GeneXusで開発を始めたい!気になる開発環境について
本記事では、品質を保ったまま工数を削減しWebシステムやスマートフォンアプリの開発ができると話題の自動生成ツールGeneXus(GeneXus15 Upgrade5以上)を使用するために必要な環境についてまとめました。使用するGeneXusのバージョンによって要件が異なることも多いので、使用する際にはご注意ください。
ちなみに現時点ではMac端末による開発は対応されていませんのでWindowsマシンで開発を行うことになります。(記事掲載時点)
GeneXus
GeneXus自身がないと何もできないのでまずはGeneXusをインストールします。GeneXus Japan様の下記サイトからダウンロードできます。ダウンロードは無料です。
開発ライセンス
GeneXusをインストールしたら次に必要なものがライセンスです。ライセンスがないとせっかくインストールしたGeneXusも動いてくれません。
ライセンスは開発者1人(開発PC1台)につき、1ライセンスが必要になります。ライセンスを入手するためにはライセンス販売を行っている会社から購入します。また、ライセンスには有効期限があるため、2年目以降も続けて使用する場合は継続使用料を支払う必要があります。価格は購入も継続使用料ともにオープン価格になります。
しかし、Cybozu社のkintoneなどとは異なり、GeneXus作成されたアプリケーションの使用については基本的にライセンスは不要であり、生成されたアプリケーションは無償で稼動します。
ライセンスを使用するには以下2通りの方法があります。
- 各開発端末に取り込んで自端末のライセンスを使用する。
- GeneXus Protection Serverに取り込んで各開発端末からネットワーク経由で使用する。
GeneXus Protection Serverを使用する場合、開発ライセンスを同時に使用しているネットワークユーザーの数をカウントし、ライセンス数以下のネットワークユーザーのみ使用可能となります。ただし、GeneXus Protection Serverは有効期限が同じライセンスのみ複数取り込み可能となりますので注意が必要です。
GeneXusにて開発を行うための要件
開発マシンのハードウェア要件、ソフトウェア要件やGeneXusで作成したシステムの対応実行環境は下記を参考にして下さい。
(参考)GeneXus 15 のハードウェアとソフトウェアの要件
対応クラウドサービス
GeneXusで開発したシステムはオンプレミスでのアプリケーション稼動も当然可能ですが、GeneXusでは下記クラウドにデプロイする機能があり、クラウド上でアプリケーションを稼動させることができます。
サービス | 対応アプリケーション |
Amazon Web Services | Javaアプリケーション |
Microsoft Azure | C#アプリケーション |
SAP HANA Cloud Platform | Javaアプリケーション |
開発言語
業務ルールなどを設定する場合は、GeneXus独自言語を用いて設定します。
VBに似た形式の言語で、オブジェクト指向等は意識せず(というかGeneXus独自言語はオブジェクト指向対応言語ではない)にコーディングできるので、元汎用系のエンジニアであった私でもすぐに理解することができました。
下記に実装例があるのでご参照ください。
(参考)【GeneXus】ビジネスコンポーネントを使った実装例
とはいえ、何も考えずにコーディングするとシステムのパフォーマンスが悪くなったりしてしまうので、それなりの知識がないと良いシステムは開発できない点は要注意です。
また、GeneXus で生成されるがネイティブでは存在しない処理を使用したい場合、C#、Javaなどのソースコードを設定することも可能です。
上記のようにライセンスの入ったWindowsマシンとシステム開発経験があればすぐにでもGeneXusでのアプリケーション開発が可能になります。
自動生成ツールGeneXusを用いてアプリケーションを開発してみませんか?
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