Appleのサブスクリプションからニュース配信の行方を考える


月額または年額の定額制で使い放題の「サブスクリプション」と呼ばれるビジネスモデルを使ったサービスが増えました。雑誌読み放題のサービス「Texture」を買収したばかりのAppleですが、サブスクリプション型ニュース配信を計画しているというニュースが流れました。ところがその後、1年以内に映像のサブスクリプションサービスを提供すると発表しています。

2016年に発表したApple TVアプリは日本では未公開でしたが、Huluなどの他社の有料サービスを利用できるサービスです。このApple TVアプリ内で、定額制の契約ができるように計画しているそうです。これは既にAmazonがPrime Video Channelsで展開しているサービスであり、Amazonを追随する形になります。

さまざまなチャンネルの映像コンテンツの中には、当然、ニュース専門のチャンネルもあるでしょう。ニュースだけのサブスクリプションを展開すると知ったときには「ニュースの定額制配信にお金を払うユーザーがいるのだろうか?」と疑問でした。しかし、映画やドラマなどのコンテンツも観ることができるサービスのうちのひとつであれば話は別です。

そこで、メディアの特性をあらためて整理しつつ、「毎月(あるいは年間で)お金を払ってまで観るニュースはあるのか?」ということを考察します。

 

 

ニュースは何で知るものか、メディアの特性

 

現在、一般的にはスマートフォンでニュースをテキストで読む、あるいは映像で観るのではないでしょうか。といっても、もはやレガシーなメディアといえそうな新聞、テレビやラジオでニュースの情報を取得する人も多いはずです。どんなメディアからニュースを取得できるのか列記してみます。

  • 新聞
  • テレビ(ニュース、バラエティ番組)
  • ラジオ
  • Webサイト(ポータルサイト、ニュース専門サイト)
  • スマートフォンやタブレットのアプリ
  • 屋外や電車内のデジタルサイネージ(液晶画面)
  • 知人や友人からの口コミ

かつてマス4媒体といわれたメディアの中で、速報性の面から優位だった新聞は、インターネットによってそのポジションを奪われました。インターネットのリアルタイムな情報配信は、新聞を超えています。しかし、新聞だからこそ誌面のレイアウトや見出しによって、情報の重要性や一覧性などを読者に提示するメリットもあります。

テレビのニュースは映像で伝えられるとともに、「7時のニュース」のように、その日にあったできごとを総括する役割がありました。こうした報道もまた即時的なものでしたが、現在ではネットを使ってオンデマンドで映像を配信する放送局が増えました。このことにより、ニュースの時間を待たなくても知りたい報道を観ることができます。また、AbemaTVは大相撲を格闘ゲームのような演出をして話題になりました。

電車の中でスマートフォンを使う人が当たり前のようになりましたが、ドアの上に設置された液晶にもニュースが表示されます。また、誤報や偏見が混じる可能性がありますが、知人や友人からの口コミも情報源になります。

このようなニュースの多くが「無償で配信」されています。そもそも民間放送のテレビやラジオ自体が広告収入で運営されているため無償なのですが、視聴者が毎月あるいは毎年、定額のお金を払って観るニュースがあるのでしょうか。

 

 

専門分野のニュースにサブスクリプションの可能性

 

もしあり得るとすれば、報道を有識者によってより深く掘り下げたオリジナル番組をニュース配信をする場合です。現在でも、新聞社系のアプリ、NewsPicksなどのアプリでは、無料で観ることができるニュースに加えて会員向けのコンテンツを用意した、いわゆる「フリーミアム」のモデルを採用しています。会員にならなければ魅力のあるコンテンツは観ることができないのであれば、料金を支払う動機になるでしょう。

外貨や株価に関するファンダメンタルズやテクニカルな情報を専門家が解説するような投資家向けのチャンネルも、課金する価値のあるコンテンツといえます。ITに関するカンファレンスや技術を解説したセミナーなどの映像も、場合によってはお金を払っても観たいニーズがあるかもしれません。

つまり、一般的なニュースではなく、お金を払うだけの専門性があり、特別な番組を作るとすれば課金もあり得ます。

 

 

損益分岐点がサブスクリプションのデメリット

 

ところで、Appleでは雑誌、映画などすべてのサービスをサブスクリプションによる定額制度に意向しようとしています。

サブスクリプションのモデルでは「損益分岐点」が重要ではないでしょうか。たとえば、いくら見放題や聴き放題であっても、利用しなければコストは高く感じられます。一方、とにかくあらゆるコンテンツを利用できるだけ利用するユーザーには、お得感が大きいサービスです。

Appleのサブスクリプションサービス、その行方が気になります。

 

 

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