10の新機能を振り返ってみる

iOS 10の新機能として、インターフェース関連では、ロック画面、ウィジェット、コントロールセンターが変わりました。

ロック画面は、持ち上げて前に傾けるとスリープが解除できるようになり、ホームボタンを押す必要がなくなりました。左にスワイプしてカメラ起動、右にスワイプしてロック状態のままウィジェットを確認できることも便利です。

アプリ関連では、メッセージアプリの手書き文字やエフェクトは、コミュニケーションの楽しさを拡げます。Apple Music、写真、マップのアプリも刷新されました。

ホームアプリもポイント。日本ではまだ普及していませんが、スマートフォンであらゆる家電などを管理するリモコン的な要素が取り入れられました。IoTが浸透したライフスタイルの変化に向けた大きな布石と感じられます。Apple Payも日本でスタートして「生活の中心にiPhone」というイメージです。

コンセプトムービーでiOSに夢をみる人々

ところでiPhoneやiOSのバージョンアップがあるとき、アップル社の熱烈な信奉者の中には「こうなってほしい」という夢を描いて、本物のようなコンセプトムービーを作る人たちがいます。CGを駆使した映像は興味深いものです。

6月に開催されるWWDC(Worldwide Developers Conference)で新製品とともにiOS 10も発表される予定でしたが、MacStoriesというWebサイトでニュースを配信しているFederico Viticc氏とUIのデザイナーSam Beckett氏は、次のような独自のコンセプトムービーを2ヶ月前に公開しました。

[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=J2VcbT4Pgdk” width=”400″ height=”220″]

映像から彼等のウィッシュリスト(ほしい機能のリスト)を列記してみます。

■コントロールセンター

  • メニュー入れ替え。
  • 3D Touchによるメニューのポップアップ。
  • サードパーティー製アプリのインテグレーション。

■ダークモード

  • すべての画面で背景を黒に変更。

■メッセンジャー

  • メッセージにアプリの入手ボタンを配置。
  • 動画などリッチコンテンツを埋め込み可能。
  • サイトのアイキャッチ画像をプレビュー表示。

■絵文字

  • 検索機能(「Italy」と入力するとイタリアの国旗の絵文字を表示)。

■開封通知

  • メッセージの開封通知の切り替え。

■ドキュメント

  • ディレクトリ表示で目的の文書をピックアップ。

■タグ

  • ファイルに「重要」「仕事」などタグ付け。新しいタグも追加可能。

■改版履歴

  • ファイルの更新状況を記録して、修正前に戻すことができる。

■マルチタスク

  • 画面を2画面に分けてブラウザとノートを表示。テキストや写真をドラッグ&ドロップでスクラップ。
  • メッセンジャーの通知をドラッグ&ドロップするとメッセンジャーの画面になる。
  • 表示しているアプリをアイコンで切り替えられる。

■プロアクティブ

  • おすすめや予測。

■Siriのテキスト応答

  • テキスト入力でもSiriを利用可能。

■Siri API

  • サードパーティーのアプリでもSiriを利用可能。

実現したこと、しなかったこと

実現したと判定できそうなことは、メッセンジャーの使い勝手の改善と多機能化、開封通知の設定です。手書き文字やエフェクトは、コンセプトを超えているのではないでしょうか。コントロールセンターに関しても、ウィジェットに追加できる項目が増えたことにより、希望を満たしたと考えられます。

実現しなかったことには、ダークモードがあります。しかし、注目すべきことはSiri APIでしょう。Siriの開発者がアップル社を去って立ち上げたプロジェクト「Viv」が、サードパーティーと連携を強めようとしています。もともとSiriはアップル社が買収した企業からiPhoneに導入した機能です。しかし、スティーブ・ジョブズ氏と見解が異なったため、iPhoneだけのアプリになりました。

今後、iOSはどのように進化していくのでしょうか。自分なりに機能、UIを想像してみると面白そうです。

 

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