スマートホーム市場を独占するのはAIスマートスピーカー
最近IoTというワードの認知が、一般的にも高まってきていると感じています。
それはやはり、私たちの生活にIoTが入り込んでいる証拠だと言えるでしょう。
そのような中で、IoTの業界を圧倒的に賑わせているのがスマートホームではないでしょうか。
スマートホームとは、家電や電化製品がインターネットに繋がり、日々の生活を効率化し、快適な自動化する住まいのことを言います。
世界全体のスマートホーム市場は、2020年までに500億ドルを超えるまでに成長すると推測されています。
住居は形は違えど、世界中のどこの国にも存在するものなので、市場規模は相当大きいのは当然です。
そのため、世界中のあらゆる企業がこのスマートホーム市場を狙って、様々な製品を開発しています。
実際にどのような製品があるのかを見ていきましょう。
最近ニュースなどに取り上げられて話題になったのが、YKK APが開発しているIoTの窓「未来窓」です。
未来窓は両面強化ガラスの真ん中に透明有機ELパネルを挟み込んだ3層構造となっていて、タッチセンサをつけることで、文字や絵が描けるほか、エアコンや照明などの家電と連携した操作ができます。
またある企業は外出先からスマホやタブレットで、家の鍵をスマートフォンで開け閉めできたり、外出先からエアコンや照明をオン/オフできたりするシステムを提供しています。
このように、各社がスマートホーム関連のアプリや機器などを開発しているわけですが、私は少々違和感を感じています。
というのも、上述したIoT窓ですがそれほど需要はないでしょうし、しかもタッチパネルで操作するというのは高齢者にとっては容易ではありません。タッチパネルではなく、音声で操作できた方が圧倒的に使いやすいでしょう。
また同様に外出先からスマホやタブレットで家の中をコントロールできるシステムに関しては、機能的にほぼ従来のリモコンと変わりません。確かに、外出先から家の中を操作できるのはありがたいですが、それは大して目新しい技術ではありませんよね。
今後IoT、とりわけスマートホーム関連のIoTに必要とされているのは、IoTの窓やスマホで家具を操作できるシステムではなく、どこにいても音声で家の中をコントロールできる仕組みです。
ではそのどこにいても家の中をコントロールできる仕組みは何なのか。
それは、Amazon EchoなどのAIスマートスピーカーでしょう。
スマートフォン市場に例えると、AIスマートスピーカーがスマートフォンで、窓やエアコンがアプリという形になるでしょう。
これからスマートホーム市場を独占するのは、家の中の全てのIoTをコントロールできるAIスマートスピーカーとなると思います。