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求めるのは物語のその先。ハリウッド映画業界でのVR施策から読み解く『体験』とは

現在、映画業界では新技術としてVRを取り入れる動きが高まっています。特に世界最大の映画業界ハリウッドでは、VRをあらゆる場面で活用するなどたくさんの活用事例があります。今回はそんなハリウッドでどのようにVRが用いられているのかその活用ぶりをご紹介していきます。

 

 

映画業界、VRへの柔軟な姿勢

 

映画業界の中枢とも言えるハリウッドでは、VRを映画の製作に活用することはもちろん、プロモーションや映画に関わるあらゆる面での施策を積極的に行っています。特に、VRはいまや個人でも手にすることのできるガジェットのイメージも強い印象ですが、大衆に向けたエンターテイメントツールとして映画業界での活用もまた関係が深いということも忘れてはいけません。

では実際にはどんな場面でVRが活躍するのか、カテゴリーごとにご紹介いたします。

 

VR活用その1:映画製作

 

映画業界もいまでは、2Dを超えて、3DやIMAXなど映像美を追求すべくあらゆる技術が導入されています。そして、VRもそのツールの一つになります。
数々の受賞経験を持つ映画監督のジェームズ・キャメロン氏も、VRを視野に入れた映画製作に力をいれていることも明かしています。また、VR専門のプロダクションで知られる「NextVR」は、こうした映画製作の現場でも活躍が期待されるVR専用のブロードキャスト・レコード移動車を開発。映画製作以外にも、あらゆるイベントにも応用できタイムリーなイベント中継をVRで行うことが可能になります。

 

VR活用その2:VR広告

 

また、VRは映画のプロモーションでも一役かっています。欧米のミレニアルズが愛用し、日本でも未だコアなユーザーがいることで知られている動画アプリSNS「Snapchat(スナップチャット)」では、2016年頃から、映画のプロモーションをネイティブアドとして採用。そのアドがVR対応になっているものが登場しました。映画の臨場感がスマホを通して体験できるとあって話題を集めた広告でした。VRのヘッドセットがなくても360度動画として楽しむこともできたためガジェットを選ばない機能もまた大変人気が高かったようです。

 

 

家で楽しむ映画にも変化が

 

映画を楽しむ場所として、劇場が最もベターと考える方も多いはずです。しかし、家でVR劇場を楽しむのもそう遠い未来ではないようです。月額ストリーミング映画サービス「Hulu」は、VRユニットで知られる「Oculus」と共同でHuluのコンテンツをVRで視聴できるサービスを始めました。このサービスはさらに、VR上で映し出される自分のアバターの変更はもちろん、VRを操作するコントローラーも共に開発されました。VR上で自分だけの劇場を体感しながら、作品を楽しめるシステムは映画業界に新たな風を吹き込ませた問いっても過言ではありません。

 

我が身を忘れるほどの「体験」が鍵

 

従来、映画の世界観を体験する手段は「映像を楽しむ」ことに重きを置いていましたが、これからVRの技術を駆使して作られる映画は、自分もストーリーの一部になれる付加価値が重要になりそうです。そして映画の楽しみ方にバリエーションが増えたことで今まで以上にストーリーそのものがコンテンツとしていかに面白いかが鍵になります。ストーリーのプロットはもちろん、どんなストーリーに自分が溶け込みたいのか、視聴者側が選択肢を持てるようになったのです。VRを活用する映画業界の革命はまだ始まったばかりです。

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