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市場規模は4,000億円超!デリバリーサービス普及の背景と将来性

Ubereatsの台頭などにより日本でも普及が進んでいるデリバリーサービスですが、いわゆる「出前」などその前身となるサービスは古くより多くの人々に利用されてきました。この記事では、デリバリーサービスの「今」と「未来」に焦点をあててご紹介して行きます。

この記事を読むと以下の3つのことがわかります。
1.ゴーストレストランと出前の違い
2.デリバリーサービス普及の背景
3.デリバリーサービスの将来性

1.ゴーストレストランと出前の違い

まず、ゴーストレストランはリアル店舗を持たないレストランや飲食店のことをさします。アメリカでは1つのキッチンに最大10のレストランが入り、オンラインでのみオーダー可能なお店がトレンドとなっているように、「実店舗を持たない」ことがゴーストレストランの最大の特徴です。一方出前は、小規模な個人経営店〜大手チェーン店まで大小様々な店舗がデリバリーサービスを実施している場合を呼びます。ゴーストレストランとは反対に、「実店舗があること」が出前の特徴です。大手ピザチェーンなどでは、店舗に受け取りにいけば割引サービスを受けられるところもありますよね。このように、昨今急速に普及しているデリバリーサービスは、まずその形態が「ゴーストレストラン型」と「出前型」に二分されます。ちなみに日本のUbereatsは、レストランが配達員を準備しなくてもデリバリーサービスを提供できることが強みとなっていますので、「出前型」と呼ぶことができるでしょう。

2.デリバリーサービス普及の背景

新しいサービスの普及には、必ずそれが受け入れられる理由があります。ここでは、デリバリーサービスが普及を続ける背景について考えていきましょう。

①人材不足問題

今やどの企業も直面している問題として、人材不足が挙げられます。ネットを通じた出前サービス「出前館」を運営している夢の街創造委員会は、配達要員として拠点周辺在住のシニア層を積極的に採用しており、また、より多くの人材を確保するため、女性や高齢者、車の免許を持たない人も活用できるように電動自転車を導入するなど人材不足に対応を進めています。エクササイズの代わりにという女性や高齢者も数人働いているなど、これまで労働市場に進出しずらかった層をうまく巻き込んだ事例といえるでしょう。配車アプリを提供する米ウーバーテクノロジーズ発のサービス「Ubereats」では1,000人以上が配達員として登録しており、時給2000円以上を叩き出すツワモノもいるんだとか。【デリバリーサービスを始めたいけど配送員が集められない企業×隙間時間を活用して収入を得たい人々】という、それぞれのニーズを満たせる画期的な仕組みですよね。多様な働き方が求められる世情も、デリバリーサービスの追い風となっているのかも知れません。

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②中食ニーズの増加

高齢者世帯増加や不景気、女性の社会進出など様々な要因が絡み合い「中食」ニーズが増え続けています。(中食=お惣菜やコンビニ弁当などを自宅で食べること)例えば、高齢者の2人暮らし世帯では外食したり、スーパーへ買い物へ行き自宅でご飯を作ることも難しいケースが考えられます。その場合には、介護職なども豊富な中食の宅配が便利ですよね。

この動きが飲食店にも影響を与えており、2017年11月に「飲食店リサーチ」が行った調査によると、アンケートに回答した飲食店の45.6%がテイクアウトを、20%がデリバリーを実施していることがわかりました。また「ファインダイン」や「LINEデリマ」といったデリバリーのアウトソーシングサービスも、多くの企業が参入しています(一部引用:中食の市場規模が10兆円を突破。飲食店の「デリバリー」「テイクアウト」需要高まる)

高齢者世帯の増加の他にも、働く女性が増えたことで夕食を作る時間が取れなくなったことも中食ニーズを押し上げています。

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3.デリバリーサービスの将来性

日本国内だけを見てみると、現時点では「出前型」のデリバリーサービスの方が普及していますが、2017年7月に「Uber Eats専門店」として始まったカレー専門店・6curryは「ゴーストレストラン」の先駆け的存在として注目を集めています。出前文化の浸透が諸外国と比べて低い日本では、この「ゴーストレスラン」の普及がデリバリーサービス市場全体の機運を左右することになるかも知れません。

その理由は、ゴーストレストランは「レストランをコミュニティ化できる」と考えられているためです。日本で他社に先駆けてゴーストレストランを始めた6curryは、新たにオープンしたキッチンを「セントラルキッチン」と名付けて、デリバリー・ケータリングを提供する他に、会員限定でスペースを開放しており、月額費用を払えば会員はキッチンを訪ねることができ、気軽に人が集える“たまり場”のように利用されています。その他、ゴーストレストランがプラットフォーム化すれば、レストラン同士でメニューのコラボなどもしやすく、新たなビジネス展開も考えられることでしょう。(一部引用:客席なしの「ゴーストレストラン」。オンラインデリバリー専門店が続々)

世情の後押しを受け、急激な成長を遂げているデリバリーサービス、「出前型」にせよ「ゴーストレストラン型」にせよ、今後もその需要は拡大していきそうですね。

 

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