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「意識高い系がスタバでMac」と揶揄されるが、意識高い系のことはどうでもいいが、そのMacはめちゃくちゃ凄い。

「意識高い系がスタバでMacを開いてドヤってる」などと揶揄される風潮がありますが、そのスタバで最もよく見かけるMacって何か知ってますか?

そのMacの多くはMacBook Airじゃないかなって思います。

 

よく見かけるのも当然、実はMacBook Airは、10年もの間ずっとAppleの主力製品として売れ続けている超ロングセラーなのです。

今から10年前、当時のCEOだった故スティーブジョブズが、それこそ「ドヤっ」とMacBook Airを茶封筒から出した姿が今でも語り草となっているMacです。それこそMacBook Airなのです。

 

当時のキャッチコピーは「世界最薄のノートブック(The world’s thinnest notebook)」

それはもちろん事実ではあったのですが、多くの人の興味を引くために周到に計算されたいわば宣伝文句であって、見た目の薄さは、MacBook Airが潜在的に持っていたイノベーティブさを「表面的」にしか表してません

 

その薄さに潜んでいる真のイノベーティブを10年経った「今」振り返ることで、なぜ10年も同じ製品が売れ続けているのかが知ることができます。

今だからこそ、その当時のAppleの決断がどれほど先見の明があったかがわかります。

今日はその要因と思われるものを3つに絞ってお話しします。

 

まず1つ目は、ノートブックから、内臓CD・DVDドライブを綺麗さっぱり無くしたことです。

「綺麗さっぱり」とは、大げさに言ってるのはありません。MacBook Airは内臓CD・DVDドライブを未来永劫搭載しない前提でデザインされたノートブックなのです。

これは当時とても勇気のいる決断でした。アドビをはじめとしたデータの「重い」アプリケーションは、今のようにインターネット経由のインストールではなく、ほぼ全てDVD-ROMで提供されていたからです。(対応策としてアップルはUSB接続で外付けドライブを販売した)

また、映画などの動画はDVDで見ることが一般的で、YouTubeもありましたが、インターネット上でみる動画は貧弱なものばかりで、ネット経由で映画を見ることは一般的ではありませんでした。

さらには、動画の質を追い求めたソニーなどの既存メーカーは、Blu-Ray Diskの普及を始めていた頃でした。

Appleは、そんな動きに一切目をくれず、Blu-Rayの完全無視を決め込み、そもそも内臓の読み込みドライブを一切無くす決断をしたのです。

 

しかし、これは大正解でした。

時代は、iPhoneなどのスマホの登場も相まってインターネット回線のワイヤレス化が完全に普及し、大きく変わったのは、動画はインターネット経由のストリーミング形式で見ることが一般化したことです。YouTubeもそうですし、高品質長編動画を求められる映画はネットフリックスやアマゾンプライムビデオ経由で見ることができるようになりました。

つまり、この10年でパソコンにDVDドライブなど全く必要がない時代になったのです。

 

2つ目は、フルサイズキーボードを採用したことです。

上記動画にも出てきますが、当時Win系で最もスタイリッシュとされていたソニーのバイオですら、そのコンパクトさと引き換えにキーボードをミニチュアサイズに妥協していました。

また、当時密かに流行りつあったネットブックと呼ばれるモバイルインターネットに特化したノートパソコンがありましたが、それらはスペックが低く抑えられている上に、やはりキーボードがミニチュアサイズになっていました。ジョブズはクリエイティブな活動が出来ないPCはパソコンではないとこき下ろしてましたが、後に、iPadの登場によって、そのネットブック市場はアップルに完膚なきまでに奪い取られました。

 

とにかくMacBook Airは、コンパクトさと引き換えにキーボードの大きさを妥協することなく、通常のPCと同様のフルサイズキーボードを採用しました。

そのことは、「ノートだから仕事に使えない」という理由をなくすことに繋がり、従来デスクトップで仕事をしていたプロにも十分に耐えうるノートブックという印象をつけることになりました。つまり、潜在的なユーザーを掘り起こし、市場を一気に広げることになったのです。

 

3つめは、マルチタッチジェスチャーの採用です。

この機能は、あまり話題になることはありませんが、この10年で着実に進化し、Macの操作感を大幅に向上させました。Macユーザーにとっては、なくてはならないものになっている機能です。一回使い始めるともうもとに戻れない程、Macユーザーの心を掴んでいます。

マルチタッチ操作が有名になったのはiPhoneですが、実は、Macではじめてマルチタッチジェスチャーが採用されたのが、このMacBook Airだったのです。

マウスをパソコンに初めて採用したのはAppleです。そのマウスによる操作方法は、その後のパソコン業界の標準を作ったと言えるほどの大発明でしたが、Appleはそのマウスの進化とは別に、トラックパッドの操作を進化させました。

今、MacBookでマウスを使っている人は、あまり見かけないのではないでしょうか。

それはマウス操作よりもマルチタッチジェスチャーの方がはるかに使い易いからです。現在では、Appleのあらゆるノートブックはマルチタッチジェスチャーになっているのはもちろんですが、トラックパッドを持たないiMac用にマルチタッチ用トラックパッドが発売されているほど、マルチタッチジェスチャーは、Macユーザーにとって必要不可欠な機能になっているのです。

(Apple Magic TrackPad 2

 

 

以上、3つの機能に絞ってお話しましたが、それらを10年前に「これがこれからの標準になるんだぜ」と、大胆に採用したのが、MacBook Airなのです。

そして、その大胆な決断ができることこそが、ジョブズの真髄でした。

 

MacBook Airがスタイリッシュな見た目であることは間違いないのですが、それはむしろとりあえず多くの人を惹きつけるための、Macワールドの入り口にすぎず、その背景にある、考え尽くされたプロダクト設計こそ、AppleがAppleである所以です。

 

「意識高い系がスタバでMac」

 

このような人を見たらこれからはこう思いましょう。

凄いのは、意識高い系じゃない、Macの方なんだ。

 

 

 

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