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未来の電子マネーの世界標準となるか?Googleペイの使い方を探る

現金に変わり、電子マネーが利用されることが増えています。おつりの必要がなく、支払いにかかる時間を大幅に節約でき、国家にとってもお金の流れを把握できる電子マネーには大きなメリットがあるでしょう。そして将来的には、現金の代わりとなっていくことが予想されています。世界で特に電子マネーの利用率が高いのが中国です。日本銀行が2017年に発表したレポートでは、中国のモバイル決済の利用率は98.3%となっています。日本の6.0%に比べると、普及率の差は明らかです。中国では逆に、電子マネーしか受け付けていない店舗も増えています。現金だけで買い物するのは非常に不便な環境となりました。

 

 

国家の積極性が標準化へのカギ

 

なぜ中国では、急速に電子マネーが普及したのでしょうか。その理由として、現金への信頼が低いことが挙げられます。偽札や盗難が多く、店舗と消費者は困難を強いられていました。そこに電子マネーという救世主が現れたのです。新技術が素早く浸透する際には、現在の技術が遅れている方が望ましいこともあります。現金の信頼性が低い国の方が、電子マネーの潜在需要が高いのです。さらに、中国の電子マネーは銀行との連携を成し遂げました。銀行口座の預金をそのまま使うことができ、チャージの必要がありません。この便利さが電子マネーの普及には必要です。決済方法に新たな技術を導入することは、国家にとって大きな決断です。電子マネーへの積極性が、標準化へのカギを握ります。

 

 

日本の電子マネーはまだ発展途上

 

日本でも電子マネーは早くから存在していました。現在では、楽天Edy、QUICPay、WAON、nanaco、Suica、PASMO、iDなど様々な電子マネーが存在しています。しかし、その数が多すぎて逆に使いにくい現象が起きています。対応するお店それぞれの電子マネーを用意する必要があります。消費者が求めているのは、一枚で様々な支払いを完了できるカードです。現在のところ「これさえ持っていれば大丈夫」というカードは見当たりません。さらに電子マネーを使うためには、カード残高を増やすチャージを行う必要があります。銀行の預金をそのまま取り扱うことはできません。日本の電子マネーはまだ発展途上と言えるでしょう。

 

 

日本で独自進化を遂げるGoogleペイ

 

様々な種類があって使いにくい電子マネーの悩みを解決する可能性があるのがGoogleペイです。Googleペイは複数の電子マネーをまとめ、一つのアプリで支払いを完了できます。現在はまだ不便な点も存在しますが、いずれは解消されていくでしょう。日本での利用に限定すれば、Googleペイはとても便利になっています。今までたくさんの電子マネーを持っていた人にとって、Googleペイは画期的な決済方法です。その大きなり理由の一つに、アプリで電子マネーやポイントカードをまとめられることが挙げられます。財布やカードを持ち歩く必要がなくなり、キャッシュレスでの生活が可能になります。ただしこれで、日本の電子マネーが爆発的に普及していくとは思えません。登録やチャージが面倒である、都会以外では使いにくいなどの欠点があります。電子マネーの普及率を押し上げるほどの勢いはありません。

 

 

世界標準へは大きな壁が存在する

 

Googleペイの利点として、Googleが非常に強い力を持っていることが挙げられます。世界で最も利用される検索エンジンであり、このサービスは人々の生活に欠かせないものになりました。ただし、現在のところその普及率を活かせているとは言い難い状況です。2014年秋にGoogleペイが発表されてから、4年近くが経過しています。しかし、世界でGoogleペイが使える国は多くありません。ソフトウェアとは違い、お金を取り扱うGoogleペイサービスにはたくさんのハードルがあります。決済に関しては国や法律が絡むことが多く、電子マネー普及の大きな障壁となります。また国によって対応が異なるため、画一的な戦略を取れません。現在のところは、今までの電子マネーをまとめるという使い方に限られそうです。そして、革新的に便利になる要素が見当たらないのが現状です。

 

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