ブレイク直前のSNS「Mastdon」の正体とは
世界では新しいSNS「Mastdon」(マストドン)がブレイクしようとしています。
日本でもブレイク寸前と言われている「Mastdon」とは一体どのようなものでしょうか。
Mastdonの誕生
Mastdonとは、ドイツのEugen Rochkoという学生が作ったTwitterによく似たSNSです。
名称のMastdonは1万1千年前まで生息していた象やマンモスに似た哺乳類の名称ですが、作者によると「Mastdon」は作者の好きなプログレッシヴ・メタルバンドの名称に由来しているとのことです。(でも、キャラクターは象やマンモスに似た動物のキャラクターです)
Mastdonは基本的にTwitterに準じていて、Twitterの不満に感じている部分や不便だと思われている部分を解消したものと言っても過言ではありません。
Mastdonの核心「インスタンス」の概念とは
「インスタンス」とはある意味Mastdonのサーバと考えても良いものです。Mastdonはインスタンスごとに特色があり、それに呼応したユーザが集まるようになっています。たとえばpixivが作ったインスタンスPawooには絵を書くのが好きな人が集まり、絵を書く話題が多く流れています。
そして、インスタンス同士は「連合」としてつながっていて、自分のインスタンス以外のインスタンスのユーザとも繋がることが可能です。
インスタンス自体はオープンソースで公開されていますので自分専用のインスタンスを作ることも可能です。
そして、このインスタンスを自分で作れるというところが、TwitterやFacebookと言ったこれまでのSNSと大きく違う点なのです。TwitterはTwitter社のサービスに登録するしかない中央集権型サービスだったのに対して、Mastdonでは好きなインスタンスを選べること、インスタンス同士がつながっていて、何処に参加しても良いという分散型サービスである点が大きく異なるのです。
MastdonとTwitterの違いとは
MastdonとTwitterではサービスとしてどのような相違点があるのでしょうか。
1発言の文字数が500文字まで
Twitterでは、発言することを「ツイート」と呼びますが、Mastdonでは「トゥート」と呼ばれます。トゥートの意味は「象が鳴く」という意味で、ツイートが「鳥のさえずり」であるのと対比させているのでしょう。
1発言は、Twitterが140文字なのに対してMastdonは500文字まで可能です。
2バイト文字も1文字とカウントされますので、500文字あれば大抵のことは発言できるでしょう。
連合タイムラインとローカルタイムライン
Twitterと大きく違うのはタイムラインが2種類あることです。
それは、Mastdonの一番大きな特徴である「インスタンス」に関係します。
・ローカルタイムライン—自分が所属するインスタンスのユーザの発言が全て表示される
・連合タイムライン—自分が所属するインスタンスのユーザの発言+自分が所属するユーザがリモートフォローしているユーザの発言
Twitterと大きく違うのはフォローしなくてもインタンスもしくはインスタンス+リモートフォローのユーザの全ての発言が見えるということです。
発言範囲を選択できる
Mastdonでは、トゥートごとに発言の公開範囲を指定することができます。
これは、Twitterにはない機能です。
これによって、呼びかけの範囲をあるていど自由にコントロールすることができるのです。公開範囲は、次のようなものとなっています。
・公開(Public)—ローカルタイムライン、連合タイムライン、全てに公開
・未収載(Unlisted)—ローカルタイムラインにも連合タイムラインにも表示されないが全てのユーザに公開
・非公開(Private)—フォローしているユーザ同士にのみ公開
・ダイレクト(Direct)—ユーザを指定して公開
世界ではすでにブレイク寸前
Mastdonは急速に広がっていて、インスタンスはすでに500以上存在します。
インスタンス自体は大小さまざまなものがありますから、自分にあったインスタンスを探してまずは登録してみましょう。
しかし、インスタンスは誰かが公開しているものだということを忘れないようにしましょう。個人運営の規模の小さいインスタンスはある日突然消えることだってかんがえられます。
このあたりが中央集権のTwitterと異なる点ですが、それを望まないのであれば、自分でインスタンスを作ってしまうのもありでしょう。
Mastdonはまだ始まったばかりのインターネットの雰囲気に似ているという人もいます。
この先どのように成長・成熟していくのか、興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
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