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ARスポーツ「HADO」って?大会や学校授業への導入も増加中!

手から「かめはめ波」や「波動拳」を出して敵をやっつけることを夢見た小学生時代が、現実になる時がいよいよやってきました。ARスポーツ「HADO」は、これまであり得なかった新しいスポーツ体験をもたらします。「ARってゲームじゃないの?」というイメージを覆す「HADO」とはどのようなスポーツなのでしょうか。

この記事を読むと3つのことがわかります。
①「HADO」とはどのような競技なのか
②「HADO」大会の展開状況
③「HADO」の教育現場への導入事例

「HADO」とはどのような競技なのか

HADOはARの技術を活用して、肉体だけでは成し得なかった新たなゲーム性を実現しています。まずはどのような競技なのか見ていきましょう。

HADOに必要な道具

HADOは非常に手軽に始められるのが魅力の一つです。「ARスポーツって設備とか道具を準備するのが大変そう」なイメージがあるかもしれませんが、実際は真逆です。

最低限必要なものはヘッドマウントディスプレイとアームセンサーのみ。それぞれにはiPhoneが仕込んであり、ヘッドマウントディスプレイはARの映像をプレイヤーが見るためのもの、アームセンサーはプレイヤーの場所を検知しジェスチャー入力を行うためのものです。ジェスチャー入力を行うことで、AR上でエナジーボールやシールドを繰り出します。*1

もちろん現在主にプレイできる施設では、専用のフィールドがあったり、周囲の人がAR上でのプレイを見ることができるモニターが設置されていますが、なくてもプレイ自体は可能です。ヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを身につけてさえいれば、比較的狭いスペースでもすぐにHADOを楽しむことができます。実際にボールが飛ぶわけではないので街中でも事故や破損などの心配がありません。さらに既存の球技のようにボールやバット、ラケットなどの扱いに習熟する必要がないので、初心者でもすぐにプレイを始められます。

大会の動画を見ると服装は動きやすければなんでも良いようです。相手から飛んできたエナジーボールを交わすための瞬発力を求められるため、陸上競技やバスケットボール選手に近い服装をしている選手が目立ちます。シューズは床をしっかり掴んでくれるものを選ぶと良いでしょう。

HADOには複数の種目がある

HADOには現在4つの競技があります。対人で行う競技と、ゲーム内の敵を倒してスコアを競うタイプがあります。*2

・HADO対人戦
その名の通り対人戦で、エナジーボールをぶつけて相手のライフをより多く削った方が勝利です。ドッジボールのようなフィールド内で行われ、最大3:3での対戦が可能です。大会も多く開催され、もっともメジャーな競技です。

・HADO KART
これも対人競技で、ゴーカートに乗って他の競技者よりもフィールド内に発生するARのコインを多く獲得することを目指します。爆弾にぶつからないようにコインを獲得するのがコツです。エナジーボールは使いません。

・HADOモンスターバトル
ゲーム内のモンスターを倒す、リアルモンスターハンター的な競技です。ARで現れたモンスターを仲間と協力してエナジーボールで倒します。必殺技やアイテムでのパワーアップなどもあり、RPGの主人公になったかのような感覚を味わえるのが魅力です。

・HADO SHOOT!
AR上に現れるモンスターを倒してスコアをプレーヤー同士で競います。HADOモンスターバトルと違うのは協力プレイでなくあくまで競争な点。パーティーゲーム感覚でワイワイ楽しめるでしょう。

HADO大会の展開状況

HADO対人戦は大会も現在盛んに行われており、ワールドカップも開催されました。ビデオゲームの延長線上にあるe-sportsとは異なり、身体能力を必要とするリアルスポーツの一面もあり、今後のAR競技の発展に重要な役割を果たしています。

HADOワールドカップは全世界から300チームが参戦!

一般的にはまだ話題にならないHADOですが、実は全世界でプレイ人口は拡大しています。2018年12月のHADOワールドカップは各国から300チーム1000人規模が参加する大会となりました。*3

競技は3:3のHADO対人戦が行われ、優勝チームには200万円が贈呈されました。総額の賞金は300万円に設定されています。

クラウドファンディングの代表的なプラットフォームの一つであるCAMPFIREでは、マレーシア代表とシンガポール代表強化のための支援を呼びかけるプロジェクトがあります。マレーシアやシンガポールでは国を挙げてHADOを普及させる動きが活発です。e-sports界隈を見ても日本以外のアジアは賞金や大会規模で大きくリードしています。一般のスポーツより導入のコストが安いため、これから国際大会はさらに活発化していくことが予想されます。*4

HADOの教育現場への導入事例

HADOは教育現場への導入もすでに実験的に始まっています。授業としての導入、部活動としての導入、プレーヤー育成のための導入など様々なフェーズがあります。

小学校の体育の授業への公開導入実験

2019年8月19日に、東京学芸大学附属世田谷小学校でHADOを導入した公開授業が行われました。目的はHADOを教育に取り入れられるのか検証するというもの。56

体力や技能、年齢性別、障害の有無に関わらず、「誰でも楽しむことができる」のがHADOの特徴です。公開授業では4年生対6年生の試合が行われ、4年生が勝つ試合もありました。

HADOには従来のスポーツのようにエナジーボールを投げるために腕を振ったり、エナジーボールをかわすために素早いフットワークを必要とする体育的な側面もあります。さらに従来のスポーツよりも頭脳戦やチームワークの要素が強く、これまで体育の授業ではあまり表に出ることのなかった部分を子供達が楽しむ姿が見られました。

「あくまでゲームでありスポーツではない」という意見も根強いようですが、野球やサッカーや障害者スポーツでも道具を使うことは変わりません。それがARなのか手に取れるモノかの違いだけで、HADOはスポーツの可能性を広げると捉えることができるのです。
高校の部活でHADO大会に参加
福岡第一高校は生徒の個性の開拓に力を入れており、国際交流や各種スポーツ部活動、独自の理念に基づいたParama塾など、全国でも非常に珍しい取り組みを行っている高校です。*7

福岡第一高校のAR研究会はe-sportsのプロや実況者を目指す高校生が集まっています。2019年8月31日にはHADO BEGINNERS CUP#26に参加し勝利。HADO公認チームの仲間入りを果たしました。

従来はゲームやPC系の部活は、運動とはかけ離れた文化系の極北であるイメージがありましたが、e-sportsやHADOにより垣根がなくなっていくことが予想されます。

専門学校の授業でHADOがカリキュラムに

九州医療スポーツ専門学校では2020年位開設予定のテクノeスポーツ学科で、HADOがカリキュラムに含まれると発表されています。カリキュラムではHADOのプレーヤー育成が行われます。*8

まとめ

HADOはプレイ参入への障壁が低く、ARの設備さえあれば老若男女誰でも楽しめるのが魅力です。また、ネットにも接続されているためプレーヤーと観戦者との双方向コミュニケーションや、観戦者の競技への参加など、これまでには考えられなかったスポーツ体験の可能性があります。広がりは無限大です。

課題としては、ARの設備自体の普及が不可欠なのでARゴーグルや専用のプロジェクター等、より安価に手軽に導入できる環境が必要になります。現在国内では10箇所でHADOが体験稼働ですが、そのうちの5箇所が東京と横浜の首都圏です。地方への導入を進め、全国規模で活発にするため、設備導入の敷居の低さをアピールしていく必要があるでしょう。

HADOが広げるARスポーツの無限の可能性に今後も注目です。

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参考URL
*1https://bae.dentsutec.co.jp/articles/hado/
*2https://meleap.com/
*3https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000020005.html
*4https://camp-fire.jp/projects/view/187378
*5https://spojoba.com/articles/49
*6https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000020005.html
*7http://f.f-parama.ed.jp/information/index.html?pid=3612&id=57453
*8https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000020005.html

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