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AppleのMFi認証のロゴが変わった

iPhoneやiPadのユーザーは「Mfi認証」をご存知でしょうか。MFiとは「Made For iPhone/iPad/iPod」の略になります。つまり、Appleが定めた基準を満たしたiPhone/iPad/iPodなどのアクセサリーに表示されています。簡単に言ってしまえば「Apple公式認定製品」です。

Mfi認証の製品にはLightningケーブル、イヤホン、バッテリーなどがあります。ゲームコントローラーのようなWi-FiやBluetoothによるワイヤレス製品も認証の対象に含まれます。認証製品には、新たにUSB-CやLightningー3.5mmケーブルも追加されました。これまで気づかずに使用していたかもしれませんが、認証ロゴのない製品は非認証製品と考えて構いません。

このMFi認証のロゴが変わりました。これまでiPod、iPhone、iPadのそれぞれのデバイスのアイコンが表示され、どのデバイスに対応しているか視覚的に分かりやすくなっていました。しかし、デバイスのアイコンはなくなり、黒いリンゴマークだけになりました。

既にアクセサリーのメーカーには2月の上旬に新しいロゴが配布されたようで、店頭で新しいロゴを見た人もいるかもしれません。このMFi認証に関する意義と、ロゴの役割について考察します。

 

 

MFi非認証製品のデメリット

 

当然ですが、MFi認証製品の方が安心かつ安全であり、Appleユーザーであれば認証製品を使うべきです。では、非認証製品を使うとどうなるのでしょうか。

周辺機器の中でも最も利用頻度が高いものは充電ケーブル、つまりLightningケーブルです。非認証の製品には安価なものが多いため、コストを考えると「非認証製品でもいいか」と考えがちです。

率直なところLightningケーブルは、すぐに壊れてしまいます。挿入したり、抜いたり、頻繁に使うため損傷することが非常に多い製品です。そこで、「何度も買い替えるのは費用がかかる。どうせ壊れるなら安い方がいい」と安価な非認証ケーブルを購入する人が多いかもしれません。

しかし、非認証ケーブルには数多くのデメリットがあります。非認証の製品を使うと、最悪の場合にはiOS 自体を損傷させたり、iOSのアップデートができなくなったりする恐れがあります。つまりiPhoneが使えなくなるかもしれないということです。

 

 

デベロッパーとして認証を得るためには

 

MFi認証は、当初iPodのイヤホンなどのオーディオアクセサリーをサードパーティーが製造するために設置されました。iPodの市場シェアが高まるにつれて、Apple以外のメーカーには大きなビジネスチャンスになります。しかし、劣悪な品質の製品が出回ることはAppleブランドの価値を低下させます。そこで、認証制度を設けることで品質を保つようにしたのです。

これまでは消費者の視点でしたが、メーカーやデベロッパーの視点から考えてみます。まずMFi認証を得るためには、MFi ライセンスプログラムに参加する必要があります。

MFi Program – Apple Developerのページ

MFi ライセンスプログラムに参加すると、さまざまな電子アクセサリーを製造するためのハードウェアコネクタやコンポーネント、検証ツール、技術情報、テクニカルサポートなどが提供されています。基準をクリアすれば製品認定証が発行されます。

ライセンスには「開発ライセンス」と「製造ライセンス」の2種類がありますが、開発ライセンスには制限があります。一例を挙げるとMFi認証自体は受けられず、ロゴを使用する場合はAppleの承認を得る必要があります。技術仕様や開発ツール、テクニカルサポートは利用できますが、量産製造はできません。

MFi ライセンスプログラムに登録するには、登録フォームで申請してNDAを締結し、身元確認を行います。Apple製品のアクセサリーを開発する場合には、MFi ライセンスプログラムの加入を考えた方がよいでしょう。

 

 

ロゴはブランドの信頼を保証する

 

最後にデザインの面からロゴの役割を考えてみます。

世の中には、企業や製品のさまざまなロゴがあります。多くのロゴはロゴタイプ(文字)と、シンボルあるいはマーク(象徴的な図形)で構成され、さらにタグライン(スローガン)が入っているロゴもあります。タグラインとは、たとえばマクドナルドの「I’m lovin’ it」、インテルの「Intel Inside(インテル入ってる)」などをいいます。

シンボルがあると、ユーザーは視覚的に一目瞭然で企業や製品を判別できます。Appleの場合、iPodやiPhone、iPadを発売した頃には、シンボル表示を見てイメージを浮かばせるようにしたのでしょう。しかし現在、同じような形状のスマートフォンが普及し、iPhone Xのように大きく筐体の形状が変わる可能性が考えられます。今後、Apple製の自動車が登場する可能性もあります。

そこでAppleは黒いリンゴマークに変えたのではないでしょうか。認証プログラムのロゴは、一般の企業ロゴや製品ロゴとは異なり「正常な動作や品質を保証するブランド」として、信頼を訴求する上で重要です。

家電量販店でアクセサリーを選ぶとき、認証ロゴに気をつけてみてくださいね。

 

 

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