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AIを活用したラクサスのブランドバッグレンタルサービスとは

動画配信サービスやカーレンタルサービス、音楽配信サービスなどサブスクリプションモデルのサービスが続々と増えていますが今回はAIを利用した高級ブランドバッグのレンタルサービス「ラクサス」についてご紹介します。

この記事では以下のことがわかります。
・ラクサスがどんなサービスなのか
・どんなふうにAIを活用しているのか
・ラクサスのメリット・デメリット

ラクサスってどんなサービス?

ラクサスは株式会社エスが2015年2月に開始したサービスです。月額6,800円(税別)でブランドバッグをレンタルできるサブスクリプションモデルのサービスです。サブスクリプションとは1つ1つの商品に直接値段をつけて販売するのではなくその使用権を月額定額制などで販売する方法です。(2017年1月11日に株式会社エスはラクサス・テクノロジーズ株式会社に社名変更しています。)

▽サブスクリプションについての記事はこちら

そろそろ始めたいサブスクリプション型ビジネスモデル、普及背景と導入時の注意点とは

ラクサスではHERMES(エルメス)、LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)、 CHANEL(シャネル)、 PRADA(プラダ)、GUCCI(グッチ)、 CELINE(セリーヌ)、FENDI(フェンディ)などの57ブランドを取り扱っています。30万円以上のバッグも月額6,800円(税別)でレンタルできるのでお得に感じますね。ラクサスには2つのプランがあり先ほどもご紹介した月額6,800円(税別)のスタンダードなプランと月額14,600(税別)のダブルプランがあります。ダブルプランはレンタルできるバッグの個数が2つになり交換も2回まで無料で利用できるようになります。また運営側でバッグの返却が確認され次第、次に予約したバッグを送付するのですがダブルプランの場合1つずつ返却することができるので常に1つ手元にバッグを残しておくことができるようです。いずれも返却に期限はないのでユーザーは所有しているかのようにバッグを楽しむことができますね。そしてユーザーとして知っておきたいのが保証についてです。いくらレンタルが充実していても保証がしっかりしていないと何かあったときに不安ですよね?ラクサスは三井住友海上の傷保険に入っているので軽度の傷ならお金をとられることもなく安心です。
ちなみに決済はカードのみ、利用時には免許証など身分が証明できるものを運営側に提示する必要があります。ラクサスには2万種類以上のバッグがあり、レンタルされているバッグのうち約3分の1は既存ユーザーが所有しているブランドバッグをラクサスが借りて(ラクサスエックス)レンタルに出しているものです。これについては後ほど詳しくご説明します。

AIを取り入れている?

ラクサスは二つの人工知能を実装しているそうです。1つ目は好き、嫌いなど直感で選ぶ心理テストのような質問を行うもので、例えば「特定のイラストを見せて好きと選んだユーザーはAのブランドが好きな傾向が高い」などの判断をしてくれます。その分析を活かしアプリがAのブランドはどうですか?とオススメします。このようなマーケティング施策があるからこそサービス継続率91.6%という驚きの数値が出せるのですね。
2つ目の人工知能はデータ収集によって集めたユーザーデータからユーザーの好きそうなブランドを提案してくれます。ラクサスはAIを使うことで特定のブランドを好きになる傾向にはある程度相関関係があることを紐づけたそうです。例えば「AのブランドとBのブランドを借りた(アプリで見た)ユーザーはCも気に入ってレンタルする傾向が強い」などの判断をしてくれるので、その分析を活かしアプリでCをオススメするとユーザーが借りてくれる確率が高いようです。また「Aのブランドが好きな人はDのブランドを嫌うからオススメしない」という判断もできるようです。最終的にレンタルする商品を決めるのはユーザーですがコンシェルジュのように好みに合わせてアシストしてくれるAIの機能がラクサスのシステム向上に一役買っているのは伺えますね。
他にも最先端なラクサスはバッグにもICチップを埋め込んでGPSデータをトラッキングしているのでスマホとレンタルしたバッグを持ってブランドショップに行くとプッシュ通知やメールでラクサス内の同一ブランドの商品をオススメします。「今日お店で見た商品、買うことはできないけどレンタルはできるのでは?」とユーザーの購買欲求を上手にそそるシステムですよね。これは確かにお店に行って見れば見るほど継続してサービスを利用したくなります。

▽AIについての記事はこちら

何が違うの?AIと機械学習

ラクサスエックスってどんなサービス?

ラクサスエックスはラクサスが2017年1月16日にリリースした関連サービスでユーザーのお家に眠るバッグや不要なバッグを売るのではなくラクサスに預け、他のユーザーに貸すことによって継続的に収益を得るシステムです。ユーザーから送られたバッグの数は約23000個にも及ぶそうです。(2019年8月23日現在)受け入れ不可の商品も含むとは思いますが潜在層がまだまだたくさんいそうですよね。このシステム、ユーザーは鞄を無料で送るだけでラクサスが査定からプロによるメンテナンス、修理までしてくれるので貸し出しがなかったとしても預けるだけでメリットがありそうです。(預かりをしてくれるかどうかはバッグの状態やブランドによるので受け入れ不可の商品ももちろんあります。)また倉庫はバッグ保管に最適な温度、湿度で管理されるので大切なバッグが日焼けすることなどもありません。

ラクサスを利用することのメリットとデメリット

次はラクサスのメリットとデメリットについてご説明します。
まずはメリットです。
1.高くて買えないバッグでも手軽に借りることができる
2.綺麗にメンテナンスされたバッグが使える
3.保証がしっかりしている
1つ目について30万のバッグを借りても月にかかるのは月額料金だけです。そのためデザインに飽きたら替えるなんてことが簡単に出来てしまうのが魅力です。購入だったらそうはいきません。月に1回、2週間に1回だって交換出来てしまうので飽きっぽい方、新しいものが好きな方にはオススメです。
2つ目についてラクサスはプロのメンテナンスを導入しているので少し痛んでも修理した後に次のユーザーに貸し出しされユーザーは綺麗な状態でバッグを借りることができるのです。自分で購入、管理をするとなかなか定期的な修理はしにくいですよね。これはレンタルサービスならではの強みです。
3つ目について先ほども書いた通りラクサスは三井住友海上の傷保険に入っているので軽度の傷ならお金をとられることもなく安心です。ただし保証される傷には種類と限度があるので利用規約をしっかりチェックして注意したいですね。

次にデメリットです。
1.自分のものにはならない
2.大きな傷がついてしまったときなどは修理代がかかる
3.長く使えば費用がかさむ
1つ目についてラクサスはあくまでレンタルサービスなのでどれだけ使っても権利が自分に移ることはありません。ただしレンタルする期間に制限はないので気に入ったものがあれば1年以上でも使い続けることができます。
2つ目についてバッグが破損してしまった、目立つ大きな傷がついてしまったなどの場合、ラクサス側から修理代を請求される可能性があります。自分のバッグは壊れても直せば自分の手元にも戻って来ますがレンタルの場合そうではないので修理しても自分の手元にはバッグが残りません。ただし使い方に注意すれば傷にならないよう予防することができます。レンタルする際は使い方を考えたほうがよさそうです。
3つ目について比較的安い価格帯のバッグを気に入った場合などはレンタルを長く使い続けるよりも中古で購入したほうが安い場合があります。一部商品はラクサスでも購入ができるのでよく計算してみたほうがお得になるかもしれません。

最後に

今後もサブスクリプションモデルのレンタルサービスはどんどん増えていくでしょう。最近ではブランドバッグレンタルもラクサス、ブランディア、SHARELなど様々なサービスがあります。月5000円以上のレンタルサービスは高い!と思う方や若い世代の方にはバッグリストというラクサスと同じラクサス・テクノロジーズ株式会社の低価格ラインバッグレンタルサービスもあるのでぜひチェックしてみてください。

参考サイト
https://industry-co-creation.com/catapult/31414
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1705/23/news050.html
https://shopping-tribe.com/news/34848/
https://laxus.co

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