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Apple TextureはiPad Proで読みたい

Apple Textureは、いわゆるサブスクリプションによる月額定額制により、海外の雑誌が読み放題サービスです。「Netflixの雑誌版」と解説しているサイトもあります。そもそも2016年にApple Storeで革新的なアプリとして受賞したアプでした。海外の有力な雑誌のプラットフォームともいえます。しかし、このアプリの開発元Next Issue MediaがAppleに買収されることによって、Appleの公式サービスになります。

Appleからリリースされた画面には、ELLE、FORTUNEなど著名な雑誌の表紙が並んでいます。日本にも「BookLive!」や「honto」など本棚型のUIによる電子書籍の書店はあります。しかし多くはアプリ内課金で、それぞれの雑誌を購入します。読み放題のサービスはありません。

定額制といえば、かつてAmazonが読み放題サービスの「Kindle Unlimited」を開始したときに、漫画や写真集やベストセラー書が予想以上に読まれたため、読める本の数が減ったり、出版社とトラブルになったりしたことがありました。

現在、映画も音楽もすべて月額定額制が人気です。サブスクリプションのモデルを考察することも興味深いのですが、「電子書籍ってなんだっけ?」ということを、あらためて考えてみます。

 

 

電子書籍とは何だったのか

 

かつて技術トレンドとして盛り上がった電子書籍。メインは、リフロー型のテキストによる文字中心で、Kindleなど電子ペーパーを使った端末が多く販売されました。一方で、もはや記憶している方は少ないと思いますが、初代iPadでは「Alice for the iPad」のようなマルチメディアのアプリ型の電子書籍も話題を集めました。タブレットを動かすとセンサーにより時計が揺れるなど、インタラクティブな仕掛けのある動く絵本です。

電子書籍が登場したばかりの頃、ある方がセミナーで「印刷媒体では書籍は残る。けれども雑誌はなくなるだろう」ということをおっしゃっていました。実際に書店で売られる雑誌は発行部数を減らしつつあります。漫画雑誌でも「少年ジャンプ」は200万部を割り、苦戦している状況です。一方で、宝島社のようにブランドの財布やポーチを付録にすることでヒットしている雑誌もあります。

このような状況の中で、いままで電子書籍といえばフロー型のテキスト中心による「読み物」が中心でしたが、Apple Textureが雑誌の読み放題サービスを提供することによって、電子書籍の分野で雑誌の購読者が浮上する可能性を秘めているのではないでしょうか。

そしてそれは、AppleがiPad Proという雑誌を読む最高の端末を販売していることも、大きなポイントとして考えられます。

 

 

Apple Texture+iPad Pro という最高の環境

 

iPad Proには10.5インチモデルも加わりましたが、12.9インチの大画面で、ProMotionテクノロジーの採用により、120Hzのリフレッシュレートに対応しています。操作に対する画面表示の追随性は「読者にストレスを感じさせない」ためには重要です。というのも、電子ペーパーによるテキスト型の電子書籍端末では再表示される反応が鈍く、わずかですが読書のストレスになっていました。

また、iPad Proは600ニトの輝度があり、これまでの端末と比較して明るさが強化されました。さらにディスプレイにはP3の広色域ディスプレイが採用され、特に緑色と赤色があざやかに再現されます。このことにより写真が美しく表示されます。

ファッション雑誌では、モデルと写真の美しさが最も読者に強い印象を与えます。そこで、ファッション雑誌を読むためにiPad Proは、最適かつ最高の機能を備えている端末といえます。あらゆるタブレットの中でもビジュアルを美しく表現する優位性があります。

今後どのような仕様になるのか分かりませんが、iTunesのようにApple Textureが標準アプリとしてiPadを購入すればすぐに使えるようになり、一部の雑誌は無料で提供されるようになれば魅力的です。

しかしながら、日本の出版業界にはさまざまな思惑や独自性があり、海外のようにスムーズな展開は難しいだろうということは想像に難くありません。

 

 

電子雑誌のマルチメディア化が再燃する可能性

 

とはいえ、電子雑誌のマルチメディア化が再燃することは、さまざまな可能性が考えられます。既にパソコンの黎明期から言われてきたことで新鮮さはありませんが、現在Web上で展開されている動画広告が電子雑誌に掲載されることもそのひとつ。電子雑誌に埋め込まれた広告がクリックすると動き出すようなケースです。

あるいは映画のレビューであれば予告編が再生されたり、インタビューでは実際の会話の一部を映像で視聴できたり、ファッション雑誌のモデルをクリックすれば動き出して後ろ姿を確認できたりすると面白そうです。さらに360度撮影のコンテンツによって、ぐりぐりモデルを動かすようなインタラクティブな仕掛けも楽しめるでしょう。

Webのメディアに対して雑誌は自由なレイアウトが可能で、グラフィックデザイナーとしても創造性を発揮できる醍醐味があります。歴史のあるジャーナリズムの復権にも期待したいところです。

 

 

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