スタンドアロン型VRヘッドセット5機種の動向


スタンドアロン型VRヘッドセットの時代が到来しようとしています。IDCによる2017年のAR・VRヘッドセット市場の考察では、スマートフォンを装着するスクリーンレスタイプのヘッドセットは2019年をピークに衰退し、以後は低価格化したスタンドアロンタイプやビジネス利用がシェアを拡大すると予測しています。

参考:「AR/VRヘッドセット市場 2017年の国内/世界出荷台数および世界市場予測を発表」IDCのプレスリリース

スクリーンレスタイプでは本格的なVRを楽しむことができず、さらにケーブルタイプは仮想空間の動きに制限が生じるので、当然といえば当然の流れでしょう。スタンドアロン型のヘッドセットならケーブルに絡まることなく、自由自在に没入感のあるVRを楽しめます。

そんなスタンドアロン型VRヘッドセットの動向を追いかけてみます。

 

 

Ocurus Santa Cruz

 

2014年にFacebookに買収さたOcurusから、スタンドアロン型VRヘッドセットの「Oculus Go」が出荷されました。とはいえ、ほぼSamsungの「Gear VR」といって差し支えないでしょう。ただ、32GB版で2万3,800円、64GB版は2万9,800円(送料、税込)と低価格化しています。

むしろ気になるのはその後に控えているハイエンド機「Ocurus Santa Cruz」ではないでしょうか。現在は開発中で、名称もコードネームです。4つのカメラセンサーを設置し、仮想空間に現実空間を取り入れた「MR(複合現実)」が実現できるといわれています。デモンストレーションとして、サッカーゲームが紹介されました。2017年にはハンドトラッキングのコントローラーも発表され、Oculus Riftと同等のVR体験がスタンドアロン型ヘッドセットで可能になります。楽しみですね。

Lenovo Mirage Solo with Daydream

 

GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応したLenovoのスタンドアロン型ヘッドセットで、「6DoF」に対応しているところが魅力です。6DoFは「Six degrees of freedom」の略で、3次元空間における3つの軸であるX、Y、Zのどの方向にも動けること、つまり縦軸の回転・横軸の回転・奥行きの軸の回転の6つの方向に動作可能なことをいいます。ヘッドセットが頭の位置だけでなく、身体の位置も追随します。

ちなみに、ケーブル型のOculus Rift、スタンドアロン型のOcurus Santa Cruz、HTC VIVE Focusも6DoFに対応しています。一方で、Oculus GoやGear VR、Google Daydream Viewは3DoF対応で、身体の位置は認識できません。

Lenovo Mirage Soloでは、「WorldSense」というテクノロジにより、ヘッドセット正面のレンズがプレイヤーの周囲をスキャンして、中心を設定しています。Snapdragon835という高性能プロセッサー内蔵、解像度2,560×1,440ピクセルのディスプレイ、リフレッシュレート75Hzとスペック的にも十分です。

HTC VIVE Focus

 

HTC VIVE Focusは外部センサーではなく内部センサーによる6DoF対応のスタンドアロン型VRヘッドセット。5月のバージョン2.0のアップデートで、スマートフォンと連携して電話、テキスト、SNSのプッシュメッセージを受信し、応答ができるようになりました。また、フロントカメラの映像を表示する「ルックアラウンドモード」、移動中に便利な4時間連続でコンテンツを再生する「パッセンジャーモード」が搭載されました。

「Vive Wave」という独自のプラットフォームを持っていますが、モバイルVRヘッドセットのオープンプラットフォーム化によって、さまざまなハードウェアやコンテンツのエコシステム統合をめざしています。開発者に「The Oasis Expansion」プログラムを公開して、オアシス・ベータ向けのアプリを募集。教育向けVRシステム「Vive Focus Classroom」の展開も発表されました。

Microsoft HoloLens

 

ややVRヘッドセットとは異なりますが、Microsoft HoloLensも取り上げておきます。HoloLensはスタンドアロンVRヘッドセットというより、スタンドアロンのヘッドセット型Windows 10パソコンといった方が相応しいでしょう。スペックはCPUが32bit、メモリーが64GB Flash/2GB RAMです。

特長的なことは透過型ディスプレイを用いていることで、現実的な風景にディスプレイの情報などを重ねることができます。これがMicrosoftの提唱している「Mixed Reality(複合現実)」です。

2017年10月にWindows 10の大型アップデートが行われ、「Windows Mixed Reality」が追加されました。このことによりPCのメーカーから発売されているWindows MRヘッドセットを使えば、VR体験が可能です。しかし、Microsoft HoloLensの位置づけはややVRとは異なり、風景に3DCGなどを重ねて表示するARが中心になります。

参考: Microsoft HoloLens公式ページ

AMD Sulon Q

 

カナダのスタートアップSulon Technologiesから発表されたAR/VR両方で仕えるヘッドマウントディスプレイです。AMD製APU(CPUとGPUを統一したプロセッサ)とWindows 10を搭載しています。

ところで、実はIntelでもスタンドアロン型VRヘッドセット「Project Alloy」のプロジェクトを進めていました。しかし、2017年の夏に計画を中止しています。ASUS、Acer、DellなどがMRヘッドセット開発に参入していることから、開発パートナーを得られなかったことが要因といわれています。

スタンドアロン型のVRヘッドセットは、それ自体がPCになる可能性も秘めています。面白い時代になってきました。

 

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