Walmart vs Amazon。リアル店舗の巨人とECの王者を比較してみた


アメリカにおける小売業界の巨人は、言うまでもなくWalmartです。売上額でみると、アメリカだけでなく世界最大の企業でもあります。
翻って、アメリカのおけるeコマース(EC)の王者といえばAmazonです。その売上高はWalmartの30%程度ですが、時価総額では2015年6月にAmazonがWalmartを超え、今や、3倍以上もの差を付けています。

このように、数字だけで見ると、リアル店舗にこだわり売上げも頭打ちのレガシー企業と、これからも伸び続けるEC企業という構図に感じるかもしれません。
しかし、ここ1年、WalmartはAmazonのようになろうとしている反面、AmazonはWalmartになろうとしているような動きがあります。
そこで本記事では、WalmartとAmazonを比較していきたいと思います。

 

 

EC市場に進出を図るWalmart

 

Walmartは世界最大のスーパーマーケットチェーンです。しかし、EC市場にも進出を行っており、2017年度におけるEC売上額は115億ドル(約1兆2195億円)に上っています。
ただし、アメリカにおけるEC市場は2017年度で6060億ドル(約64兆2630億円)にもなっていますので、WalmartのEC売上比率はわずか1.9%にすぎません。2017年のEC市場におけるAmazonの売上げは2190億ドル(約23兆2238億円)ですから、とても及んでいないわけです。

とはいえ、WalmartのEC売上げは2017年に入って大きく伸びており、前年同期比で2017年度は63%も増加しています。2017年度の連結売上高全体は前年比で0.8%と微増なのと比べれば、その健闘ぶりがわかるかと思います。

また、Walmartはアメリカ全土に広がる5000ものリアル店舗を武器として活用し始めています。
まだ700店舗にとどまっていますが、オンライン注文をセルフで受け取るためのピックアップ・タワーを店内に設置し、テレビのような大型商品用のピックアップ・ロッカーも併設しています。Click&Collectと呼んでいるこの戦略は、リアル店舗網が広がっているWalmartならではでしょう。

そして、膨大なリアル店舗網を利用して、その店舗を物流拠点にしようとしています。
EC購入者から距離が離れた場所に巨大な配送センターを建てるよりも、店舗から商品を配送する、あるいは店舗で商品を受け取る、といった方法のほうがコストも安くなるわけです。
日本のように宅配網が充実していないアメリカならではの発想です。

WalmartのEC戦略として、EC企業の相次ぐ買収も挙げられます。
2016年には高級ネット通販サイトJet.comを買収したのに続き、オンライン靴販売を手がけるShoebuy、女性向けビンテージ衣料のModCloth、アウトドア専門のMoosejaw、家具のHayneedleという専門ECサイトを買収しています。
その結果、Walmartの商品点数は1000万から5000万へと拡大したといいます。

 

 

リアル店舗を拡大しつつあるAmazon

 

EC市場がいくら拡大してもリアル店舗がなくなることはありません。ECがリアル店舗を淘汰するのではなく、相乗効果で全体の売上げが伸びるわけです。
そこでAmazonは、Walmartとは逆にリアル店舗への進出を図ろうとしています。既に、書店を持っているほか、2017年8月には高級生鮮スーパーチェーンのホールフーズを買収してアメリカ全土で473店舗の拠点を手に入れています。
また、無人コンビニであるAmazon Goをオープンしアメリカ全土に展開しようとしています。それだけでなく、アメリカ全土に1200店舗を展開する百貨店Kohl’s(コールズ)と提携。Kohl’s内に店舗をかまえるようになっています。

 

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食料品配送分野ではAmazonとWalmartの直接対決へ

 

WalmartがECに、Amazonがリアル店舗に進出するのは、両者ともオムニチャネルの重要性を認識しているからです。

WalmartとAmazonが直接対決している分野もあります。それは食料品の配送です。
アメリカでは、食料品市場全体の売り上げのうち、ECでの売り上げはわずか1%に過ぎません。しかし、この分野は今後3、4年で急速に拡大。市場規模も200億ドル(約2兆1200億円)~1000億ドル(10兆6000億円)へと急拡大するとみられています。

それに呼応するのがAmazonのホールフーズの買収であり、生鮮食料品を同日配送する「Amazonフレッシュ」です。
Walmartはではそれに対抗するために、ニューヨークを拠点に同日配達を手がけているParcel(パーセル)を買収したり、生鮮宅配代行企業であるインスタカートと提携をしたりしています。

配送でネックとなる配達時の留守対策として、Amazonでは配達員が荷物のバーコードをスキャンすると自動的に1回だけ鍵が開き、荷物を玄関の中に入れられるサービスAmazon Keyをスタートさせれば、Walmartではスマートキー企業であるオーガストホームと協業し生鮮品を配達先宅の冷蔵庫まで届けるDelivサービスを導入しています。

WalmartがEC市場へさらに切り込んでいくのか、AmazonがWalmartの牙城を切り崩していくのか、今後の展開が楽しみです。

 

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