音声で認識不要? Apple ARkit ×スマートホーム


これまで操作方法の主流として音声認識を使っていたスマートホームに、Apple ARkitを利用した方法が開発されました。ARkitを使うことで音声での認識が不要になり、今後は声を出すのが不自由な方でも、音声不要でIoTデバイスを操作できる可能性がApple製品に出てきましたので、どのような内容なのか紹介します。

この記事では以下の3つのことがわかります。
①音声認識不要の「Apple ARkit ×スマートホーム」とは?
②音声認識不要でスマートホームを操作するメリット
③「Apple ARkit ×スマートホーム」の今後の展開

 

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音声認識不要の「Apple ARkit ×スマートホーム」とは?

 

今回報告された「Apple ARkit ×スマートホーム」は、iPhoneのARアプリを使ってカメラで操作したいIoTデバイスを写すことで、写っている端末の横に電源オン/オフボタンが表示されるというものです。今のところ電源オン/オフ以外の操作は発表されていませんが、音声認識不要でできるスマートホームの新しい操作方法として、「Apple ARkit ×スマートホーム」に注目が集まっています。

 

音声認識ばかりの操作方法に不安を感じた Abhishek Singh 氏

 

これまでスマートホーム機器の操作は音声認識が主流で、Apple、Google 、Amazonなどの企業から様々なスマートスピーカーが発売されてきました。Smart Audio Reportの調査によると、アメリカではスマートスピーカーの採用がスマホやタブレットを追い越す勢いがあるとのデータも発見できるほどです。

ですが、声を出すのが恥ずかしいと感じる方や発話障害を持っている方は、音声認識がスマートホームの主流になっていることに疑問を感じている人も多いのではないでしょうか?このような疑問に対する答えとして、Amazon Alexaに手話で命令を出すアプリなどを以前から開発していた Abhishek Singh 氏は、Apple ARkitを使った音声認識不要のスマートホームアプリの開発状況を、自身のTwitter上で2018年11月15日に公開しました。

 

「 Apple ARkit ×スマートホーム」の仕組み

 

自作ハードウェア作品を紹介するhacksterのCameron Coward氏によると、今回の技術はUnity3Dで構築され、AppleのARkit機能も使われているとのことです。特徴は操作したいIoT機器の画像を含んだ小規模なライブラリを作成していることで、従来のARkitオブジェクト検出よりも対象の検出時間が短縮していることです。IoT端末をiPhoneに写すと短時間で端末が検出され、ARボタンが対象の横にオーバーレイ表示されます。ARボタンをタップすると、入力信号はRaspberry Pi Zero W上で稼動しているNode.jsサーバーに対してREST API呼び出しを行います。その後、GPIOピンを通して操作端末の電源リレーを切り替えるという仕組みになっています。

ARアプリの動画とともにTwitterに投稿された画像には、Raspberry Piとタコ足配線された電源コードが移っており、信号によって機器を操作するのではなく電源リレーを操作していることが画像からうかがえます。

 

音声認識不要でスマートホームを操作するメリット

 

「Apple ARkit ×スマートホーム」は、

·発音できない人でもスマートホームが使える
·誤操作が減る可能性がある
·より直感的な操作が期待できる

という利点があります。

スマートホームの操作を音声認識で行う方法は、両手がふさがっていても可能で現段階でも人気があり、世界中で急速に拡大しています。ですが、音声認識だけがスマートホームを便利にするという考え方は早計です。

 

音声認識不要のほうがスマートホームは便利になる?

 

スマートホームの音声入力は、決まった語句をスピーカーに認識してもらう必要があります。例えば、「アレクサ『家電リモコンで』エアコンつけて」など、『家電リモコン』という語句を間に挟まないと認識してくれないこともあります。また、操作する家電に名前をつける場合でも、機器ごと、部屋ごと、家ごとに語句を設定している場合は、「ねぇ Google、明かりをつけて」と言ってしまうと家中の照明が一斉に点灯してしまうこともあるんです。

決まった部屋の決まった家電を操作するなら、「ねえ Google、リビングのエアコンをつけて」と、設定した語句どおりに音声入力する必要があります。さらに、AIの聞き逃しで何度も発音しなければいけないことも少なくありません。当然ですが声が出せない方は音声入力できませんし、利用できたとしても慣れるまでには面倒な誤操作に悩まされることが多いです。音声入力不要のARアプリなら、iPhoneでIoT端末を写してタップするだけで操作が終わります。

 

「Apple ARkit ×スマートホーム」なら直感的な操作が可能

 

音声認識不要の方法としてスマートリモコンアプリを使う方法もありますが、スマートリモコンアプリではiPhoneを複数回操作する必要があり、文字が小さく高齢者の方などには敬遠されがちという問題がありました。
AppleのARkit機能で開発したARアプリは、カメラに写すことで操作するIoT端末を指定して、現れたボタンをタップするだけの直感的なものです。音声認識のように誤作動の心配はありませんし、スマートリモコンアプリのように面倒な入力をする必要がない直感的な操作が可能であると考えられています。

とはいっても、現段階の「Apple ARkit ×スマートホーム」は、家電の電源オン/オフしか操作できません。音声認識が従来の操作方法よりも便利で使いやすいと感じている人が多いことは事実ですし、スマートリモコンアプリの複雑な機器操作とも現段階では比較はできません。

 

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「Apple ARkit ×スマートホーム」の今後の展開

 

今回の「Apple ARkit ×スマートホーム」技術は、音声認識やスマートリモコンのように複雑な操作ができるほど開発されていません。ですが、今日の技術と限りなく近いものであるとhacksterのCameron Coward氏は述べています。

Appleも拡張現実用の軽量ヘッドセット・スマートグラスの発売にむけて、AR関連の企業買収・新製品開発を積極的に行っています。今回報告があったような「Apple ARkit ×スマートホーム」のアプリ開発とともに、一般に普及しやすいスマートグラスや正確なアイトラッキング技術が開発されれば、メガネをかけてIoT端末を見るだけ(目線で操作)音声認識不要のスマートホームが現実になることも夢ではありません。Appleの今後の動向とともに、「Apple ARkit ×スマートホーム」の一端を公開した Abhishek Singh 氏にも注目が集まっています。

 

まとめ

 

2018年11月15日にTwitterにて発表があった、AppleのARkit機能を使った音声認識不要の新しいスマートホームの操作方法を紹介しました。 開発されたARアプリによって操作できる内容は現段階ではIoT端末の電源オン/オフにとどまっています。それでも有識者の注目を集める結果となっており、世界全体で「Apple ARkit ×スマートホーム」の可能性に期待が高まっていることを示唆する内容となっています。

 

 

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