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Apple Watchの購入で3ヶ月間無料で使えるApple Fitness+とは?

日本での公開が待たれるFitness+の特徴についてまとめ

 2020年9月に発表、12月にサービスの提供が開始された「Apple Fitness+」。Apple Watchを購入すると3か月間無料で使えるという事もあり、話題になっています。
 この「Apple Fitness+」、当初のサービス提供地域は米英豪など6か国のみでしたが、2021年10月にはさらに15カ国が追加されました。
 英語圏だけでなく字幕対応をしたことで提供地域を拡大しましたが、残念ながら日本での公開は見送られてしまいました。
 今回の記事では、Fitness+の特徴や今後日本での提供がどうなるのかなど、現時点での情報をまとめてみました。

この記事でわかること
 ・Apple Fitness+の特徴について
 ・提供国を拡大するも日本は対象外になったことについて
 ・日本での公開時期や今回見送られた理由について

Apple Fitness+の特徴

 
 Apple Fitness+は、Appleが提供するサブスクリプション制のオンラインフィットネスサービスです。料金は月額9.99ドルまたは年額79.99ドルで、Apple製のデバイスである「iPhone」や「iPad」「Apple TV」で視聴することができます。

 大きな特徴としては、Apple Watchと連携することでユーザーの心拍数などのフィジカルデータを画面上に表示したり、記録に基づいて適切なワークアウトをサジェッションしてくれるなど、パーソナライズされた体験ができることです。
 そのためFitness+を利用するには、iPhone(または他のデバイス)とApple Watchが必須となります。

10種類のワークアウトから選択

 提供されるワークアウトは次の10種類です。

 ・トレッドミル(※ウォーキングマシン)でのランニング
 ・トレッドミルでのウォーキング
 ・サイクリング
 ・ローイング
 ・ダンス
 ・筋力トレーニング
 ・体幹トレーニング
 ・ヨガ
 ・高強度インターバルトレーニング(HIIT)
 ・クールダウン

 10種類の中から好きなプログラムを選択して、画面上でトレーナーからの指示を受けながらワークアウトを楽しむことができます。
 時間は5分間のクールダウンから45分間のヨガまでいくつかの段階に別れており、都合に合わせて選択できるため、無理なく毎日続けることができます。
 もちろん、本格的にワークアウトに時間をかけたいのであれば、いくつかのプログラムを組み合わせるという方法も可能です。*注1

リビングのTVに表示することができるので便利

 ワークアウトの動画は、Apple TVを持っていれば自宅リビングの大画面TVで見ることができます。Apple TVがない場合、iPhoneからミラーリングしても良いでしょう。
 大画面でトレーナーやモデルの動きを見ながらワークアウトができるのは、非常に便利な点です。
 Apple Watchが取得したユーザーの身体情報は、リアルタイムでTV画面に表示されるため、正面を向いた状態で確認をすることができます。

 また、同じような運動を選択した他の人の過去のデータと自分のデータを比較することができるなど、モチベーションを維持するためにも役立つ機能が搭載されています。
 ワークアウトの達成度を表すアクティビティリングもリアルタイムで表示され、いちいち手元を見なくてもTV画面を見れば良いので、集中して取り組むことができます。

インテリジェンス機能で最適なワークアウトを提案

 Apple Fitness+では、ユーザーのアクティビティの記録を参考に、同様のワークアウトプログラムや少し種類の異なるプログラムなど、希望に合わせて最適なものをサジェッションしてくれます。
 1人ひとりの運動能力などをある程度は考慮した上で、無理のないプランを選択してくれるのであれば、無理なく継続することができるでしょう。

 まるでオンラインショップのレコメンド機能のように、飽きが来ず新しいプログラムに自然に目が行くようにインテリジェンス機能がうまく働いてくれそうです。
 いざ自宅で運動をと思っても何かと三日坊主になりがちですが、Apple Fitness+なら興味を持ちながら続けることができそうです。
 ユーザーを飽きさせない、サービスから離脱させない、これがサブスクリプション制のキモとも言えるところですので、当然十分な配慮がされているというところでしょう。*注2

提供国を拡大するも日本は対象外

 fitness +は当初、米国・イギリス・オーストラリア・カナダ・アイルランド・ニュージーランドの6カ国で提供がスタートしました。発表から1年後の2021年9月になって、非英語圏にも提供拡大が発表されましたが、残念ながら日本は対象外となっています。

<追加された提供国>
 オーストリア・ブラジル・コロンビア・フランス・ドイツ・インドネシア・イタリア・マレーシア・メキシコ・ポルトガル・ロシア・サウジアラビア・スペイン・スイス・アラブ首長国連邦

 非英語圏では字幕で対応するとの事ですから、日本にも提供可能だったはず。今回なぜ日本が対象とならなかったのでしょうか?
 それについては、予測の範囲を出ませんが後述することとしましょう。

有名トレーナーによるワークアウトプログラムを順次追加

Appieは2021年6月に、レディ・ガガの楽曲に合わせてトレーニングできる「アーティストスポットライト」という新機能を追加しました。
 まるでコンサート会場にいるようなプレイリストに合わせて、トレーニングの強度が変化することで、楽しみながら効果的なワークアウトが可能です。

 今後ジェニファー・ロペスの楽曲も追加予定との情報もあり、ファンには楽しみな機能となりそうです。
 そういえば、懐かしいところだとオリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」が大ヒットして一大フィットネスブームを巻き起こしましたね。ワークアウトと音楽は相性が良く、Apple Musicを持つAppleにとってはサービスの質の向上が十分に見込める方向性となっています。

 さらに、ハリウッド女優やスポーツ選手のトレーナーとして活躍し、非常に知名度の高いジャネット・ジェンキンスの新しいトレーニングプログラムも追加されました。
 もし、個別にトレーニングを受けるとした場合、非常に高額な費用が請求されるような有名トレーナーの指導を、わずか月額9.99ドルで受けることができることになります。
 このことは多くの人にとって、大きな魅力となるのではないでしょうか。*注3

日本での公開時期や今回日本が見送られた理由

 
 これだけ魅力的なサービスですから、日本のワークアウト層にも十分アピールできそうな気がしますが、なぜか今回の提供地域拡大の対象からは日本は外されてしまいました。
 アジアではインドネシアが入っています。言語の問題だけが理由であれば、日本に対しても字幕対応ができそうですので、提供も可能だったと思われます。

 最近はソフトウエアやオンラインサービス、オンデマンドでの楽曲・映像などの提供サービスでも、アメリカ本国での提供とほぼ同時に日本向けのローカライがされることが普通になっています。
 あらゆるサービスでアメリカとの差を感じることは少なくなっているにもかかわらず、今回、Appleはなぜ日本をfitness +の対象地域から外したのでしょうか。

 これについては、正確な理由はもちろん不明であり推察するしかないのですが、「フィットネス文化の違い」で説明しようとする記事などもありました。
 米国では、フィットネスプログラムで重要な意味を持つのがトレーナーの存在であり、日本とは若干タイプが異なるというものです。

 確かに前述した通り、有名トレーナーをアサインしてユーザーに対する訴求力を強化しているところなど、「何を教えるか」よりも「誰が教えるか」が重要視されているようには思えます。
 しかし、確かにアメリカではそういうフィットネス文化が主流だったとしても、本当に今回追加で公開された地域全てがアメリカと同様の文化を持っているのでしょうか?*注4

 実は、Appleが開発者向けに提供しているwatchOS7.2ベータ2の中に、Apple Fitness+の日本語表示が見つかりました。言語的な部分はすでにクリアしており、ソフトウエアの方がすでに対応可能な状態になっているようです。
 日本以外にも、韓国や台湾などの地域が今回の提供拡大から外されていますので、もしかしたら単にエリアの問題なのかもしれません。
 次のアップデートでは、日本も有力候補となっていると考えて良さそうです。*注5

 日本においても、ワークアウト人口は十分に魅力的な市場を形成していると思われます。
 さらにiPhoneのシェアも高く、Appleのサービスに対して親和性を感じる人も多いはずです。
 Appleがこのような魅力的なの日本の市場を逃すはずもなく、Fitness+の公開も単にスケジュールの問題だけではないかと考えられます。
 在宅勤務や外出自粛などによる「お家時間」増加の影響もあり、自宅でワークアウトをする人にとっては待ち遠しいところですが、Fitness+を楽しめるのはそれほど先の話ではないようです。


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□参考文献
注1
cnet Japan 「アップルの「Fitness+」を体験–「Apple Watch」ユーザーなら悩む余地なし」
https://japan.cnet.com/article/35163960/
注2
Apple Newsroom 「Apple Fitness+:夢中になれるパーソナライズされた新しいフィットネス体験をApple Watchで実現」
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/09/apple-fitness-plus-a-personalized-fitness-experience-comes-to-life-with-apple-watch/
Apple watch ユーザーズガイド 「Apple Fitness+の機能」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apd442a5d823/watchos
Newsroom 「Apple Watch Series 6、革新的なウェルネス&フィットネス機能を搭載」
https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/09/apple-watch-series-6-delivers-breakthrough-wellness-and-fitness-capabilities/
Apple watch ユーザーズガイド 「Apple Fitness+のワークアウトを始める」
https://support.apple.com/ja-jp/guide/watch/apd38b301b3b/watchos
注3
iPhone Media 「Apple Fitness+に新プログラム追加 レディ・ガガさんのコンテンツも」
https://iphone-mania.jp/news-379049/
注4
日経Xtech 「フィットネスサービスのApple Fitness+、アップルはなぜ日本で提供しないのか」
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00086/00184/
注5
iPhone Media 「Apple Fitness+が日本でも提供間近?watchOS7.2ベータ2に表示」
https://iphone-mania.jp/news-329889/

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